手術日+75日目 2024/5/13(月)(トレンデレンブルク跛行)

午前の病院での仕事

今日は天気予報通り1 日中雨でした.

昨日の日中は, 整形外科の救急輪番日だったので, 新規に入院された患者さんがいらっしゃるかもと考えて, 早めに出勤しました. 病棟には階段で上がりました. 手すりを使わずに左右の脚で交互に段を上れますが, 右脚で上がるときには, 少し上体が横に振れます.

Trendelenburg徴候のイラスト.
両側の先天性股関節脱臼の患者さんで, 両側とも股関節が脱臼して, 中殿筋の筋力が低下しているため, 片脚で立った際に上体が立っている足側に傾きます

引用元: Trendelenburg F. Ueber den Gang bei angeborener Hüftgelenksluxation. Dtsch med Wschr. 1985. 21.

上体が横に揺れる原因は, ふとももの骨(大腿骨)と骨盤をつないでいて, 股関節を拡げる(外転する)働きがある筋肉である中殿筋と小殿筋の筋力が低下しているためです. この中殿筋の筋力低下によって, ひょこひょこと歩かざるを得ない状態(跛行はこう)を最初に記述したドイツの医師の名前をとって, トレンデレンブルクTrendelenbrug跛行といいます.

救急車で搬送された骨折の患者さんが2人入院されていました. お二方とも手術が必要ない骨折でした. 後輩医師と一緒に朝の回診を行いました.

その後, 講堂に移動して, 朝礼を行いました. その後の幹部ミーティングでは, 新入職員が辞めないように細かくフォローしていただくようにお願いしました.

外来に降りて, 13人の患者さんを診療しました. 新規の患者さんが2人いらっしゃって, どちらも今日の午後にMRIを撮像することになりました.

12時前にMRIを撮ることになった患者さん以外の診療が終わったので, 今後手術を行う患者さんを手術前カンファランスで発表するためのスライドを作りました. 来週は, 日本整形外科学会学術総会で福岡に出張するので, 再来週の分まで入力しました.

午後の病院での仕事

13時過ぎに自分の部屋に戻って,ランチをすませて, 13時半に手術部に向かいました. 今日は, 後輩医師が骨折の手術を予定していたので, その手術を外から見守りました. ズレた骨を元の位置に戻すのにやや苦労していましたが, 骨折した骨を元の位置に戻すことができて, 無事終了しました.

15時から約束していた患者さんのご家族と病棟で面談したり, 製薬会社の方と外来で面談したりで, MRIができるのを待ちました.

15時半からMRIを撮像した2人の患者さんにMRIの結果, 診断, 治療方針について説明しました.

16時に病棟に上がって, 今週転院してこられる患者さんのオーダーを入力しました.

16時半から夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは76人で, 自分が主治医となっているのは34人でした.

定時で帰宅しました. 外に出ると雨脚は弱まっていましたが, 朝よりも気温が5 ℃も下がっていて, 寒さを感じました.

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