手術日+26日目 2024/3/25(月)(中足骨開放骨折)

午前の病院での仕事

今朝も通常通り出勤しました.
1週間ほど代車として乗っていた日産ノートe-Powerにすっかり慣れてしまい, ブレーキの感覚が少し狂っていました.
アクセルをオフにするだけで減速し, そのまま停車状態を保つあの独特の感覚に慣れていたせいで, 赤信号で停止中の前車に思わず接近してしまう場面が数回.
クルマが変わるだけで, 感覚の微調整が必要になるものです.

8時から朝の病棟回診.
金曜夜の救急輪番時に2人の新規入院があり, その経過を確認しました.

賞状を渡す素材イラスト.

朝礼では, 今年度末で退職される永年勤続の職員に感謝状と記念品をお渡ししました.
松葉杖をつきながら壇上に上がる瞬間, 全職員の視線を感じて少し緊張.
転倒しないよう, 慎重に一段ずつ上りました.

来週の4月1日(月)には入社式と新入職員オリエンテーションがあるので, その準備の打ち合わせを終えてから外来へ.
月曜は他院での診療があるため, 予約患者は2人のみでした.

午前中は, 今週手術予定の患者さんの指示出しと, 転院予定患者のオーダー入力.
11時半に一区切りつき, 今日は少し長めの昼休みを・・・と思っていた矢先, 消防署から救急搬送の要請が入りました.
「耕運機で畑作業中, 足を巻き込まれた」
とのこと.
すでに4つの病院で受け入れを断られたとの連絡.
午後に手術を控えていた後輩に代わり, 私が受け入れることにしました.

午後の病院での仕事と中足骨開放骨折の急患

昼食をとっていた12時半過ぎ, 救急車到着の報せ. 13時前に救急外来へ向かいました.
搬送されたのは, 農作業中に足を耕運機に巻き込まれた患者さん.
統合失調症の既往があり, 数年前にも同じ兄が運転する耕運機による外傷歴がある方でした.

足の底の構造.
足底には足の指を曲げる腱(上図Flexor Digitorum Longus Tendon:長趾屈筋腱)が縦に走行しています

引用元:Ledoux WR, Telfer S. Anatomy of the Foot. Foot and Ankle Biomechanics. Cambridge. Academic Press. 2022.

包帯を外すと, 耕運機のロータリー刃が足背から足底まで貫通しており, 中足骨が露出. 開放骨折でした.
さらに, 足趾を曲げる長趾屈筋腱が切断され, 断端が足底から垂れ下がっていました.
血液検査を済ませ, 直ちに救急外来で緊急手術を開始.

麻酔下で創部を大量の水で洗浄すると, 中から草や泥が出てきました.
断裂した腱は元に戻せず, 切除を選択.
創部を縫合後, 膝下から足部までギプスシーネで固定しました.
すべて終えた時には, すでに15時半を回っていました.

その後, 予約外来の患者を1名診察し, 病棟に戻って処置.
16時半から夕方の病棟回診を行いました.
入院患者は80人, 自分が主治医を務めているのは28人でした.

夜も仕事

ほぼ定時に退勤し, 院外の事務所へ移動.
デスクに向かうと, 先日お会いした整形外科の先輩医師が偶然来られました.

「今は部分荷重くらい?」
と聞かれ,
「1/4くらいでやっています」
と答えると,
股関節外科の第一人者である先輩医師は,
「もし壊死したら、THA(Total Hip Arthroplasty=人工股関節置換術)は任せて」
と笑っておっしゃいました.
ありがたく,
「その際はぜひお願いします」
とお伝えしました.

20時過ぎに仕事を切り上げ, 20時半前に帰宅.
今夜の夕食は, 鮭のムニエル, キクラゲ入り麻婆春雨, ブロッコリーのサラダ, そして納豆.
ビタミンDとKがしっかり摂れる, 骨にいい献立でした.

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