手術日+306日目 2024/12/30(月)(初めてのマッターホルン:スンネッガ, ロートホルン)

朝食

昨晩は, 早く寝たため, 妻は4時過ぎに起きていました. 自分も6時過ぎには目が覚めました.

7時前に起きて, 着替えました. ホテルには, 寝間着がなかったので, 持ってきたパジャマを着ていました.

外を見ると7時過ぎでもまだ真っ暗でした. 調べたところ, ツェルマットは, 北海道の稚内市と同じくらいの高緯度でした.

7時半過ぎに朝食をいただくために, 1階の食堂に行きました. 朝食は, 7時から10時の間, 無料で提供されていました.

朝食会場はこぢんまりとしていました.
クロワッサン, 木の実パン, バゲット, プレッツェルなど各種パンの他に, シリアルがありました.

主食は, パンで, 各種パンが置いてありました. 大きなパンは, その場で自分で切って取るスタイルでした. シリアルも数種類ありました.

ゆで卵(ハード, ソフト), 牛乳, オーツミルク, 水, オレンジジュース, ヨーグルト, オートミール, ハム, チーズなどは, 毎日同じでした.

おかずは, ゆで卵2種類(ハード, ソフト), ハム3種類, チーズ4種類でした. これらの種類は毎日同じで, 変化はありませんでした.

野菜の提供はありませんでした.
果物は, バナナとリンゴのみでした.
飲み物は, コーヒーメーカーで各種コーヒーかティーバッグで各種紅茶でした.

サラダなどの生野菜の提供はなく, 果物はバナナとリンゴだけでした. 飲み物は, コーヒーメーカーで, エスプレッソやミルクコーヒーなどを自分で選んで入れるか, お湯を出して, ティーバッグで紅茶をいただくスタイルでした.

初日の朝食.
以後, 毎日同じような感じでした.

朝食会場は, テーブルが10組くらいで, 大分混むかなと予想していましたが, 予想外に空いていて, 自分達の他は, 3組しかいませんでした. 日本人, あるいはアジア人の宿泊客は私たちだけでした.

初のマッターホルン

部屋の窓から外を見たところ, 初めてマッターホルンの頂が見えました.

8時頃に部屋に戻って, 窓から外を見ると, 大分明るくなってきました. よく見ると, マッターホルンの頂だけが, 朝日に照らされてオレンジ色に光って, 山陰から見えました. 初めて生マッターホルンを見ることができました. ホテルを予約したときにメールで「mountain view」とお願いしていましたが, リクエストが通っていたことが判りました.

食事を摂り始めた7時40分過ぎから, 今日窓から初めてマッターホルンを見た8時20分の間が, マッターホルンの山肌が紅く染まるモルゲンロートの時間帯であることが判りました.

スキーレンタルショップでの一悶着

ホテルの地階にあったスキーロッカーの入り口, スキー立て, ブーツの乾燥器がありました.

8時過ぎにスキーウエアに着替えて, ホテルの地階にあるスキーロッカーに移動しました. ここで, スキーブーツに履き替えて, ロッカーに靴を置いて外に出ました.

8時半過ぎにスキーレンタルショップまで歩いて行きました. 昨晩ホテルまで歩いて来た時と同じく道路に雪はなくて, ほぼ乾燥のアスファルト路面でした. 通りには, スキーブーツを履いて, スキーを担いで歩いている人がたくさんいました.

スキーレンタルショップ『INTERSPORT Julen インタースポーツ ユーレン店』.
1, 2階はスポーツショップでした.
レンタルショップは地階でしたが, エレベーターがあって, 移動は楽でした.

スキーレンタルショップは, ヨーロッパで有名な『INTERSPORT インタースポーツ』さんにしました. 大手の有名店なので, サービスには問題がないだろうと期待したからです. 11年前にオーストリアのキッツビュールに行った際にも, お土産の購入でしたが, 『INTERSPORT』を利用したことがありました. しかし, この期待は, 残念ながら裏切られることになりました・・・

『INTERSPORT』のスキーレンタルショップはツェルマットに4店舗ありました.

ツェルマットには『INTERSPORT』のレンタルショップが4店舗ありましたが, 宿泊していたホテルから最寄りの『Juren Sports ユーレンスポーツ店』にしました.

