手術日+238日目 2024/10/23(水)

午前の病院での仕事と腸腰筋流注膿瘍患者さんのその後

今朝は, 曇っていたせいか, 大分暖かな朝でした.

通常通りに出勤しました.

病棟に上がって, 昨日手術された患者さんの2人の経過を確認しました. お二方とも問題なく経過されたいました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.

8時半に外来に降りて, 28人の患者さんの診療を行いました.

先週から問題になっている腸腰筋の流注膿瘍の患者さんですが, 幸いこれまでの検査(痰の中に結核菌が混じっていないかどうかを顕微鏡で見て調べる検査(喀痰塗抹検査)と結核菌の遺伝子が混じっていないかを調べる新型コロナですっかりおなじみとなったPCR(核酸増幅検査))の結果, 結核菌は検出されませんでした. 従って, 開放性結核(肺に結核菌が感染病巣をつくっていて, 咳や痰とともに結核菌が排出されている状態) は否定できました. ただし, ふとももの前の方の腫れが強くなってきて, 皮膚も薄くなって, 今にも皮膚が破れて膿が出てきそうになっていました.

引用元: 結核の入退院基準. 厚生労働省.

もし, 塗抹検査で結核菌が出た場合, あるいは塗抹検査で結核菌が出なくても, PCR検査で結核菌の遺伝子が検出された場合には, 咳や痰が出ているようならば, 結核病棟に入院していただいて, 仕事も休んでいただかなければなりませんでした(上記の結核の入退院基準参照). 結核病棟への入院が必要ないことを患者さんにお伝えすると, 安心されていました. しかし, 相変わらず, お仕事が忙しいため, 入院での治療はご希望されませんでした.

11時半に外来診療を終えて, 来週手術を予定している患者さんの手術前カンファランスに使うスライドを作成しました. 来週は, 5件の手術を予定しています. その後, 来週入院する予定の患者さんのオーダーを電子カルテに入力しました.

13時に自分の部屋に戻って, ランチを摂りました.

午後の病院での仕事

午後は手術や外来診療がなかったので, 来月の学会で発表する研究データのとりまとめとスライド作りに費やしました.

16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは75人, 自分が主治医となっているのは34人でした.

17時から病院の幹部が集まって経営会議を行いました. 9月は入院の患者さんが少なかったため, 前年同月と比べて大幅な減収で, 単月で経常利益は赤字となりました.

新型コロナ以後, 補助金がなくなったこと, 患者さんが新型コロナ前に戻っていないこと, 賃上げによる人件費と値上げによる物価の高騰によって, どこの病院も売り上げが大きく減っていて, 苦境に立たされています. 一般企業であれば, 値上げを行って, 減収分を確保することが可能ですが, 医療は診療報酬という公定価格で決められているため, 値上げで減収をカバーすることができません.

日本病院会, 全日本病院協会, 日本医療協会の3団体は, 病院経営定期調査の中間報告として, 病院の経営状況が急速に悪化していることを先月9月18日に公表し, 『緊急要望』を出しました.

また, 10月11日には, 上記の3団体に日本精神科病院協会を加えた四病院団体協議会が, 財務大臣に対して, 『病院への緊急税制支援についての要望』を提出しました.

今週は, 衆議院総選挙があります. 医療に対して財政的支援をしてくれる政党に投票するつもりです.

夜の事務仕事

17時半過ぎに病院を出ました. 小雨が降っていましたが, 暖かで, クルマの外気温モニターでは22 ℃でした.

今日も病院外の事務所での事務仕事のために出かけました. 18時から20時半過ぎまで2時間半働いてきました.

モニターをずっと見続けているうちに, 途中で眠くなり, コーヒーを飲みながら, 頑張りました. 明日も同様に働く予定です.

21時過ぎに帰宅しました, 今日の夕食は, なぜかたこ焼きでした.

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