整形外科医がスキーでの大腿骨頚部骨折の手術後15日目の出来事

午前の病院での仕事とホワイトデイのお返し

今朝もいつも通りに出勤しました.
松葉杖をつきながら, 後輩医師とともに朝の病棟回診を終え, 外来へ.

先月のバレンタインデーにいただいたチョコレートのお返しとして, 昨夕搬入しておいた神戸の老舗洋菓子店『フロインドリーブ』さんの焼き菓子を配りました.

本当は直接手渡ししたかったのですが, 松葉杖で両手が塞がっているため歩き回るのは難しく, いただいた方に連絡して外来まで受け取りに来ていただくことになりました.
お返しを渡す立場なのに, 取りに来ていただくという少し申し訳ない形になってしまいました.

午前中は24人の患者さんを診療しました.

ランチのあと, 14時から外来で1人の患者さんを診療.
その後は病棟でギプス固定などの処置を行いました.

15時には交通事故に遭われた患者さんが救急搬送されてきましたが, 幸いにも打撲や擦過傷などの軽傷で, 痛み止めを処方して歩いて帰宅されました.

16時半から夕方の病棟回診を行いました.
整形外科の入院患者さんは81人, 自分が主治医として担当しているのは27人でした.

定時で帰宅し, 先週と比較するために大腿と下腿の周径を測定しました.

1週間前は大腿が左右とも44 cm, 下腿が右35 cm, 左36 cmでした.
わずか1週間で, 骨折側の大腿四頭筋がやや萎縮してきていることがわかります.

夕食後, アンクルウェイトを装着して膝関節伸展のトレーニングを実施.

さらに, 痛みが軽減してきた右大腿を外転して, 中殿筋（股関節外転筋）を鍛える運動も再開しました.

中殿筋は歩行時の骨盤の安定に関わる重要な筋肉です.
骨折後は荷重制限により使われない期間が長くなるため, 意識的に刺激を入れておく必要があります.