午前の病院での仕事
今朝は放射冷却の影響で冷え込み, 空は晴れているものの通勤途上は一面に霧がかかっていました.
8時前に病棟へ上がり, 昨日手術を行った3人の患者さん（前十字靭帯再建術, 骨内異物除去術, 腱板修復術）の術後経過を確認. いずれも順調でひと安心です.
8時からは後輩医師と朝の病棟回診, 8時半には外来に移動し, 午前中は44人を診療しました,
掌側バートン骨折の患者
先輩医師のクリニックから, 橈骨遠位端骨折の前期高齢の患者さんが紹介で受診されました. 1週間前に転倒したとのこと. 持参されたX線を見ると, 掌側バートン（Barton）骨折でした.
骨・関節・筋腱の外傷性病変では, 特定の名前が付いているものがあります（上図）. これらは, 主にその病変を報告した医師の名前です.
橈骨遠位端が背側に転位した骨折は, Colles骨折（上図の一番上）,
橈骨遠位端が掌側に転位した骨折は, Smith骨折（上図の上から二番目）,
橈骨遠位端の関節面にかかる骨折は, Barton骨折（上図の下2つ）とそれぞれ呼ばれます.
橈骨遠位端骨折では,
- 背側に転位する → コーレスColles骨折
- 掌側に転位する → スミスSmith骨折
- 関節面に及ぶ → バートンBarton骨折
が知られています.
バートン骨折のうち, 骨片が背側の場合は, 単にBarton骨折（または背側Barton骨折）, 骨片が手のひら側の場合は, 掌側Barton骨折（または逆Barton骨折）と呼ばれます.
今回の患者さんは関節面の掌側に骨片が転位している掌側Barton骨折で, 転位もあったため手術が必要と判断. 術前検査を進め, 来週の手術枠を調整しました.
そのほか, 新規の患者さん4人は腰痛や頚部痛が主訴で, 鎮痛薬の処方で対応. 13時半に午前の診療を終えました。
午後の病院での仕事
病棟に戻り, 午後に手根管症候群の手術を予定している患者さんへ麻酔や手技について説明. 自宅が遠方のため1泊入院を希望され, 入院となりました.
14時に一度自室へ戻り, 遅めの昼食.
14時半からは中高年の患者さんに対する手根管開放術を実施. 予定どおり30分弱で終了しました.
その後は病棟業務をこなし, 16時半から夕方の病棟回診. 入院患者さんは71人, そのうち35人が自分の主治医として担当している方々でした.
17時に病院を後にしました.
トレーニング
帰宅後ストレッチをしてから, 17時半すぎにエアロバイクを開始. 今日はリカバリー走だったので, 心拍が上がらないよう軽めの負荷で1時間ゆっくり回しました.
テレビドラマ
夕食後は, 今日から配信が開始された『ストレンジャーシングス』シーズン5の第1話をNetflixで視聴.
前シーズンの記憶がだいぶ薄れており, 冒頭の “前回までのあらすじ” を見ても「あれ、こんなシーンあったっけ？」という状態でしたが, 観ているうちに徐々に“裏側の世界”の空気感を思い出してきました.
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