午前の病院での仕事と膝蓋骨骨折の患者
今朝は雲ひとつない快晴で, 猛暑日となるとの天気予報でした.
通常通りに出勤しました.
昨日の昼間は, 当院が整形外科の救急輪番担当だったので, 病棟に上がった後, 電子カルテを見たところ, 新規に2人の患者さん(交通事故後の頚部痛の中高年者, 階段から転落した膝蓋骨骨折の高齢者)が入院されていました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 救急で入院されたお二人の患者さんのうち, 頚部痛の患者さんは, 今日MRIを撮像して, 検査することになりました. また, 膝蓋骨骨折の患者さんは, 骨折が縦割れであり, ズレがなかった(AO/OTA分類 34B1.1)ため, 手術は行わずに, 安静を保って骨折が治るのを待つ治療(保存療法)を行うことになりました.
8時半に講堂に集まって, 朝礼を行った後, 幹部ミーティングを行いました. 看護部の部長が新型コロナに感染して, 先週から休んでいることが報告されました. また, 新型コロナ感染の患者さんが関東地方で増えてきたので, 今後東北地方でも増加が予想されることから, 感染対策を行っていくことを申し合わせました.
9時前に外来に降りて, 13人の患者さんの診療を行いました. 今日は予約の患者さんだけでしたのでスムーズに進みました.
交通事故で頚部痛があったために入院した中高年患者さんのMRIを確認したところ, 第2胸椎が骨折していました. 頚椎カラー固定を行って, 引き続き入院治療を継続することになりました.
12時過ぎに午後に手術を行う患者さんとそのご家族に手術の説明を行いました.
13時前に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事と骨膜性骨軟骨腫の手術

MRI T1強調画像水平断(b)では, 骨の表面に黒っぽく写る腫瘍が認められ, 一部は骨の中に食い込んで(陥入して)います.
脂肪抑制下プロトン強調画像前額断(c)では, 腫瘍は白色でほぼ均一に写ります.
ガドリニウム造影T1強調画像前額断(d)では, 腫瘍が造影剤によって白色に写っています.
15時半から高校生の足の親指(第一足趾)の基節骨に生じた骨膜性骨軟骨腫という良性骨腫瘍の手術を行いました.
骨膜性軟骨腫は, 30歳以下の若年者や若年成人に生じることが多い, まれな良性の軟骨性腫瘍です. 手足の指の骨に多く, その他上腕骨や大腿骨, 肋骨などにも生じます. ゆっくりと大きくなる硬い腫瘤(しこり)として触知します. 私は, これまで13人の治療経験があり, この患者さんが14人目になりました.

治療は, 手術で切り取ったり, 削り取る(掻爬そうはする)手術が行われます. まれに再発することがあり, 再発率は4 %程度と報告されています.
今日は, 基節骨から隆起した骨腫瘍をノミを使って切り取りました. 15分ほどで予定通りに終了しました.
看護部勉強会
17時過ぎから, 看護部の勉強会があり, 講師として大腿骨近位部骨折の患者さんの入院後, 手術前後の管理について, 講義を行いました. できるだけ最新の英語論文の内容を載せるようにしました. 1時間弱で講義を終えました.
庭仕事とトレーニング
19時前に帰宅しました. 庭を見ると, 花壇も芝生もすっかり乾いていたので, 1時間弱かけて水撒きを行いました.
その後, エアロバイクを軽めに30分漕いで, 入浴しました.
連日の暑さのため, 実走がなかなかできず, 今週末のレースも室内トレーニングだけで本番となりそうです.
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