午前の病院での仕事と腰椎椎体骨折の急患
今朝は素晴らしい快晴でした. 予想最高気温は, 25 ℃を超える夏日の予想でした.
8時前に病棟に上がって, 昨日手術が行われた患者さん3人(足外脛骨切除術の中学生, 脛骨と腓骨遠位端骨折後の骨折器械の除去(骨内異物除去術))の高齢者, 大腿骨転子部骨折に対する骨折観血的手術(骨接合術)の高齢者)の経過を確認しました. 手術後の経過に問題がなかったので, 安心しました.
9時前に外来に降りました. 間もなく, 大学病院から学生さんが実習に見えられたと連絡があり, 外来から会議室に移動しました. 20分で当院の紹介, 実習の内容について, 学生さんに説明しました.
9時半前に外来に戻って, 午前中は39人の患者さんの診療を行いました. 外来診療中に, 腰痛のために動けなくなっている超高齢の患者の受け入れ要請が救急隊からありました. 当院に勤務中の職員の親戚だったので, 外来診療で手一杯でしたが, 受け入れることにしました.
10時半過ぎに救急車が到着しました. ストレッチャー上で丸くなっている患者さんの腰を圧していくと, 第4腰椎の棘突起を圧したところ痛みの訴えがありました. 腰椎のX線写真を撮像したところ, 第11, 12胸椎, 第1, 2, 4, 5腰椎が潰れていましたが, 最近骨折した所見ではありませんでした. いったん骨折した背骨を再骨折した可能性があるので, MRIを撮像するようにオーダーしました.

新鮮な骨折(骨折してから概ね2-3カ月以内)では, MRIで椎体が白く写りますが(上図B), 旧い骨折(骨折してから概ね4カ月以上経過)では, 椎体が潰れていても(上図C), MRIでは椎体が白く写らずに, 骨折のない椎体と同じような色合いに写るようになります(上図D).
12時半過ぎに腰椎のMRIが撮れたので確認したところ, 先ほど圧して痛みのあった題4腰椎に再骨折した所見があったので, 第4腰椎椎体骨折と診断しました. 自宅では過ごせないとのことで, 入院して治療することになり, 入院前の検査のオーダーを電子カルテに入力しました.
13時半過ぎに自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事
14時に外来に戻って, 午後は6人の患者さんの診療を行いました.

膝関節がO脚(内反)変形して, 内側の関節の隙間が狭くなっている状態(A)に対して, 内反を矯正するようにすねの骨(脛骨)を切って拡げた後, 拡げた隙間に人工骨を移植入れて脛骨の内側を金属製のプレートネジで固定します(B).
1年前に当科で変形性膝関節症に対して, 脛骨近位骨切り術という手術を行った患者さんが, 反対側の膝関節が痛くなったということで受診されました. 膝関節の診療を専門としている後輩医師が手術中だったため, 代わりに診療しました.
診察したところ, 膝関節の内側の隙間に圧すと痛みがあって, X線写真を撮像したところ, 手術した方の膝関節の手術前と同じような変形を認めたので, 変形性膝関節症または内側半月板損傷と診断して, MRIを撮像するように予約を入れました.
16時に外来診療を終えて, 病棟に上がって, 入院患者さんの指示出しを電子カルテに入力しました.
16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは82人, 自分が主治医となっているのは40人でした.
17時過ぎに病院から出ると, 外は暑さを感じる空気でした. クルマの外気温モニターでは, 26 ℃ありました. 昨日までは, 例年よりも気温が低く感じていましたが, やっと例年通りになったと感じました.
医局歓迎会
自宅に戻った後, 30分ほどエアロバイクを漕いで, シャワーを浴びましたが, 暑くて汗が止まらなくなりました. 今晩は19時から4月に入職, 赴任された医師の歓迎会があるので, スーツに着替えました.
妻にクルマで送ってもらいましたが, エアコンをかけて汗が引くようにしました.
会場には, 当院の医師が集まって, 歓迎会を開催しました. 一同に集まるのは, 3月の送別会以来でした. 入職された医師の中には, 自分が大学病院に勤務していた際に非常にお世話になった外科のドクターがいらっしゃったので, 大学病院時代のことを懐かしく話しました.
また, 新しく整形外科に来られた後輩医師と話しました. 昨年整形外科専門医試験に合格したばかりでした. 年齢は自分のこどもと同じ歳だったので, 「ちなみにお父さんはおいくつですか?」と聞いたところ, 「60歳です」との答えでした. 自分と同じ歳だったので, ちょっとショックを受けましたが, 逆に自分の父親と同じ年齢の私と一緒に仕事をするのもいろいろと大変だろうなと考えました. 自分のこどもに接するように優しく指導しようと決心を新たにしました.
22時過ぎに帰宅しました. バスで帰ろうと時刻表を調べたところ, 30分待ちだったので, バス路線に沿って歩いて, バスに追いつかれたら乗ろうと考えて歩き出しましたが, バスに追いつかれることなく家に着いてしまいました.
帰宅後, ブログ記事を書き始めましたが, 運動と飲酒と歩行で眠くなってしまって, 23時過ぎに寝ました.
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