手術日+352日目 2025/2/14(金)

午前の病院での仕事

今朝は冷え込んで, -1 ℃でした. 昨晩少し雪が降って, クルマにはうっすらと積もっていました.

8時前に病棟に上がりました. 昨日は, 当院が整形外科の救急当番だったため, 背骨(胸椎)の圧迫骨折の患者さんが2人, 救急車で運ばれて, 入院されていました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 新型コロナの患者さんは, 増えてはおらず, 7人のままでした. このまま来週前半に終息してくれることを祈ります.

8時半から来週手術を行う予定の患者さんのプレゼンテーションがありました. 現在, 病院内では, 整形外科の手術がダントツに多くなっています. 入院患者数もダントツに多いです.

9時前に外来に降りて, 35人の患者さんの診療を行いました. 外来の机の上には, 義理チョコが10個ほど置いてありました. ありがたいことですが, 来月のお返しをどうするか, 今年も考えなければいけません.

外来診療中に施設に入所中の高齢の患者さんを車いすに移動させようとしたとこと, ふとももを痛がるようになって, 変形があるので, 骨折が疑われるため, 受診したいという連絡がありました. 午前中は予約で目一杯だったので, 午後に受診していただくように返事しました. また, 整形外科クリニックから, 昨日から首が痛くて動かせなくなった40歳代の患者さんの診療依頼がありました. 同様に, 午後に来ていただくようにと伝えました.

12時半に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.

午後の病院での仕事と大腿骨転子下骨折の急患

13時過ぎにふとももが変形している高齢患者さんと頚部痛の40歳代の患者さんが来られたので, 外来に戻りました.

大腿骨転子下骨折のX線写真.

引用元:Jannelli E. Subtrochanteric femoral fractures: A case series of 194 patients treated with long and short intramedullary nails. Orthop Rev. 2022. 14.

大腿部の変形がある患者さんは, ふとももの前方が凸に出っ張っていて, 大腿骨転子下(てんしか)骨折が疑われたので, X線写真のオーダを入れました. X線撮像の結果, 予想通りに大腿骨転子下骨折でした. 入院していただくように, 入院前の検査を追加しました.

頚部痛の患者さんの方は, 38 ℃台の発熱があったため, 自家用車内で待機していただき, インフルエンザと新型コロナの抗原検査を駐車場で行って, 陰性であることを確認後に, 救急外来に入っていただくことになりました. 自分が大腿骨転子下骨折の患者さんで手一杯だったので, 後輩医師に診療してもらいました. 首の痛みでまったく動かせないため, クラウンデンス症候群が疑われて, 血液検査を行って, CTを撮像することになりました.

大腿骨転子下骨折の患者さんのご家族が来院されたので, 脚を牽引して骨をつなげる保存療法と骨の中に金蔵製の棒(髄内釘ずいないてい)を刺し込む手術療法についてメリットとデメリットを説明して, どちらにするか決めていただくことにしました. 90歳を超えていて, 脳梗塞の後遺症のため, 寝たきりだったので, 骨粗鬆症が著しく, 脚の関節は動きが硬くなる拘縮(こうしゅく)を生じていることから, 手術療法のメリットはあまりないことを告げました.

頚部痛の患者さんは, 検査の結果, 炎症反応が高い値で, 環軸椎関節に石灰沈着の白い影が映ったことから, クラウンデンス症候群(環軸椎関節のピロリン酸結晶誘発性関節炎)と診断されました. 鎮痛薬を投与されて, 痛みが緩和したので, 紹介元の整形外科クリニックに戻ってもらうことになりました.

15時過ぎに病棟に上がって, 大腿骨転子下骨折の患者さんの脚を牽引する処置を行いました. 大腿骨に金属製の針金(鋼線こうせん)を貫通させて, これを鋼線緊張弓という器械で固定して, 重りで引っ張る直達牽引という方法です.

16時から病棟看護師, リハビリスタッフ, 社会福祉士と一緒に病棟回診を行って, リハビリの進捗状況, 退院先の確認などを行いました. 入院患者さんは91人, 自分が主治医となっているのは46人でした.

講演会

19時から学術講演会があるため, 会場のホテルに移動しました. 講演会の開催を主催している研究グループの世話人を務めていて, その会議が18時半から開催されるため, 17時過ぎに病院を出ました. 外に出ると少し暖かく感じました. 駐車場の脇に避けてあった雪山も大分溶けて, 小さくなっていました.

講演会場には18時過ぎに到着しました. 世話人会では, 会長から昨年度の活動報告と会計報告, 今年度の活動計画が発表されて, 了承されました.

19時から, 2人の演者による講演が行われました. 1人目の演者は, 大学の同級生でしたが, 相変わらず精力的に活動していることがうかがわれました. 2人目の演者は, 大学教授の先生で, 昔大学で講師をしていたころに一緒に仕事をしたことがある先生でした. 最新の研究内容について, わかりやすく講演していただきました.

講演会終了後, 懇親会もあったのですが, 明日の夜も講演会があって参加しないといけないので, 懇親会には出ずに帰宅しました.

帰宅後, 先週に引き続き『金曜ロードショー』で『バックトゥザフューチャーパート2』を見ました. 途中からでしたが, 変わってしまった未来を元に戻そうとするマーティとドクが第1作の場面の中にそれぞれ同時に存在しているのが面白く, ストーリーが巧みです.

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