午前の病院での仕事
今朝は, 久々に寒い朝でした. クルマの外気温モニターは-1 ℃でした.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.
9時前に外来に降りて, 午前中は39人の患者さんの診療を行いました.
朝方転んでから腰と脚の付け根が痛いという高齢の患者さんが診てもらいたいという連絡が入ったので, 午前中に診るのは無理なので, 15時過ぎに受診するように返事しました.
また, 施設に入所中の超高齢の患者さんが, 膝が痛いので診てもらいたいという連絡も入りました. 同様に15時過ぎに来ていただくように返事しました.
13時半前に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事
14時に外来に戻って, 9人の患者さんの診療を行いました.
午前中に連絡があった腰と脚の付け根が痛いという患者さんが15時前に来られました. 診察した結果, 股関節を動かすと痛みがあるので, 大腿骨頚部骨折を疑って, X線写真を撮るようにオーダーしました.
また, 膝関節を痛がっている100歳近い超高齢の患者さんが救急車で搬送されてきました. 以前から整形外科クリニックで膝関節痛があって治療中とのことでした. 38 ℃台の発熱があり, 膝関節が腫れていたので, 偽痛風を疑って, 血液検査とX線写真を撮るようにオーダーしました.
脚の付け根が痛いという患者さんは, X線写真の結果, 予想通り大腿骨頚部骨折でした. 入院していただき, 後日手術を行うように手配しました.

外側(左側)半月板に沿って白い影が写っており, これがピロリン酸カルシウムの結晶です.
膝関節を痛がっている超高齢の患者さんは, X線写真では, 軽度の変形性膝関節症の所見しかなく, 偽痛風に特徴的な半月板にピロリン酸カルシウムの結晶が付着している所見(半月板が白く写る, 上図参照)がありませんでした.

白く濁っています.
引用元:Mundt LA., Shanahan K. Graff’s Textbook of Urinalysis and Body Fluids. Third ed. Burlington, Third ed. Jones & Bartlett Learning 2015.
診断のため, 膝関節に針を刺して, 関節液を吸い出してみましたが, 黄色い透明な関節液が少量だけでした. 偽痛風であれば, 関節液が炎症によって関節内に遊走した白血球によって白く濁っているので, 偽痛風ではなく, 変形性膝関節症による膝の痛みであって, 発熱は別の原因によると考えました.
血液検査の結果を見たところ, 肝臓と胆嚢の酵素が300〜1,500 IU/L以上と異常高値であったので, 発熱は急性胆嚢炎や胆管炎などの胆道系炎症由来と判断しました.
この時点で既に17時を過ぎていたので, 正確な診断と緊急に胆道ドレナージなどの処置ができる内科と外科のいる救急輪番病院に電話をかけて, 救急車で転送していただくことになりました.
以上の患者さんの診療に時間がかかったので, 夕方の病棟回診はできませんでした. 今日の時点では, 入院患者さんは89人, 自分が主治医となっているのは51人でした.
18時過ぎに病院を出ました. 気温が大分低く, 寒く感じました.
雪の送別会
今晩は, 3月一杯で異動することになった大学から来ていただいている後輩医師の送別会をイタリアンレストランで行うために, 出かけました.
大雪の予報でしたが, まだ雪は降っていませんでした.

19時から21時過ぎまで, 美味しい料理とワインをいただきながら, 後輩医師を労いました.
21時過ぎにレストランから外に出てみると, 雪が降り始めていました. 気温が高いようで, 濡れ雪でした. 道路に落ちてもすぐに溶けていたので, これは大して積もらないで済むのではないかと考えました.
バスで帰ろうとバス停まで行くと20分弱の待ち時間だったので, 歩いて帰ることにしました.
しかし, ワインを沢山飲んでいたため, 家に着くと大分酔いが回ってしまって, 風呂にも入らずに炬燵で眠ってしまいました.
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