『INTERSPORT Julen Sports』店のスキーレンタル予約票.
お値段は, 1割引で172スイスフラン(約29,400円)でした.

予め, 日本で10月上旬にオンラインでスキーレンタルの予約を済ませていました. 10%割引になるからです. お値段は, 5日間で1人分172.8スイスフラン(約31,800円)でした. しかし, 現地でもホテルのデスクなどで割引サービスを受けることができたので, 事前予約のメリットはあまり, というか後で記載するように自分にとってはほとんどありませんでした. もし, 借りたい板のブランドや種類が決まっていたり, 拘りたいというのであれば, 現地に行って, いろいろなレンタル店を回って探した方がよいです. レンレルショップはたくさんありました. 自分は, 初めてで事情がわからなかったのと, 年末年始で大分混雑するだろうから, 借りたい板がなくなっていたら困ると考えて, 予約しました.

スキー板は, Economy, Premium, Exclusiveの3クラスあって, 自分も妻もPremiumクラスを予約しました. 1日あたり割引なしで38.4スイスフラン(約7,070円)でした.

レンタルコーナーのセッティングテーブル.

レンタルの受付に, スマホに保存していた予約画面を見せたところ, セッティングテーブルの前に案内されました. 妻に出されたのは, ブリザードのフェニックスBLIZZARD 2024-2025 PHOENIX SLという今年のモデルの板の156 cmでした. 日本で買うと, 金具付きで定価169,000円のスキーでした. 履いていたスキーブーツを片方脱いで, スタッフに渡して, スキーの技術レベルをMedium(中級)と伝えて, ビンディングの調整を行ってもらいました.

自分は, 予めメールでサロモン Salomonかアトミック Atomicの回転モデルで165 cmの板をリクエストしていました. しかし, 出てきたのは, アトミックのRedster G9 REVOSHOCK Sという大回転モデルで, 長さが177cmでした. 「スラロームモデルをリクエストしていたし, これは長すぎる」と伝えたところ, 今度出てきたのは, 上の写真の右側に写っているブリザード BlizzardのFIREBIRD SRCという上級者モデルでした. しかし, 155 cmだったので, 「これでは, 自分には短すぎる」と伝えました. 回転モデルとすると, あとはこれと出されたのは, ディナスター DynastarのSPEED 963 KONECTというスキーで, 長さは156 cmでした. 店舗にストックされているスキーを見ると, 他にはめぼしい板が残っておらず, 焦りました.

フィッシャーのTHE CURVのビンディングを合わせてもらっているところ,
尚, ブーツは自分のブーツと同じソール長のお店のブーツを使用しています.

「自分は, 昔, スキー学校で教師もやっていて(学生時代の長期休みに, スキー場のそばに住み込んで, アルバイトとして, スキー学校で教えていました), アルペンレースもやっていたエキスパートである」と食い下がったところフィッシャー FischerのTHE CURV 164 cmを提案されました. 他に良い板がなさそうだったので, これでよいと伝えると, この板はExclusive(日本では, 定価250,800円)になるので, 追加料金がかかると言われました. 仕方ないので, 支払うことにしました. 気に入らなければ, 他の板に交換できるというので, それに乗りました. 妻の板が不満足なときにも交換できるかと聞いたところ, Exclusiveの板以外では, 交換サービスはしないとのことでした.

レンタルショップの受付で, 追加料金を支払いました. さらに, 追加で盗難保険を付けるかときかれたので, 高い板を借りた手前, 保険にも加入しました. 結局, 追加で30スイスフラン(約5,520円)かかりました.

スンネッガ Sunneggaへ

レンタルショップを出たところで, 昨年, 野沢温泉スキー場でも活躍したスキーキャリアストラップを板に付けて, 板を肩にかけて移動しました.

ゴルナーグラート鉄道のツェルマット駅にあるチケットオフィス.
ここでリフト券を交換しました.

ゴルネルグラート鉄道ツェルマット駅 Station Zermatt Gornergrat Bahnまで歩いて, 駅舎に入りました. チケット売り場に進んで, ここで日本で購入していた, 国境を越えてイタリアにも滑り降りることができるインターナショナルの5日券のQRコードを見せて交換しました. 1枚あたり5スイスフラン(約920円)のデポジット(預かり金)がかかると言われて, カードで支払いました.

