手術日+763日目 2026/4/1(水)(新年度早々てんこ盛り)

午前の病院での仕事

朝, 起きると炬燵.
外は, 今朝も雨でした.
急いで着替えて, 寝癖を直して, 朝食を摂って, 出勤.

雨のおかげで, 今日も花粉症の症状は軽く済んでいます.

通勤途上で, 右側歩道を自転車を押して歩いている中学生を見かけて, 今日からの自転車違反厳罰化の効果がもう現れていると実感しました.

脛骨顆間隆起(前十字靱帯付着部)剥離骨折のイラスト.

8時前に病棟に上がって, 昨日後輩医師の執刀で脛骨顆間隆起部(前十字靱帯付着部)剥離骨折に対して, 関節鏡下関節内骨折手術が行われた患者さんの経過を確認.
問題なく経過されており, 痛みも少なく, 今日からリハビリを開始できそうでした.

8時から朝の病棟回診.
回診中, 1週間前に入院した, 大腸癌による癌性イレウスに対して, 狭窄をステントで拡げた既往のある高齢患者さんが腹痛を訴えていました.
便も出ていないとのことで, 再狭窄を疑いました.
食事を中止して, 今日中に造影CTを撮像することにしました.

また, 昨日入院した上腕骨通顆骨折の患者さんの手指が動かないと看護師から報告されました.
診察すると, 痛みの感覚はあるものの, 手指を動かすことができない状態でした.
脳梗塞を疑って, 頭部MRIを撮像するようにオーダーしました.

8時半に外来に降りて, 17人の患者さんを診療しました.

巨大な異型脂肪腫様腫瘍再発の患者

当科で7年前に胸に生じた脂肪性腫瘍を摘出した中高年患者さんが, 他病院乳腺外科から腫瘍が再発しているとのことで, 紹介されてこられました.

元々, 15年前に紹介元の乳腺外科で腫瘍摘出術が行われた後, その3年後に再発し, 大学病院整形外科に照会されていました.
当科での手術を勧められて, 紹介されました.
MRIの結果は, 胸の筋肉(大胸筋)の中に, 4 cm大の脂肪性腫瘍を認め, 異型脂肪腫様腫瘍と診断する所見はなかったものの, 再発していることから良性の脂肪腫ではなく, 異型脂肪腫様腫瘍を疑いました.
手術の際は, 腫瘍に切り込まないように, 慎重に進め, 筋肉で腫瘍を覆うようにして摘出しました.

胸部の巨大な脂肪肉腫の写真.

引用元:Giselle HP. Liposarcoma of the chest wall mimicking a breast mass in a man: a case report. Radiol Case Rep. 2021. 16.

今日見たところ, 胸に小さなスイカくらいはある18 cm大の巨大な腫瘤を認めました.
MRIの結果, 大胸筋の中に脂肪性腫瘍を認め, 異型脂肪腫様腫瘍の所見もありました.
肋間筋に接しており, 再発しないように切除するには, 肋骨と肋間筋を一緒に切り取る必要性もあり, 胸部外科との合同手術になると予想し, 大学病院に紹介することにしました.

メトトレキサート関連リンパ増殖症の患者

また, 関節リウマチに対して, 『メトトレキサート』という抗がん薬を使った治療中の患者さんが, 胸に腫瘤があるため, 後輩医師の整形外科クリニックから紹介されてこられました.

造影MRIの結果, 鎖骨上のリンパ節が複数腫大していました.

メソトレキサートで関節リウマチを治療していると, リンパ球が異常に増殖する状態(メトトレキサート関連リンパ増殖症)を生じることがあり, ときには悪性リンパ腫というリンパ球のがんを合併することもあります.

関節リウマチを治療中のクリニックに対して, メトトレキサートの中断とそれで改善しない場合には血液内科に紹介していただくように, 手紙を書きました.

