手術日+194日目 2024/9/9(月)(黒部の太陽)

午前の病院での仕事

今日は曇り空でした. 気温は25 ℃超で, 少し蒸し暑さを感じました.

土曜日は, 当院が整形外科の救急輪番でした. 病棟に上がると, 急に発症した頚部痛があって, 炎症反応が高値だったため, 化膿性脊椎炎が疑われて入院した高齢の患者さんと, 転倒した際に骨盤の骨(恥骨ちこつ)を骨折した高齢の患者さんが, 救急車で搬送されて入院していました. また, 土曜日に外来を受診した足関節果部骨折の高齢の患者さんが, 松葉杖を使えなかったという理由で, そのまま入院していました.

8時から後輩医師と一緒に病棟回診を行いました. 新型コロナに感染した患者さんは, まだのどの痛みがあり, まだ隔離中でした. 新しく新型コロナに感染した患者さんは発生していませんでした.

回診後に講堂に上がって, 朝礼を行った後, 幹部ミーティングを行いました.

その後, 外来に降りて, 7人の患者さんの診療を行いました.

12時から今日の午後に手術を行う, 先週木曜日に入院された大腿骨転子部骨折の患者さんのご家族に手術の説明を行いました. 患者さんは, 統合失調症があって, 意志の表出や会話は不能なので, ご家族の方から手術の同意を得ました.

12時半から自分の部屋でランチを摂って, 13時から手術があったので, 手術部に移動しました.

ミラノ-ツェルマット間の電車の予約

13時から, 手根管症候群に対する手根管開放術という手術があり, 後輩医師が執刀しました.

大腿骨転子部骨折の手術は15時からで間が空いたので, 昼休みの続きを摂りました. 自分の部屋に戻って, 年末のミラノからツェルマットまでの電車の予約ができるかどうか, 調べました.

ミラノ中央駅からツェルマットまでの交通手段


Rome2Rioというサイトで調べたミラノ中央駅からツェルマット駅までの電車経路.
スイス国内で乗換えが1回必要です.

いろいろなサイトを見ましたが, まだ12月の切符の予約は始まっていませんでした.

午後の病院での仕事とCrowned dens syndrome

15時に手術室に戻って, 先週の木曜日に入院した統合失調症のある大腿骨転子部骨折の手術を行いました. ズレが大きかったので, 元の位置に戻すのに少し時間がかかりました.

16時半に手術を終えて, 病棟に戻りました. 待っておられた家人に, 手術の経過と今後のスケジュールについて説明しました.

頚椎の化膿性脊椎炎が疑われて入院した患者さんの頚椎MRIを撮像したので, その結果を診たところ, 頚椎の椎間板が炎症を起こして膿が貯まっている所見はなかったので, 化膿性椎間板炎ではないと判断しました. CTでは, 第2頚椎の頭側の先端(歯突起しとっき)の周りに石灰の影(石灰化陰影せっかいかいんえい)があったので, 頚椎環軸椎関節(第1/2頚椎間の関節)の偽痛風(Crowned dens syndrome:直訳すると『王冠を被った歯突起症候群』)と診断しました.

Crowned dens syndromeのCT.
第1頚椎(環椎)と第2頚椎(軸椎)の成す関節(環軸椎関節)の周りにカルシウムの結晶ができて炎症を生じる結果, 激痛のため首を動かせなくなる病気です. CTではカルシウムの結晶ガ淡い白い線状構造として描出されています.

参考文献: Matsumura M. Images in clinical medicine. Crowned dens syndrome. New Eng J Med. 2012. 367.

17時から夕方の病棟回診を行いました. 頚部痛の患者さんは, 安静のために頚椎カラーで首を固定されていましたが, 鎮痛薬の投与で痛みは緩和していました. 入院患者さんは69人, 自分が主治医となっているのは28人でした.

17時半過ぎに病院を出ました. 雲が厚くなって, 雨が降り出しそうでした.

手術から1週間経過後のうちのネコ

家に帰ると玄関ホールの床でネコがエリザベスカラーを付けて寝ていました.

右上顎の腫瘤の切開手術から1週間が経過したので, エリザベスカラーを外してもらえると思い込んでいました.

しかし, 夕方, 妻がうちのネコを動物病院に連れて行ったところ, あと1週間はエリザベスカラーを付けるように言われたそうです. 次回受診は来週の火曜日になりました.

映画『黒部の太陽』と慰霊碑

夕食後, 今日も日本映画『黒部の太陽』の「休憩」から後半を見ました.

トンネルを貫通させたのが, 休憩を無視して居残った裕次郎だったところは, 笑ってしまいました.

三船さんが関電トンネルの破砕帯を通過するトロリーバスの運転手に「ここで降ります」と言って途中下車していました. 実際にトロリーバスを途中下車できるのかどうか調べましたが, やはりできないようです. トロリーバスは, 見た目はバスですが, 法的には電車ですから, 駅以外では停まれないのでしょう.

宇野重吉さんの息子役の寺尾聰さんが, トンネル内の測量作業中に電車にはねられるシーンがありました. 重症を負って入院しますが, その後の安否は不明でした. しかし, 映画の最後で宇野重吉さん夫婦が黒部ダムを訪れて, その後に黒部ダムの慰霊碑シーンが映し出されたのを見ると, 事故が原因で殉職されたのだと解りました.

昨年訪れた際に撮影した黒部ダム工事中に殉職された方々の慰霊碑.
映画の最後は, 三船さんと裕次郎がこの前を立ち去るシーンで終わります.

私たちの現在の生活は, 過去にたくさんの人々が命がけで成し遂げた仕事の上に成り立っているのを忘れないためにも, 今年も慰霊碑を訪れて, 祈りを捧げてこようと思います.

なお, 原作の小説『黒部の太陽』(木本正次著)の刊行は, 1964(昭和39)年で, 自分と同い年, 今年で還暦でした.

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