マッターホルンスキー場のインターナショナルチケット.
1月3日までの5日券ですが, 追加料金を払うと, チャージも可能です.
スキーチケットの裏面.
オンラインでリチャージすることで, 繰り返し使えることが記載されていました.

妻にチケットを渡して, すごく高かった(1枚474スイスフラン(約87,220円))ので, 絶対になくなさいようにと念押ししました(一応, 無くしたときのための再発行保険(Pass Protect 1日あたり5スイスフラン, 5日券だったので15スイスフラン(約2,760円)も込みで購入していましたが).

チケットをホルダーに入れると, もう, スキー場に行きたくなって, ホームに入っていたゴルネルグラート鉄道の列車に乗りたくなりました.

ツェルマットの村内循環バス路線図.
グリーンラインとレッドラインの2系統ありました.
グリーンラインの村内バスのバス停.

ゴルネルグラート鉄道ツェルマット駅を出て, すぐ右手にあった村内循環バスのバス亭でグリーンラインの電気バス E-busに乗りました. ツェルマットは, 環境保護のため, 電気自動車しか入っておらず, バスも電気バスでした. 事前に村内巡回バスには, グリーンラインとレッドラインの2系統があって, グリーンラインに乗って, スンネッガへのケーブルカー乗り場や, マッターホルングレイシャーパラダイスに登るゴンドラ乗り場に行くことは調べていましたが, バス乗り場がどこにあるのかまでは調べきれませんでした.

ゴルネルグラート鉄道ツェルマット駅のを出てすぐ右手にあるバス停.
スキーに行く人が集まっているので, すぐに判りました.
バス乗り場から左手を見ると, マッターホルンの頂が光って見えました.

ツェルマット駅前にバス停(バーンノフ Bahnhof(鉄道駅の意味))があることは調べていたので, 駅前に行ってみればバス停が見つかるかと考えていたのですが, 案の定, バス停にはスキーを持った人だかりがあったので, すぐに判りました.

間もなくバスが来ました. 日本のように特に列を作ることはなく, バスが到着すると我先にと乗り込んでいくので, 気弱な人だとなかなか乗り込めないかもしれません.

村内バスは, スキーチケットを持っていれば, 無料で乗れました. しかし, いちいちチケットをチェックする車掌は乗っておらず, チケットがなくても乗れそうでした.

バスはぎゅうぎゅう詰めとなりました. 外国の人とこんなに密着したのは初めてでした. ヘルメットを被って, ゴーグルをヘルメットの前に載せてましたが, 他の人の板やストックがゴーグルのレンズに当たりそうになり, なるべく窓の方を向いて, ぶつからないようにしていました. ゴーグルカバーを付けている人が結構いたので, 後ほど購入することにしました.

バス停からケーブルカー乗り場までは, マッターフィスパ川の端を渡って, 100 mほど歩きました.
マッターホルンの氷河の雪解け水が流れているマッターフィスパ川は, 青白い色の水が流れていました.

間もなく, バスはスンネッガに登るケーブルカー乗り場近くのバス停(ガトウィンブリック Gatwing-brücke(ガトウィン橋の意味))に到着しました. バス停からケーブルカー乗り場までは, 途中でマッターフィスパ Matter Vispa川に架かる橋を渡って, 100 m弱くらい歩きました.

スネガまで登るケーブルカー乗り場.

スンネッガへのケーブルカーの入り口に到着しました. 入り口の時計は, スイスの高級機械式時計であるウブロ Hublot製でした. この他に, スキー場にはオメガ Omegaの時計があちこちにありました.

ケーブルカーの乗り場前は渋滞していました.
ケーブルカー乗り場は階段状になっていて, 両側から乗り込めました.

ケーブルカー乗り場は渋滞していました. 黒部立山アルペンルートのケーブルカーと同じように, 階段に登って, 並んで待っていて, ドアが開くと両側から乗り込む方式でした.