入院患者の検査結果

腹部造影CTを撮像した癌性イレウスの再発が疑われた患者さんは, ステントの周囲に腫瘍を認めましたが, その内部に丸い石状の影が認められ, 口側の下行結腸にガスが貯まって拡張している所見がありました.

ステントに何かが詰まって, 通過障害を生じている可能性があるため, 消化器外科に紹介することにしました.

手の単麻痺を生じた患者のMRI.
手の運動を司る大脳皮質部に白く写る信号変化が認められ, 梗塞を生じています.

引用元:Shelley BP. Selective hand motor cortex lesions masquerading as “Pseudoperipheral Nerve Palsy”. An Indian Acad Neurol 2020. 23.

また, 上腕骨通顆骨折後, 手指が動かない患者さんは, MRIで頭頂葉の手部の運動野に信号変化があり, 脳梗塞による上肢運動麻痺が疑われました.
脳神経外科に紹介することにしました.

午前中, 盛りだくさんだったので, 13時半までかかりました.

新入職員オリエンテーション

13時半過ぎに急いで昼食を済ませて, 急いで講堂へ.

14時から新入職員オリエンテーションで当院の紹介を行いました.

自己紹介, 病院の概要, 組織, 沿革, アドバンテージ, 目標, 実績, 経営状況について, スライドを用いて, 30分間お話ししました.

花粉症の影響で, 喉の痛みがありましたが, 話せ通しました.

1日でも早く,新しい職場に慣れて, 戦力として活躍していただくことを切に願っています.

午後の病院での仕事

15時に, 脳梗塞による上肢単麻痺を生じた患者さんのご家族に病状を説明.

今日から脳外科に転科して, 脳梗塞の治療を行うことになりました.
転倒した土曜日に脳梗塞を発症して, それでバランスを崩して転倒して骨折した可能性もあります.
その場合, 麻痺の回復は難しく, 今後, 独り暮らしを続けることはできないと思われるので, 退院後どこで生活するか検討していただくように話しました.

また, 発熱もあり, 元々の間質性肺炎に細菌性肺炎を合併しているうようだったので, 肺炎の悪化で死亡する可能性があることもおつたえしました .

環指PIP関節脱臼の急患

外来から電話が入り, 救急隊から階段から転落して, 背部を痛がっており, 指が変形している患者さんの受け入れ要請がありますが, どうしますかという連絡あり.
受け入れることにしました.

10分ほどで救急車が到着.
脳梗塞の後遺症で半身麻痺があり, 当院の脳外科がかかりつけでした.

環指のPIP関節掌側脱臼の写真とX線写真.

引用元:Jerome JTJ. Volar dislocation of the proximal interphalangeal joint. Orthop Surg. 2021. 5.

背中の痛みを訴えていて, 片側が腫れていましたが, 強い圧痛はなし.
環指がPIP関節で曲がって変形しており, 脱臼が疑われました.
胸部CTと手のX線写真をオーダー.

その結果, 胸椎や肋骨に骨折はなく, 背部打撲傷と診断.
環指のPIP関節は, 骨折はなく, 脱臼だけでした.

指に麻酔をかけた後, 引っ張って脱臼を整復.
副子をあてて, テープで固定して, 帰宅していただきました.

16時半から夕方の病棟回診.
大腸癌, ステント留置後の患者さんは, 外科で診ていただき, 食事と薬を全て止めて, テレミンソフト坐薬を毎日使って, 様子を見ることになりました.
入院患者さんは87人, 自分が主治医となっているのは43人でした.

17時過ぎに病院を出ました.
今日は, 1日中雨で, 症状が軽く, 花粉症の点鼻薬は使わないで済みました.

今週末の予定

帰宅後, 妻とストレッチと筋トレ.

夕食は, ナメタガレイの煮付けと肉団子と野菜のあんかけでした.

スキーシーズンも終わりに近づいており, 各地で今季営業終了のお知らせも見かけるようになりました.
今週末は, 久々に滑りに行こうと考えていますが, 天気予報は土日とも雨.
さすがに雨の日はスキーに行くことはしないので, どうなることか.



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