手術日+498日目 2025/7/10(木)(神経障害性疼痛)

午前の病院での仕事

今朝は久々に気温が低めで, 25 ℃ないくらいでした. 外に出ると霧雨で, 涼しく感じました.

8時前に病棟に上がって, 昨日手術が行われた患者さん3人(変形性膝関節症の高齢患者さんに対する人口膝関節全置換術, 変形膝関節症の中高年の患者さんに対する脛骨近位骨切り術後の骨内異物除去術, 肩関節拘縮に対する関節鏡下関節授動術を行った中高年の患者さん)の経過を確認しました. 3人とも問題なく経過されていました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.

8時半前に外来に降りて, 午前中は43人の患者さんの診療を行いました. 予約の患者さんが目一杯だったので, 予約がない受診希望の患者さんは, 午後に来ていただくことにしました.

12時に外来診療を終えました. 引き続き, 明日の手術前カンファランスのために, スライドを作成しました. 来週は, 4件の手術を予定しています.

13時に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.

午後の病院での仕事と神経障害性疼痛の患者

14時に外来に戻って, 午後の外来診療を行いました. 予約の患者さんは1人だけでしたが, 予約のない受診希望の患者さんが3人いらっしゃいました.

お一人は, 数日前からお尻からふとももの裏側からふくらはぎが痛くなった中高年の患者さんでした. 腰を曲げてお辞儀をしようとするとお尻と脚の痛みが強くなるため, 腰を曲げられなくなっていました.

下肢伸展挙上テストの写真.

引用元:森本忠嗣. 腰痛外来診療の実際:SLRテストに着目して. J Spine Res. 2025. 16.

ベッドに仰向けに寝ていただいて, 膝関節を伸ばした状態で脚を持ち上げる下肢進展挙上テスト(Straight Leg Raising (SLR)test)を行うと, お尻からふくらはぎにかけての痛みが再現できたので, 腰椎椎間板ヘルニアと診断しました.

下肢の筋力は正常で, 感覚障害も認めなかったため, 神経の異常はまだ生じていないと判断して, 神経障害性疼痛治療薬であるタリージェを処方しました. 2週後に改善がない時には腰椎のMRIを撮像するように予約を入れました.

お一人は, 2週間前から背中から肩にかけての痛みがある中高年の患者さんでした.

Spurling testのバリエーション.
EとFの首の位置で圧をかけたときに検出し易くなると報告されています.

引用元:Blecher R. What is the Best Way to Apply the Spurling Test for Cervical Radiculopathy? Clinical Orthop Relat Res. 2012. 470.

頚椎を伸ばして, 斜め後ろに傾けた状態で頭部を圧すSpurling testを行ったところ, 背中と肩の痛みが再現できたので, 首の骨の中から腕や背中に分布する神経の枝出る椎間孔部での神経痛と判断しました. 腕の筋力低下や感覚障害がなかったので, 神経障害はまだないと判断して, 神経障害性疼痛治療薬であるタリージェを処方しました.

もうお一人も上記の患者さんと同様に頚椎由来の神経障害性疼痛でしたので, 同様に診療して薬を処方しました.

15時過ぎに外来診療を終えて, 自分の部屋に戻りました.

今晩は, 障害者自立支援法に基づく市の障害支援区分認定審査会があるので, 審査対象となる申請書類をダウンロードして, それを読み込みました.

16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは76人, 自分が主治医となっているのは37人に増えました.

17時過ぎに病院から出ました. 外は小雨でした. 気温はクルマの外気温モニターでは22 ℃で, 梅雨らしい気候でした.

障害支援区分認定審査会

18時半から市の障害支援区分認定審査会に参加しました. これまでは, 役所に行って, 委員が集まって審査してきましたが, 今年度からはオンラインで実施されることになったので, 自宅から参加しました.

今年から自分が審査会合議体の長にさせられたので, できるだけ速く終わらせるために, サクサクと進行して, 45分で終わらせました.

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