ケーブルカーも混雑して, やはりぎゅうぎゅう詰めになりました. 座席はなくて, 立ったままでした. 山の中を掘ったトンネルの中を日本で乗ったことがあるケーブルカーよりもずっと速い, 電車並みのスピードで上がっていきました. ツェルマットからたった3分で標高差668 mの標高2,288 mのスンネッガまで登りました.

スンネッガのゴンドラ, リフト乗り場.
同じ架線にゴンドラと8人乗りリフトの搬器が交互に架かっている日本では見たことがないタイプの索道でした.
スンネッガから見たマッターホルン全貌.
遠くでしたが, 最も山容が美しく見えるのがここからでした.

スンネッガでちょっとゲレンデに出てみましたが, 雲ひとつない快晴でした. 遠くにマッターホルンがきれいに見えました.

上から滑り降りてくるスキーの滑走音が, もろにアイスバーンのそれで, 斜面が相当硬いことが伺えました.

ロートホルンRothornへ

ロートホルン Rothornまで上がるために, スンネッガからブラウヘルト Blauherdまでゴンドラで上がりました.

ブラウヘルトのロープウェイ乗り場.
ブラウヘルトからロートホルンへ登るロープウェイ.

ブラウヘルトでロートホルンに登るロープウェイに乗り継ぎました. 日本では, ゴンドラ乗り場やロープウェイ降り場には, 係員や添乗員がいますが, スイスではオペレーター以外に現場に人は配置されていませんでした.

ロートホルンのロープウェイ降り場.

ロートホルンは標高3,103 mです. こんなに標高が高いスキー場は日本にはありません. 高山病にならないために, 初日はこの辺りを滑って, 高度馴化をすることにしました.

ロートホルンのロープウェイ降り場にあるレストラン.

ロープウェイ降り場のすぐ隣にテラス席のあるレストラン『Restaurant Rothorn』さんがあるのを見つけて, ランチはここで摂ることにしました. レストランのオープンは12時と書いてあったので, 11時にはテラス席に座って場所を確保しておこうと計画しました.

さて, いざ滑り出そうとして, ストックを雪に刺して立てようとしたところ, どうにも刺さりません. 雪面が硬いせいかと考えましたが, 片方は刺さりました.

ストックの片方の先端が折れて, チップがなくなっていました.

よく見ると, ストックの片方の先端が折れて, チップがなくなっていました. レンタルショップで借りたときに, ストックの先までは確認していませんでした. 雪面が硬いので, ストックが片方使えないと, 滑りに支障がでるかもと考えましたが, 我慢して滑ることにしました.

スンネッガのフォトスポットで記念撮影.

スンネッガのケーブルカー降り場のすぐ近くにフォトスポットがあったので, 近くのスキーヤーに写真を撮ってとお願いして, 撮影してもらいました. お返しに, 私も写真を撮ってあげました.

ロートホルンからブラウヘルトへ降りるコース11番.
正面にマッターホルンを見ながら滑っていきます.
ロートホルンからクメまで14番コースを降りて着いたゴンドラ乗り場.

ロートホルンからクメ Kumme(標高2,660 m)やブラウヘルトへ何本か滑り降りて, ロートホルンにまた登るというのを繰り返しました. 雪面は, 全面がアイスバーンで, 硬くて, 外脚荷重をしすぎるとエッヂが外れたときに転倒する危険性が高いので, 両脚荷重でエッヂングをコントロールする必要があり, 疲労しました. 1時間弱滑って, 予定通り, ランチを摂ることにしました.

ロートホルンでランチ

ロートホルンのイタリアンレストラン『Ristrante Rohthorn』でビールをいただきました.
この日は1日中快晴で, 無風でした.
ランチでいただいたリゾット.
なぜか中央にアイスクリームが添えてありました.
妻が頼んだボロネーゼ.

11時20分すぎにテラス席で席を確保して, マッターホルンを見ながら, ビールを2杯いただきました. イタリアンレストランだったので, 12時前に店員さんを呼んで, 自分はリゾットを, 妻はボロネーゼを注文しました. 12時を過ぎると満席になりました. リゾットにはなぜかアイスクリームが添えてありました. お会計は, 89スイスフラン(約16,380円)でした. ここで, スイスの物価の高さを実感しました.

