手術日+358日目 2025/2/20(木)

午前の病院での仕事

昨晩も雪が少し降ったため, クルマにはうっすらと雪が積もっていましたが, 降ろすほどの雪ではありませんでした. 車の外気温モニターは, -2 ℃でした.

道路には雪がなかったので, いつもの通勤路を通って出勤しました.

病棟に上がって, 昨日手術が行われた患者さん3人の経過を確認しましたが, みなさん問題なく経過されていました. 自分が執刀した大腿骨頚部骨折の超高齢の患者さんも, お元気で, 朝ご飯を食べていらっしゃいました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.

9時前に外来に降りて, 午前中は31人の患者さんの診療を行いました. 今日は, 予約なしの急患の飛び込みや救急車受け入れの要請がなく, 落ち着いていました.

12時半に外来診療を終えました. 来週の手術予定の患者さんのカンファランスの準備のため、 スライドを作りました. 来週は, 9件の手術を予定しています.

13時半に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.

午後の病院での仕事

今日の午後は, 大腿骨頚部骨折の超高齢の患者さんに対する人工骨頭挿入術を予定していましたが, 昨日から38 ℃台の発熱があり, 検査の結果, 尿に膿と細菌が混じっていたため, 尿路感染症と診断しました. 炎症反応が高かったので, 人工物を体内に入れる手術を行った場合, 細菌感染を生じるリスクがあるため, 手術は延期することにしました.

尿路感染症がある患者さんとない患者さんにおける大腿骨近位部骨折の手術創部の感染リスクを研究した結果, 尿路感染症がある患者さんでは, ない患者さんに比べて手術創部の感染リスクが2.4倍になりました.

引用元:Suen KFK. Urinary tract infection is associated with 2.4-fold increased risk of surgical site infection in hip fracture surgery: systematic review and meta-analysis. J Hospital Infection 2023. 139.

大腿骨近位部骨折後に手術を行った患者さんの中で, 手術前に尿から膿が出ていて, 頻尿や排尿時痛などの症状があった患者さんあるいは尿路感染症と診断された患者さんと, それらがなかった患者さんとを比較した複数の研究を統合して解析する研究の結果, 尿路感染症がある患者さんは, 手術後のキズ(手術創部)の感染リスクが2.4倍高くなるいうことが判っています(上図 Random effct modelのOdd ratio 2.408).

午後は予定がなくなったので, 退院サマリーの記入や, 来週予定している手術の勉強をしたりして過ごしました.

16時半に病棟に上がって, 夕方の病棟回診を行いました. 昨日大腿骨人工骨頭を入れた患者さんは, 今日からすでに歩いたとおっしゃっていました. 入院患者さんは91人, 自分が主治医となっているのは, 50人となりました.

17時過ぎに病院を出ました. 気温は低く, 日陰に積もった雪は溶けて, 氷となっていました.

事務作業

17時半過ぎに病院外の事務作業を行うために, 事業所に出かけました.

17時半から20時50分まで3時間半近く働きました. 書類の残りは, 1/4程に減ったので, 明日の夜には何とか終わりそうです.

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