和歌山市へ
5年前の夏, 計画していながら新型コロナ感染症のパンデミックで断念した和歌山旅行.
このシルバーウィークに夏休みを合わせ, ようやく実現しました.
これまでに本州のほとんどの県を訪れてきましたが, 未踏の地は和歌山県のみ.
今回の旅で, 本州全県を踏破することができました.
残すは徳島・高知・大分・宮崎・鹿児島の5県です.

始発の東北新幹線「やまびこ」から東海道新幹線, そして阪和線を乗り継ぎ, 正午過ぎに和歌山駅へ.
初めて乗車した特急「くろしお」は, アドベンチャーワールドをモチーフにしたラッピング列車でした.
5年前の計画では白浜で1泊し, パンダを見に行く予定でしたが, 昨年すでに中国に帰ってしまったため, 今回は白浜行きを割愛.
途中の新大阪駅構内は万博関連の来訪者であふれ, まっすぐ歩くのも困難なほどの大混雑で, 乗り継ぎの時間に間に合うか焦りました.
和歌山ラーメン

和歌山駅近くのホテルに荷物を預け, まずは腹ごしらえに.
駅隣の『近鉄百貨店 和歌山店』地階にある人気店『清乃』さんで, 名物・こってりわかやまラーメンをいただきました.
豚骨醤油の濃厚なスープに細ストレート麺がよく絡み, 見た目よりも意外にあっさり.
スープまで飲み干してしまいました.

和歌山電鐵で乗り鉄
ネコ好きの乗り鉄として外せなかったのが, 『和歌山電鐵』『貴志駅』のネコ駅長.

『和歌山電鐵』の1日乗車券を購入するつもりが, 売り場が判らず. JRの駅員さんに観光案内所の横と教えていただきました. 『貴志駅』まで片道410円が, 1日乗車券800円を使うと20円お得になります.

『和歌山電鐵』の9番ホームへの経路がわかりづらく, 登ったり降りたりしましたが, 4/5番ホームから一度地下通路をくぐる必要がありました.

13時半発の電車は, 初代ネコ駅長の『たま』ちゃんのイラストでラッピングされた『たま電車』でした. 乗り込むと, 中国から来た観光客が8割でしたが, 座れました. 車内は三毛猫模様のシートや肉球の装飾で満たされ, 癒し空間そのものでした.

30分ほどで終点・貴志駅に着くと, 外観はなんとネコ型.

ホームには「たま大明神」, そして駅舎内には現駅長『ニタマ』ちゃんが勤務していましたが, この日はぐっすりお昼寝中でした.
戻りの時間まで駅舎内にある売店で『たま』ちゃんと『ニタマ』ちゃんのフィギュアを購入したり, 『たまカフェ』でお茶したりして過ごしました.

帰りは『いちご電車』で和歌山駅へ.
こちらも内装まで苺づくしで, 遊び心満点でした.
和歌山城
15時過ぎに市内バスで和歌山城へ.

大手門をくぐると, 紀州徳川家の居城らしい壮大な石垣が出迎えてくれました.
城内は木々が生い茂り, 晩夏のツクツクホウシが響いていました.

天守閣には籠, 甲冑, 武具などが展示され, ゆったりと見学.
最上階からは和歌山市街が一望できました.

個人的に最も印象深かったのは, 和歌山出身の外科医・『華岡青洲』先生の展示。
世界で初めて全身麻酔による外科手術を成功させた先人の業績に, 深く感銘を受けました.
17時過ぎにバスで和歌山駅前のホテルに戻りました.
めはりずし

夕食は予約していた『総本家めはりや 和歌山店』へ.
店内は満席で, 活気にあふれていました.



太平洋マグロの刺身, 鯨の竜田揚げ, 金山寺味噌のもろきゅう.
どれも和歌山らしい味わいです.
地酒は『太平洋 山廃ひやおろし』,『くまの那智の滝』,『熊野三山』を1合ずついただきました.
それぞれに個性があり, 料理と見事に調和していました。



〆は名物「めはりずし」.
高菜の塩気とご飯の素朴な甘さが絶妙でした.
老舗の居酒屋

ホテルへ戻る途中, 以前から訪れてみたかった老舗居酒屋『多田屋』さんへ. 1926(昭和2)年創業です.

壁一面に貼られた手書きメニューに心が躍りましたが, 満腹のため, 生ビールと枝豆, 牛すじ煮込みだけを注文.
昭和の香りが残る空間で, 和歌山の夜のひとときを過ごしました.
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