1時間半ほどゆっくり休みました. 酸素が薄いせいか, スマートウォッチで心拍数を見ると, 休んでいるときが1分間に100-110回くらい, スキーで滑っている最中が140-150回でした. 普段の心拍数が50-60台, 階段を昇ったときが100回くらい, 自転車をかなり漕いだ時で150回くらい, 最大心拍数は172回なので, 高所にいるだけで相当心臓と肺に負荷がかかっていることが判りました. 日本で滑るようにどんどん滑るのは危険だと判断して, 休み休み滑ることにしました.

スイスのスキー事情①

スイスは, スキーが国技だけあって, 皆さんとても上手です. 滑走スピードは速くて, だいたい70-90 km/hくらいですっ飛ばしていきます. 男性だけではなく, 女性スキーヤーも皆速いです. 自分も相当頑張りましたが, ケガ明けだったので, 記録できたのはせいぜい80 km/h弱でした.

深回りやショートターンをしている人はほとんどおらず, 浅いカービングターンでスイスイと滑っていきます. 雪面が硬いので, それが脚の負担が少ないからかと思いました. スキーレンタルショップで最初に提案されたのが, アトミックの大回転モデルだったのもそのせいかと考えます. スキー板は, 日本ではほとんどの人が165 cm前後の回転モデルを履いているのに対して, スイスの人はおよそ半分くらいの人は大回転モデル(180cm前後)の長い板でした. しかも, 日本では高額のスイス製のスキーシュテックリ Stöckli(日本ではなぜか『ストックリ』と表記されている)の板が多かったです.

斜面の途中で休憩している人は少なくて, リフトやゴンドラ降り場から次の乗り場までノンストップでどんどん降りていきます. 転んでいる人はほとんど見かけませんでした. スノーボーダーは, 印象としては2-3 %くらいしかおらず, ほとんどがスキーヤーでした.

ヘルメット装着率は高くて, ほとんど全員がヘルメットを付けていました. 雪面がとても硬いので, 頭部をぶつけると命に関わる頭部外傷につながるからだと解釈しました.

スキー学校の先生とその指導を受けている生徒も沢山見かけましたが, 日本のようなスクール形式はなく, プライベートレッスンばかりでした. 麓から離れてスキー場内に滞在してレッスンをするので, スキー教師と生徒さんが一緒にランチを摂っていました. これも日本では見かけない光景でした.

小さな子供さんは, スクール形式でレッスンを受けていましたが, 親は付き添わず, スキー教員が子供達を連れて, 麓からゴンドラやゴルナーグラート鉄道に一緒に乗って行って, 昼ご飯の面倒も見て, 夕方親元に帰すまで丸々1日担当していました. スキー技術だけではなく, 保育のスキルが高くないとできない仕事だと感じました.

山のスキー場の中にもスノーエレベーターが設置された初心者ゲレンデがあって, 初心者はそこでレッスンを受けていました. 小さい頃から硬い雪面でスキー技術を身につけるので, アイスバーンをものともしないで速く滑る上級者だらけになるのかと感心しました.

下山途中で妻とはぐれた

ブラウヘルトからはコース7番を通ってスネガに降りました.

午後もロートホルンを中心に滑りました. 15時前になり, 疲れたので早めに下山することにしました. ツェルマットまで滑って降りるコースがあって, 滑り降りることは可能でした. しかし, ツェルマットまで降りるコースは, 夏道なので狭くて, さらに凍ったアイスバーンとなっていることが少なくないので, 滑り降りることは推奨しないというブログ記事を見ていたので, スンネッガからケーブルカーで下山することにしました.

スンネッガのケーブルカー乗り場を目指してブラウヘルトから7番コースを降りましたが, ちょっと目を離したスキに妻とはぐれてしまいました. 妻がどこにいるのか調べるために, お互いに身につけていた『comfox』さんのパスポートケースに入れておいた『Eufy』さんの『Security SmartTrack Card』をiPhoneの『探す』で妻の位置を確認したところ, ケーブルカー乗り場より少し下がったところで停まっているのを発見して, そこまで滑り降りました.

無事, 妻と合流した後, ケーブルカー乗り場より下に降りてしまっていたので, アイスフル Eisfluhのペアリフトの乗り場まで降りて, ペアリフトで上がって, そこから15 mくらい歩いて, スンネッガのケーブルカー乗り場に到着しました.

