午前の病院での仕事
今日も昨日に引き続き朝から雨でした. 気温は昨日よりも高くて, 7 ℃でした.
8時前に病棟に上がって, 昨日膝関節前十字靭帯の再建術を受けられた2人の患者さんの経過を確認しました. お二人とも, 問題なく経過されていました.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 回診前に眼鏡ケースから眼鏡を取り出したところ, 鼻パッドの一部が割れていました. かけるのには支障がなかったので, そのまま使いましたが, 仕事が終わったら眼鏡屋さんに行かないとと考えました.
8時半に外来に降りて, 23人の患者さんの診療を行いました. 今日から新しく, 大学から診療応援に来られた医師がいらっしゃったので, 挨拶しました. 昔一緒に働いていた後輩の整形外科医の息子さんでした. 親子で整形外科になられたことになります. 外見は, お母様似でした. お母様とは, 昨年マラソン大会の時に一緒に救護所で働いたことがありました. 声がお父様にそっくりなので, 驚きました.
当院の看護師長さんだった看護師さんの身内の高齢の方が, 昨日から腰痛があるとのことで, 受診されました. これまでに背骨(胸椎)と腰の骨(腰椎)を骨折した既往がありました. 転倒などのイベントがなくて, 急に腰が痛くなったそうで, 車いすに載って診察室に入ってこられました. 骨粗鬆症による背骨の骨折を疑って, 胸椎と腰椎のX線写真とMRIを撮像するようにオーダーを入れました.
X線写真の結果, 第12胸椎と第2腰椎が過去の骨折によって潰れて変形していました. 第4腰椎も少し潰れて見えたので, これが今回の骨折かなと疑いましたが, MRIを見ると, その上の第3腰椎の中に骨折の所見があって, 第3腰椎の椎体骨折(圧迫骨折)と診断しました. X線写真では, 判らない骨折でした.
お一人暮らしで, 自宅では過ごせないといういうので, 入院して治療を行うことにしました. 複数の胸椎と腰椎の骨折があり, 骨密度を測定した結果, 腰椎もふとももの骨(大腿骨)の骨密度もどちらも若年成人の平均値の50 %程度しかない, 重症の骨粗鬆症でした. 『骨折の危険性の高い骨粗鬆症』と診断しました.
早速, 骨を増やすことで骨粗鬆症を改善させて, 再骨折を予防するために, 骨形成促進薬であるテリパラチドBS(遺伝子組換え)という薬を今日から注射して治療することにしました.
13時に外来の仕事を終了して, 自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事
13時半に外来に戻りました. 大学の同級生だった内科医師のお母様が骨粗鬆症の治療のために受診されるためでした. 『骨折の危険性の高い骨粗鬆症』と診断して, 毎月骨形成促進薬であるイベニティという注射薬を注射していました. 半年治療したので, 今日は骨密度測定を行いましたが, 腰椎の骨密度が治療前は若年成人の平均値の50 %程度しかなかったのが, 60 %以上と10 %以上も増加していました.
15時過ぎに外来での仕事を終えて, 手術部に向かいました. 後輩医師の執刀で, 足関節の骨(距骨きょこつ)の骨折の手術があったからです.

細いネジ2本で骨折した骨を留めています.
手術部に行くと, 既に手術は終わっていました. 手術後に撮像されたX線写真を確認しましたが, 骨折した骨が元の位置に戻されて, ネジで固定されていました(上図参照).
この患者さんは, 3月21日にクルマで轢かれるという交通事故で受傷されていました. 直ちに整形外科の救急当番病院に救急車で搬送されて, 診察されたそうですが, 骨折はないと診断されました. 紹介状を渡されて, 整形外科クリニックでの診療継続を勧められたそうです. 翌3月22日に, 紹介された整形外科クリニックを受診した際に, 足首の痛みを訴えたそうですが, なぜか膝関節の骨折かもしれないと診断されて, MRIを撮像するように勧められて, そのクリニックが契約している病院で膝関節のMRIを撮ってもらったそうですが, 異常は認められませんでした.

