手術日+875日目 2026/7/22(水)(膝関節自家培養軟骨移植の準備)

午前の病院での仕事

今朝は, 雲もなく, 快晴.
朝から, 30 ℃越え.
今日も猛暑日となる予報でした.

8時前に病棟に.
昨日後輩医師の執刀で膝関節離断性骨軟骨炎に対して自家軟骨移植術が行われた成人患者さんの経過を確認.
問題なく経過されていました.

8時から朝の病棟回診.

8時半に外来に降りて, 27人の患者さんを診療.

腰椎圧迫骨折の患者

整形外科クリニックから, 腰椎圧迫骨折の超高齢患者さんが紹介で受診.
1カ月半前から腰痛があり, 整形外科クリニックを受診されましたが, X線写真では異常を指摘されず.
先週から痛みが悪化したため, 紹介元の別の整形外科クリニックを受診し, MRIを撮像され, 第2腰椎圧迫骨折と診断されました.
お子さんと二人暮らしでしたが, 日中は独りになるため, 入院治療を希望して, 当科に紹介されました.

患者さんは, 独りで受診.
普通に歩いてこられました.
腰椎X線写真を診たところ, 第1腰椎が潰れて骨折していました.

腰椎椎体骨折のCTとMRI.
腰椎CT矢状断像(A)では骨折の所見がありませんが, 腰椎MRI(B)では, 骨内が白くなっていて, 骨折があるのが判ります.
一方, 腰椎CT矢状断像(C)では腰椎が潰れていますが, 腰椎MRI(D)では骨内の色は他の椎体と同じで, 旧い骨折と判断できます.

引用元:Zhang J. Differentiation of acute and chronic vertebral compression fractures using conventional CT based on deep transfer learning features and hand‑crafted radiomics features. BMC Musculoskelet Disord. 2023. 24.

持参されたMRIを診ると, 第1腰椎は旧い骨折で, 第2腰椎に信号変化があり, 新しい骨折であることが判明.
もう一度, X線写真を見直しましたが, 第2腰椎には骨折の所見は認められませんでした.

経過からすると, 1ヶ月半前に第1腰椎を骨折し, 先週第2腰椎を骨折したのではと推察.
骨折の危険性の高い骨粗鬆症と診断し, 入院後, 骨形成促進薬テリパラチドBSで治療することにしました.

12時に, 午後に日帰り手術をする患者さんに, 麻酔と手術の説明.

午後の病院での仕事

環指バネ指に対する手術中の写真.
腱鞘を切開した後, 屈筋腱を引き出して, 引っかかりがないのを確認します.

引用元:Carvalho M. Trigger thumb, trigger finger and clasped thumb. Children (Basel) 2024. 11.

14時前に手術部に.
薬指(環指かんし)のばね指に対する腱鞘切開術を執刀.
予定通り, 15分ほどで終了.

その後, 来週手術予定の患者さんについて, 金曜日の手術前カンファランスで使用するスライドを作成.
来週は, 7件の手術を予定しています.

16時半から夕方の病棟回診.
入院患者さんは66人, 自分が主治医となっているのは38人でした.

経営会議

17時から経営会議.
事務長から6月期の収支報告がありました.
6月は, 収支は黒字でしたが, 4月からの通期では, まだ赤字です.

今月もあと10日ですが, 今のところ, 赤字となりそうな見込みとのこと.
何とか頑張って, 黒字で終われるように努力します.

17時過ぎに退勤.
外に出ると, 空気が熱く, クルマの外気温モニターではまだ34 ℃もありました.

病院外の事務作業

今月も, 病院外の事務作業が始まりました.

18時から20時過ぎまで2時間ほど働きました.
後輩医師と一緒になったので, 近況報告.

先月, 主任への就任を打診されましたが, あの話がどうなったのか?
職員さんから話しかけられないので, 判りません.

膝関節自家培養軟骨移植の準備

後輩医師から, 膝関節の軟骨が損傷した変形性膝関節症に対して, 自家培養軟骨移植を行いたいとの要望がありました.

自家培養軟骨移植術の概要.

引用元:Kato Y. A large knee osteochondral lesion treated using a combination of osteochondral autograft transfer and second-generation autologous chondrocyte implantation: A case report. Regen Ther. 2019. 10.

自分の膝関節から採取した関節軟骨を培養することによって増やし, それを軟骨が欠損した部分に埋め込んで, 軟骨を再生させるという最先端の再生医療です.
2013年から保険診療として開始されていましたが, これまでは, ケガによる軟骨欠損症と離断性骨軟骨炎しか保険適応がありませんでした.
今年の1月から新たに変形性膝関節症に対しても保険診療として実施できることになりました.

なお, 算定要件として, 以下のような条件があります.

a 整形外科の経験を5年以上有しており, 関節軟骨修復術10症例以上を含む膝関節手術を術者として100症例以上実施した経験を有する常勤の医師であること.

b 所定の研修を修了していること. なお、当該研修は、次の内容を含むものであること.
ⅰ 自家培養軟骨の適応に関する事項
ⅱ 外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎と変形性膝関節症との鑑別点に関する事項
ⅲ 軟骨採取法に関する事項
ⅳ 周術期管理に関する事項
ⅴ 合併症への対策に関する事項
ⅵ リハビリテーションに関する事項
ⅶ 全例調査方法に関する事項
ⅷ 手術方法に関する事項(自家培養軟骨に類似した人工物を用いた手技を含む.)

算定要件を満たすため, 先週, 担当業者から研修の講義を受けました.

また, 施設申請のためには, 膝関節への骨移植術の手術経験症例の一覧を提出する必要があります.
10例以上の症例が必要ですが, 当院で自分が経験したのはこれまで6例しかありませんでした.

というわけで, 10年以上前に大学病院に勤務していた時の症例を探す作業に追われました.
幸い, 自分が関わった手術症例は, FileMaker Proでデータベース化しており, 検索すると見つけることができます.
ざっと調べたところで, 21例あったので, これをリストにして, 提出します.

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