スネガのケーブルカー乗り場入り口.
ケーブルカー乗り場までは, 長いトンネルを歩きました.

朝乗ってきたケーブルカーに乗って, スンネッガからツェルマットまで降りました. まだ時間が早かったので, 空いていました.

グリーンラインの電気バスに乗って, ツェルマット駅前まで戻りました. 帰りのバスはまた混雑しました. ツェルマット駅前のバス停からは, スキーブーツで歩いてホテルまで戻りました.

借りたかったスキーがお店にあった

ホテルのスキー乾燥室にスキーをしまって, 部屋に戻り, 着替えを済ませた後, スキーレンタルショップ『INTERSPORT Julen Sports』さんに先端が折れていたストックを交換してもらうために出かけました.

レンタルデスクで, 「このストックの先端が, 自分が借りたときから折れていた」と伝えると, すんなりと交換してくれました. 朝, スキー板の選択に付き合ってくれた店員さんが, 「スキー板を交換しなくてよいか」と聞いてきたので, 「満足しているのでOK」と伝えました.

実際に借りたフィッシャーの板は, 普段使いのサロモンの板よりも硬くてしなりにくかったのですが. エッヂはちゃんと立ててあって, 左右別にチューンアップされていたので, ハードバーンでもズレが少なく滑ることができました. こういうところは, ちゃんとしているなと感心しました.

お店を出ようとしたところで, 自分がリクエストしていたサロモンの回転モデル(S/RACE FIS SL)を今しがた返しに来た人がいたようで, その場に置かれていました. 直前に「板を交換しなくてOK」と言ってしまった手前, 「これに交換してくれ」とは言い出せませんでした. モヤッとした気持ちで, お店を出ました.

ということで, もしツェルマットでスキーを借りようというのであれば, 自分が利用した『INTERSPORT Julen Sports』はお勧めしません.

買い物

夕食の予約の時間まで間があったので, 昨晩は疲れてできなかった街中の散策と買い物に出かけました.

『モンベルツェルマットストア』の入り口.
『モンベルツェルマット店』のオリジナルデザインTシャツ.

まずは, 駅前の『モンベルツェルマットストア』さんに行きました. 『モンベル』さんは各地に支店がありますが, その支店ごとに, そこでしか売っていないオリジナルデザインのTシャツがあります. ここで, ツェルマット限定Tシャツを買うためでした.

自分と妻とでTシャツを1着ずつ購入しました. 1着あたり36スイスフラン(約6,620円)でした. レジに行くと店員さんは日本人でした. 「観光ですか」と聞かれたので, 「スキーをしに来ました」と答えると, 「天気が良くて良かったですね. 休日を楽しんでください」と返されました.

スーパーマーケット『coop』さんの入り口.
必要なものはほぼ何でもそろっていました.

続けて, すぐ隣にあるスーパーマーケット『coop』さんに来ました. ホテルの食事だと野菜が不足するので, 野菜を購入するためでした.

『coop』さんの野菜売り場.
真冬でしたが, 多種多様な野菜がたくさん売っていました.
『coop』さんのピザ売り場,
冷凍ビザが吊るされて売られていました.
『coop』さんのハム売り場.
このような陳列ケースが隣にもあって, どれを選べば良いか判りませんでした.

店舗は奥まったところにありましたが, 中は意外に広くて, たくさんの商品がありました. 野菜サラダ, ミニトマト, ビール, チーズ, ハム, みかん, 地元スイス産の赤ワインを購入しました. 大勢の買い物客で賑わっていました.

スイスは外食が高いので, ホテルに泊まって, ここで買った食事で済ませる人も少なくないと体験ブログで読んでいましたが, これだけ食品が多く売っているのであれば, それもありだなと思いました.

本場のチーズフォンデュ

ホテルに戻って, 購入してきた食べ物を冷蔵庫にしまった後, シャワーを浴びて, ビールを飲みました.

17時50分過ぎに, 夕食に出かけました.

年末年始でどこも一杯だろうと予想して, 夕食を摂るレストランは日本ですべて予約していました.

『ウィンパースチューベ』さんの入り口.

