午前の病院での仕事と脛骨近位部骨折の患者さん
今朝も暖かな朝でした. 気温は10 ℃くらいで, 霧雨が降っていましたが, 空は明るく, 青空も見えました.
出勤後, 病棟に上がって, 昨日手術された患者さんの経過を確認しました. 痛みもなく, 朝ご飯を召し上がっていらっしゃいました.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.
8時半から講堂に集まって, 抄読会があったので, 昨日作成したスライドを使って, プレゼンテーションしました.また, 続けて手術前カンファランスを行いました.
9時前に外来に降りて, 34人の患者さんの診療を行いました. 金曜日には, 大学病院に勤務している後輩医師が, 診療応援に来ていただいています.
その後輩医師から, すねの骨（脛骨）の膝関節部分（脛骨近位部けいこつきんいぶ）を骨折した後期高齢者の患者さんがいらっしゃって, 家では這って移動していたが大変なので入院したいという希望されているとの相談を受けました.
X線写真を見たところ, 骨折した部分は幸いズレていませんでした. AO/OTA分類では, 41C1.1に該当しました.
ギプスを巻いて, 安静を保って, 骨折が治るのを待つ治療を行うことになりますが, 体重をかけられるようになるまでは, 概ね6週間はかかるので, その間は松葉杖や車いすを使って移動していただく必要があります. ご高齢のため松葉杖が使えなさそうで, 自宅では過ごせないということで, 入院していただくことになりました. 入院前の検査や入院後の指示を電子カルテに入力しました.
13時半過ぎに外来診療を終えて, 引き続き入院患者さんのギプスを切る作業を行いました.
14時に自分の部屋に戻って, ランチを摂りました.
午後の病院での仕事と上腕骨顆上骨折の手術
14時半前に外来に戻りました. 午後はインフルエンザワクチン接種の当番に当たっていたので, ワクチン接種前の問診の仕事を行いました.
16時から看護師, リハビリスタッフ, 社会福祉士と一緒に入院患者さんの回診を行って, 情報共有を行いました.
17時前に回診を終えた後, 後輩医師がまだ手術中だったので, 手術部に出向いて進捗状況を確認しました. 高齢者の上腕骨の肘関節に近い部分（顆上部かじょうぶ）の骨折の手術でした. 関節の外側で横に骨折していたため, AO/OTA分類は, 13A2.3に該当しました（上図参照）.
成人の場合, 上腕骨顆上骨折では, 強固に固定して, 手術後にはなるべく早く肘関節を動かせるようにする必要があります. このために, 骨折した部分に骨の内側と外側から金属製の板（プレート）をあてがって, ネジを入れて固定します.
上腕骨顆上部の内側（内側上顆ないそくじょうか）では, 骨のすぐそばを手の小指側や薬指と小指の感覚神経と指を動かす運動神経である尺骨神経が通っているため, プレートをあてがうスペースを確保して, 神経がプレートにぶつからないようにするために, あらかじめ尺骨神経を骨から離れるように避けておく必要があります. このため, 上腕骨顆上骨折の手術は, 他の骨折の手術と比べると, 非常に手間と時間がかかります.
まだ, しばらく時間がかかりそうだったので, 助手として参加しました.
18時過ぎに手術が終わり, 後は後輩医師にまかせて, 帰宅しました.
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2時半まで購入物品をいろいろとリストアップしましたが, 購入には至らず, 就寝しました.
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