午前の病院での仕事
一昨日12日日曜日の日中は, 当院が整形外科の救急当番でした. 新規の患者さんが入院しているかもと考えて, 早めに出勤しました.
外に出ると, クルマのフロントガラスは凍っていましたが, 気温は少し高めで暖かく感じました.
8時前に病棟に上がって, 電子カルテを開いたところ, 4人の患者さんが新たに入院されていました. 全員大腿骨近位部骨折で, 頚部骨折が3人, 転子部骨折が1人でした. 今までは, 90歳代の超高齢者が多かったのですが, 今回は, 60歳代が1人, 70歳代が2人, 80歳代が1人と比較的若い患者さんが多かったです.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 病院内のインフルエンザの患者さんは, 先週と同じ程度で, まだ, 病室で隔離されている患者さんが多数いらっしゃいました.
8時半から講堂に集まって, 朝礼を行いました. 朝礼後の患部ミーティングでは, 院内のインフルエンザの感染状況が報告されました. 新型コロナに感染された患者さんは今のところいらっしゃいませんが, 病棟スタッフが1人M感染して, 休んでいることが判りました.
9時前に外来に降りて, 午前中は41人の患者さんの診療を行いました. 13時前に外来診療を終えて, 自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事と腰椎圧迫骨折の急患
13時半から医学部の学生さんが, 今日と明日実習に来られたので, オリエンテーションの講義を行いました. 院内でインフルエンザが拡がっているので, 手洗いを徹底するようにお願いしました.
14時から外来に戻って, 11人の患者さんの診療を行いました. 15時過ぎに市外から転倒後に腰痛があって動けなくなった高齢者の収容を依頼する救急隊からの連絡があったので, 受け入れることにしました.
16時前に救急車が到着しました. 市外の観光施設内で飲食後に滑って転んでから痛くて動けなくなった高齢の患者さんでした. 腰を圧すと, 丁度第2腰椎のところで強い痛みを訴えられたので, 骨折を強く疑って, 腰椎のX線写真とMRIを撮像するようにオーダーしました.
検査が終わるまでの間, 金曜日の手術前カンファランスに使うスライドを作成しました. 現時点では, 来週9件の手術が予定されていました.

T1強調画像(A)では, 椎体内に黒い線として描出される骨折線が認められます.
脂肪抑制T2強調画像(B)では, 骨折線とその周りの出血が白く写っています.
17時に画像ができあがったので, 確認したところ, 第2腰椎の前方が少し潰れていて, MRIでも最近の骨折の所見があったので, 第2腰椎圧迫骨折と診断しました.
本人と家人に診断結果を説明したところ, 入院して治療することを希望されたので, 入院前の検査と入院後の指示を電子カルテに入力しました.
講演会
17時半から大学病院のリハビリテーション科教授の先生のご講演があったので, 聴講しました.
脊髄損傷のリハビリテーションに関するご講演でした. 当院では, 大学病院で初期治療を終えた脊髄損傷の患者さんをたくさん受け入れているので, 大変勉強になりました.
関節鏡下靱帯断裂形成手術が長引いた

本日手術が行われた患者さんも同様の状態でした.
引用元:Buyukdogan K. Surgical management of the multiple-ligament knee injury. Arthrosc Tech 2018. 7.
10時過ぎから膝関節の複数の靱帯(前十字靭帯, 後十字靭帯, 内側側副靭帯)が断裂した複合靱帯損傷の患者さんに対して, 膝関節周辺の腱を採取して断裂した靱帯を作り直す(靱帯断裂形成手術)のと同時に, 切れてしまった内側と外側の半月板を縫って修復する(半月板縫合術)手術を後輩医師が執刀していました.
講演会が終わった18時半を過ぎても, 手術がまだ終わっていなかったので, 進捗状況を確認するために手術部に移動しました.
手術室に入ったところ, 特に手術中にトラブルはなく, すでに皮膚を縫合し始めていたので, 間もなく終了すると判断しました. 病棟で待機している患者さんのご家族に, 予定より手術が長引いているが, 間もなく終了する見込みであることを伝えるようにと夜勤の看護師さんに電話しました.
懇親会
19時からご講演いただいた大学医学部の教授と院長, リハビリテーション部主任を交えて飲食する懇親会があったので, 急いで病院から移動しました.
手術部に寄ってきたので, 30分ほど遅刻してしまいました.
初めてお会いしたリハビリテーション科教授の先生は, 大変フレンドリーな方でした. 22時過ぎまで, , おいしい料理をいただきながら, いろいろとお話しを伺いました.
当院のリハビリテーションスタッフと共同で研究を行おうというお話になって, 今後具体的に計画を詰めることになりました.
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