今晩は, 『ウィンパースチューベ Whymper Stube』さんというスイス料理のお店を18時から予約していました.

マッターホルンに最初に登頂したエドワードウィンパー Edward Whymperというイギリスの登山家が定宿にしていた『ホテルモンテローザ Hotel Monte Rosa』さんの半地下にあるレストランでした.

『ウィンパースチューベ』さんの内装.
木が使われていて, 明るく, 暖かな雰囲気でした.

「18時に予約していました」と告げると, 二人席に案内されました. お店はこぢんまりとして, 30人弱のキャパシティでした. 木が使われた壁やテーブルと明るめの照明で, 暖かい雰囲気でした.

人気店らしく, 何組ものお客さんが来店されましたが, 今日は一晩中, 予約で一杯と断られていました. 実際に18時半には満席になりました.

ここは, 地元の名物料理であるチーズフォンデュを頼まないとということで, 2人前を注文しました.

スイスバレー州の赤ワインハーフボトル.

先に地元バレー州の赤ワインを注文して, 飲みながら待っていましたが, 出てくるまでに45分かかりました. 自分達より後から入ってきたお客さんに先に出していたのを見かけたので, オーダーをミスられたようです. 料理を出されたところで, 謝られました.

本場のチーズフォンデュをいただきました.

本場のチーズフォンデュは白ワインがきついといろいろな記事で読んでいましたが, 予想よりもきつくはなく, 美味しくいただきました. ただし, 具材がバスケットいっぱいのパンとジャガイモ8個だけだったので, 最後の方は飽きてきて, 何とか食べきりましたが, 満腹になりました. スイス滞在中は, チーズフォンデュを何回か食べようかと考えていましたが, 妻ともども, この1回でもう食べなくてもよいという結論にいたりました.

自宅でも冬になるとチーズフォンデュを作って食べています. どのようなチーズをどのような比率で混ぜるのが良いか, いろいろ調べてもなかなか判らなかったので, 本場で食べれば判るかと思いましたが, 判りませんでした.

自宅でチーズフォンデュを作るときには, スイスチーズであるエメンタール, グリュイエール, ラクレットを1:1:1の割合で混ぜて, フォンデュ鍋に注いだ白ワインで溶かして, IHヒーターで保温しながら食べていました. 具材は, バゲット, じゃがいもの他に, ウィンナー, 厚切りベーコン, エビ, 帆立, ブロッコリー, 人参, マッシュルームなどでした.

19時15分頃にお店を出ました. お会計は, 赤ワインハーフボトル, チーズフォンデュ2人前で90スイスフラン(約16,560円)でした.

ゴーグルカバーを発見

お店を出て, 少し散策しました. 外は寒くて, 温度計は-3 ℃でした.

マッターホルン博物館.

マッターホルン博物館前に来て, マーモットの泉を見ました.

マッターホルン博物館前のマーモットの泉.

マッターホルン博物館の前を通って, 教会のところで左折しました.

花火禁止の立て看板.

明日は大晦日 New year’s eveですが, 当地でも新年に花火を打ち上げて祝うようです. 教会前の広場に, 花火打ち上げ禁止の警告看板が立っていました. 11年前にオーストリアのキッツビュールで新年を迎えたときにも街中で火事になったのではないかというくらい花火が打ち上げられて, 煙が立ちこめていたのを思い出しました.

ツェルマットと新潟県妙高市の姉妹都市の記念碑.

教会の通りの反対側に, 記念碑がいくつか建っていました. この中に父親の出身地である新潟県妙高市(姉妹都市提携当時は, 妙高高原町)とツェルマットとの姉妹都市の記念碑があるのを探して, 写真を撮りました.

ショーウィンドウの中で見つけたマッターホルンがデザインされたゴーグルカバー.
後日購入することにしました.

バーンホフ通りを歩いているとショーウィンドウの中にマッターホルンとスキーヤーがデザインされたゴーグルカバーが展示されているのを見つけました. 『Zermatters』というスキー学校のオフィスが入っているビルの1階でした. 明日, これを買いに来ようと決めました.

20時頃にホテルに戻りました. 妻は22時に寝ました. 自分は, 日記を書いて, 23時に寝ました.

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