X線写真では距骨の外側の外くるぶしの骨(腓骨外果)の下方で骨折線が見えます.
CTでは, 骨折線がより明瞭に認められます.
足首の痛みが続いているため, 一昨日接骨院に行かれて, そこの柔道整復師から足首の骨折が疑われる言われて, 同日当科に紹介されました. 足関節の外側が腫れて, 圧すと痛みがありました. 足関節のX線写真を撮像したところ, 距骨という足関節を構成する骨の外側の輪郭に異常があって, 骨折が疑われました. CTを撮像したところ, 距骨の外側突起という部分に骨折がありました(上図参照).
この距骨外側突起骨折は, 足関節の捻挫と同じように足首をひねった際に発生する骨折で, よく捻挫と診断されて見逃されることがあります.
臨時に本日後輩医師の執刀で手術することになりました.
「後医(こうい)は名医(めいい)」という言葉があります. 発症や受傷から時間が経ってからの方が, 症状がより明瞭化したり, 病状が進んだりすることで, 診断がつきやすいことを差します. このため, 私は, 自分の前に診療された医師の見逃しや誤診を患者さんの目の前で批判したり, 問題視したりはしないことにしています. 後々, トラブルや訴訟に巻き込まれることがあるというのも理由のひとつですが. これまでの経験から, 自分が見逃したり, 誤診したりした事例もきっと「後医」に助けられてきたと考えているからです.
この患者さんのエピソードを経験して, 改めて「骨折はありません」と断言しないようにしないといけないと肝に銘じました. 実際に, 今日来られた第3腰椎の椎体骨折の患者さんのようにMRIを撮らないと判らない骨折もあります. 「今日の検査では骨折は見つかりませんでしたが, 後日明らかになることもあるので, 痛みが続くときにはまた受診してください」というエクスキューズを診察の最後に付け加えることがとても重要と考えます.
16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは89人, 自分が主治医となっているのは47人にまた増えました.
17時過ぎに病院を出ました. まだ小雨が続いていて, 気温はクルマの外気温モニターでは9 ℃でした.
眼鏡の修理と新しい眼鏡の注文
帰宅後, 近所の眼鏡屋さんに眼鏡の修理に出かけました. 眼鏡屋さんに行くのは, 6年ぶりでした.
50歳前くらいから, 急に文字が滲んで見えるようになって, 老眼を自覚しました. 元々視力はずっと2.0で, 眼鏡には縁遠かったこともあり, 我慢して仕事を続けていました. それまでは, 8-0(縫合糸の太さの単位, 0.04 mm, 髪の毛が0.07〜0.08 mmなので, 髪の毛の半分くらいの太さ)の糸も裸眼で見ることができて, 手指の細い血管や神経の縫合ができていたのが, 顕微鏡やルーペがないと難しくなりました.
2014年に大学病院を退職したのを機に, 最初の老眼鏡を作りました. 同級生の眼科クリニックを受診して, 処方箋を作ってもらったのですが, 診療費をタダにしてくれたので, 非常に申し訳なく, その後お礼にお菓子を贈りました.
現在使っている眼鏡は, 2019年に作った物で, もう6年も使い続けていることになります. このときも, 同級生の眼科クリニックで処方箋を作ってもらいました. 飛蚊症もあったので, 散瞳して眼底も見てもらいましたが, 異常はありませんでした. また, 診療費をタダにしてくれたので, 後日またお菓子を贈りました. そんなわけで, ちょっと行きづらく感じてしまって, 本来は昨年あたりに受診するつもりでしたが, 行っていませんでした.
18時前に近くの眼鏡屋さんに駆け込みました. 割れた鼻パッドはその場ですぐに交換して直してもらいました. 眼鏡も新調することにして前回と同じ条件で作ってもらうように話したところ, 一応検査しますと言われて, 検査器械の前に案内されました. その結果, 老眼の度数が1度進んでいました. 試しのレンズで字を見るとよく見えました.
新しい眼鏡を度数を上げたレンズで注文して, 帰宅しました.
コメント