手術日+434日目 2025/5/7(水)(足関節三果骨折)

午前の病院での仕事と足関節三果骨折の患者

今朝は, 昨日の雨が残っていて, 弱い雨が降っていましたが, 出勤する頃には上がっていました.

4連休中, 5月3日の夜と昨日の昼は当院が整形外科の救急当番でした.

8時前に病棟に上がって, 電子カルテを確認したところ, 大腿骨転子部骨折の高齢者1人, 大腿骨骨幹部骨折の高齢者1人, 当科で手術が行われた後, 手術部に細菌感染を生じた患者さん1人の3人が新たに入院されていました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.

8時半に外来に降りて, 20人の患者さんの診療を行いました. 昨日の昼間に救急外来を受診された肩関節を脱臼された超高齢の患者さんが受診されました. 昨日後輩医師によって脱臼を整復されており, 帰宅後も問題がなかったので, 肩関節を動かさないように固定を続けていただき, 3週間後に再診していただくように予約しました.

足関節三果骨折の事例のX線写真.
内くるぶしと外くるぶしの骨が骨折している(a)他に, 脛骨の足関節部分の後方も骨折しています(b).

引用元:Ceccarini P. Fixation of posterior malleolus in trimalleolar ankle fractures: Anteroposterior screw or posterolateral plate? Appl Sci. 2024. 14.

また, 昨日の昼間足首のくるぶしの骨を骨折された患者さんが受診されました. X線写真を見ると, 外くるぶし(外果がいか)と内くるぶし(内果ないか)と足首の後方(後果こうか)の3箇所を骨折した三果(さんか)骨折でした.骨折部にズレがあるため, 手術が必要でした. 来週の木曜日に手術をするように予定を立てました.

12時前に午後に日帰りの手術を行う患者さんに麻酔と手術について説明を行った後, 自分の部屋に戻りました.

午後の病院での仕事

13時半から後輩医師の執刀で, 脛骨遠位端骨折の手術があるため, 手術部に移動しました.

大学病院から診療応援に来られた後輩医師が助手として参加したので, 外から見守っていました.

脛骨遠位端骨折のAO/OTA分類.
今日の患者さんは, 43B1.2.zでしたので, 内側からプレートを当てて, ねじで固定する手術でした.

骨折した骨がほとんどズレておらず, 元の位置に戻す操作がほぼ不要だったので, 1時間半程度で予定通りに終了しました.

引き続き, 自分の執刀で, 日帰り手術を行いました. 予定通り40分くらいで手術を終えました. 外来で手術の所見について患者さんに説明してから, 病棟に上がりました.

16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 回診中, 100歳間近で入院中の超高齢の患者さんの血中酸素飽和度が低下していると病棟の看護師さんから報告がありました. 2カ月前に大腿骨頚部骨折で入院されましたが, 検査の結果, 胸部大動脈流があって, 破裂の危険性があるため, 手術は行わない方針となりました. 認知症があって, 食事は摂らずに薬もすべて口から出してしまうため, ずっと点滴をしてきましたが, 最近は衰弱が進んでいて, 4月末にご家族には連休中に亡くなる可能性があることを告げていました. 見ると, 呼吸も止まりそうでしたので, 今日明日中に亡くなる可能性が高いので, 家人に面会しておくように告げました. 入院患者さんは82人, 自分が主治医となっているのは41人になりました. 一時減ったのですが, 連休中の入院でまた40人を超えました.

回診後, 18時半過ぎまで, 来週手術予定の患者さんのカンファランス用のスライドを作成しました. 来週は, 今のところ8件の手術を予定しています.

18時半過ぎに病院を出て, 帰宅しました.

お看取り

夕食後, 明日の手術の勉強をしていると, 23時前に携帯に着信がありました. 夕方の回診で呼吸が止まりそうになっていた患者さんの呼吸が止まったという報告でした. 急いで身支度を済ませて, 病院に向かいました.

23時過ぎに病棟に上がると, 心拍数も少なくなっていて, 間もなく心臓も停止したので, 死亡の確認と付き添っていたご家族に死亡時刻を告げました.

葬儀会社のお迎えが到着するまでの間, 自分の部屋に戻って待機しました. 葬儀会社が到着したのが1時前でした.

霊安室で死亡診断書をご家族に渡して, 葬儀会社の車への移動を手伝った後, お見送りしました.

帰宅後, 2時半に寝ました.

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