花粉症が酷くて, スキー断念
昨日辺りから, 花粉症の症状が酷く, 鼻が詰まっているために, 口呼吸となり, 夜, 口が渇いて何度も目が覚めました.
6時半に目が覚めましたが, 睡眠不足のためか体がだるくて, 今日のスキーも断念しました.
引き続き眠って, 11時前に起床.
やっとスッキリしました.
花粉症の治療歴
中学2年生の時に, 花粉症を発症しました.

引用元:スギ・ヒノキ林に関するデータ, 林野庁
当時, 杉が多い秋田に住んでいたのが原因かもしれません.
以来, 毎年3月の初め頃から5月の連休まで, 約2カ月間, くしゃみ, 鼻水, 鼻づまりで悩まされることになりました.
毎年この時期には, 薬を飲んで, 症状を緩和させていますが, 花粉が多い日は症状が完全に抑えきれず, 寝不足になったり, 仕事に集中できなくなったりなどの弊害が現れます.
しかし, ここ2年は, 症状がごく軽くなって, 薬は内服しないで済んでいました.
今年も, 3月半ばまでは, 何ともなく,
「これは治っているんでは?」
と考えていました.
スキー場に行くと, 花粉で黄色くなっている杉木立を見ることが少なくありませんが, その脇を通っても何ともなく, いよいよ治ったのではと期待がふくらみました.
ところが, 3月16日野沢温泉スキー場からの帰り道に阿賀野川サービスエリアでクルマから降りた途端にくしゃみと鼻水が・・・
3月17日に出勤後, 急遽抗アレルギー薬『デザレックス』を処方してもらいました.
2016年の発売以来, 2017年以降はこの薬を使ってきました.
1日1回の内服で済むことと, 眠くならないのが特徴です.
デザレックスの前は, 『ポララミン(1965年発売)』,『アレジオン(1994年発売)』,『アレグラ(2000年発売)』, 『クラリチン(2002年発売)』,『ザイザル(2010年発売)』などの抗ヒスタミン薬(神経伝達物質ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー反応を抑え, 蕁麻疹, 花粉症, 喘息などによる皮膚の腫れや痒み, 鼻炎(くしゃみや鼻みずなど), 咳などの症状を改善する薬)を, 新薬が出る度に内服してきました.
症状が酷いときは, ステロイドと抗ヒスタミン薬の配合薬『セレスタミン(1965年発売)』も内服.
さらにステロイド点鼻薬『フルナーゼ(2006年発売)』,『ナゾネックス(2008年発売)』,『アラミスト(2009年発売)』, 『エリザス(2009年発売)』なども併用していました.
とりわけ症状が酷い年には, ステロイド注射薬『ケナコルトA』を注射していたこともあります.
これらのステロイド薬の使用が, 自分の骨量減少や骨折の原因のひとつかもしれません.
花粉症と骨粗鬆症

様々なアレルギー性疾患では, 骨粗鬆症との関連が示唆されています.
一方, 花粉症と骨粗鬆症の直接的な関連を示す研究結果は, わずかしかありません.

一方, 骨粗鬆症の割合自体には, 差はありませんでした(Fig. 1B).
閉経後の花粉症女性患者では, 転倒などの軽微な外力で骨折する脆弱性骨折の頻度が, 花粉症がない女性の約2-3倍多いという研究結果があります(上記).
ヒスタミンと骨粗鬆症
花粉症の主な症状(くしゃみ, 鼻水, 目のかゆみ)は, 体内に入った花粉に反応して, 肥満細胞(下図mastcell)から放出される化学物質『ヒスタミン(HISTAMINE)』が神経を刺激することで引き起こされます.

このヒスタミンは, 骨吸収を担う破骨細胞を活性化させることで, 骨量減少に関与しています.
ヒスタミンは, その受け皿として働くタンパク質(ヒスタミン受容体)と結合して作用を発揮します.
ヒスタミン受容体には, H1, H2, H3, H4の4種類があることが判っており, それぞれ作用が異なります.
- H1受容体
血管や気管支に存在→アレルギー反応に関与
H1受容体拮抗薬は, アレルギーの治療薬 - H2受容体
胃壁細胞に存在→胃酸分泌に関与
『タガメット』, 『ガスター』などのH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)は, 胃潰瘍・胃炎の治療薬 - H3受容体
主に中枢神経に存在→神経伝達に関与 - H4受容体
肥満細胞に存在→炎症に関与
アメリカで行われた疫学研究の結果, 60歳以上の成人で, H1受容体拮抗薬使用者の大腿骨頚部の骨密度(0.74 g/cm2 )は, 非使用者のそれ(0.72 g/cm2)よりも高く(p=0.037), H2受容体拮抗薬使用者の大腿骨頚部の骨密度(0.69 g/cm2)は, 非使用者よりも低かった(p=0.003)という研究結果があります(Kinjo M. Anti-histamine therapy and bone mineral density: Analysis in a population-based U.S. sample. Am J Med. 2008. 121.).
一般に, 胃潰瘍・胃炎の治療薬として, H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬(PPI)(『オメプラール』, 『タケプロン』,『ネキシウム』), カリウムチャネル競合型胃酸抑制薬(P-CAB)(『タケキャブ』)を長期に使っている人は, 胃酸の分泌が抑制されて, カルシウムの吸収障害を生じる結果, 骨粗鬆症を生じることが知られています.
上記の研究結果は, このことを補強する事実と判断します.
自分は, H2ブロッカーやPPIは内服していませんが, 痛みを訴える患者さんに対して, 非ステロイド性消炎鎮痛薬(『ロキソプロフェン』, 『ジクロフェナク』, 『セレコキシブ』など)を処方する際に, 胃潰瘍や胃炎を予防する目的で, 一緒に処方することが多いです.
これらの薬物を長期間連用することで, 骨粗鬆症のリスクが上がるので, 長期間連続して処方しないように心がけています.



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