野沢温泉スキー場の毛無山山頂へ
朝9時前頃に『野沢温泉ホテル』さんを出ました. 昨日と同じく, 遊ロード, 日影ゴンドラと上がり, さらにやまびこゲレンデの山頂を目指しました.
午後から晴れの予報でしたが, 気温は低くて, 霧氷が見られました.
上の平フォーで上がって, やまびこ第2フォーの乗り場に向かいました. 途中, 『アイスバーン/上級者』との警告看板が立っていました. 連れは, スキー中級の妻とボード初級〜中級のこどもだったので, 一瞬, 「大丈夫かな」と考えました. しかし, 山頂で写真を撮るのが, 今日のミッションのひとつだったので, 進むことにしました.
やまびこ第2フォー乗り場への下り坂は, アイスバーンでガリガリでしたが, まだエッジが効く程度の硬さでした.
やまびこ第2フォーで上がってやまびこC, Dコースを降りました. ほぼ全面がアイスバーンで, ところどころは凍結した蒼氷でした. 一昨日に雨が降った後, 急に冷えたため, 標高が高いやまびこゲレンデは, 上の平やパラダイスのコンディションと全然違っていました. やまびこフォーの乗り場までゆっくり滑り降りて, リフトで上がった後, 山頂で写真撮影をしました.
大腿骨頚部骨折の瞬間
やまびこゲレンデは, 斜面が硬すぎたので, 昨日と同じく上の平, パラダイスに降りて滑ることにしました.
先ほど下ったやまびこC, Dを降りるか, やまびこEを降りるかで迷ったのですが, まだ滑っていなかったやまびこEを選択してしたのが失敗でした.
やまびこEコースは, やまびこC, Dコース以上の全面蒼氷の斜面となっていました. お尻で滑り降りるボーダーや横滑りで降りるスキーヤー, さらに斜面途中で転倒している人, 板がはずれた後, 斜面が硬くて板が平らに置けないためにビンディングをはめられないスキーヤー, そこに上から滑落して突っ込む人等々であちこちから悲鳴が聞こえてきて混沌としていました.
家人には, ゆっくり横滑りで降りるように話して, 自分は空いたところを狙って, 数ターンずつで止まりながらショートターンで降りました. ここで止まろうとしたところがスケート場のようにガチガチに凍っていたためにエッジが効かずに, 右側を下に転倒してして, 右のおしりのわき(大腿骨大転子部)と右の後頭部を凍結した斜面に思いっきり強打しました.
(上記の滑走ログを記録したアプリ『Slopes』については, こちらを参照下さい)
ヘルメットをかぶっていたので, 頭への衝撃と痛みはそれほどではなかったのですが, 氷に打ちつけた右おしりの外側の強い痛みのために, 5分くらい転んだままで動けませんでした.
過去6回の骨折の経験から, すぐに「あっ, これは骨折したかも?」と頭を過りました.
骨折した後も滑る
痛みが少し引いたところで, 立ち上がってみて, 右脚に体重をかけると, 右のおしりの痛みはありましたが, 右脚だけで立つことができたので, 「打撲だけで骨折はなさそうだ」と判断し, そこからは無理をせずに, 横滑りとボーゲンでゆっくり滑り降りました.
長坂ゴンドラリフト山頂駅まで戻ったところで, 右のおしりの痛みがまだ続いていたため, 10時40分くらいでしたが, 早めにランチを摂ることにしました.
『レストハウスやまびこ』さんの階段を手すりにつかまりながら昇っていくと, 幸いまだ席は空いており, すぐに座れました.
今日のランチは, ここで名物の野沢菜ガーリックステーキライスとビールや赤ワインをいただいて、ゆっくり過ごす予定でしたが, アルコールの摂取でぶつけたところが腫れることが予想されたので, 飲酒はあきらめました.
長めに休憩をとりましたが, ぶつけた右のおしりの痛みが続いていました. 店内が混んできたので, 食事が終わっているのに, いつまでも座っているのが憚られたため, 12時前頃に席を立つことにしました.
家人には午後も滑ってもらって, 自分はもう少し休憩していようかとも考えましたが, 店内にある独り用のカウンター席も空いていなかったため, レストハウスを出て, 1人で宿まで滑り降りることにしました.
家人からは, レストラン出入口のすぐ隣にあるインフォメーションでパトロールに連絡してもらって, 麓まで降ろしてもらったらと提案されましたが, 何とか歩けましたので, 自分で滑り降りると言い張りました.
上の平ゲレンデを滑り降りましたが, 右のおしりに痛みは感じるものの, 右脚に体重をかけて滑ることはできたので, 骨折ではなく, やはり打撲か悪くても骨挫傷(不全骨折)だろうと自己診断しました.
上の平フォーの乗り場まで滑り降りて, ここで家人と別れて, さらにパラダイスゲレンデを滑り降りてみると, 大分痛みが軽くなっていたため, パラダイスフォーでまた上がって, 上の平を滑り下りて来た家人と合流して, さらに上の平フォーを2本滑りました.
痛みのため下山
滑っている最中はあまり痛くなかったのですが, スキーリフトに腰掛けたり, 立ち上がったりする時に右股関節を曲げると, ぶつけた右のおしりのわきではなく, 右脚の付け根の奥の方(股関節部)に強い痛みが出るため, 14時前ごろに下山することに決めました.
林間コースを滑り降りて, 日影ゲレンデに到着後, 板を外して, 遊ロードを下って, ホテルまで歩きましたが, 両手のストックを支えに, 小刻みにしか歩けませんでした(結局, 右大腿骨頚部骨折の状態で, 14km以上スキーで滑って, さらに200mほど歩行したことになります).
ホテルに帰る途上, 『野沢医院』さんという整形外科を標榜している診療所の前を通ったのですが, その入り口で自分と同じように両手ストックで足を引きずりながら歩いて入っていく男性スキーヤーを見かけて, 「土曜日の午後も診療しているのか, 自分も受診しようか」とちょっと迷いました(後ほど調べたところ, 土曜日の診療時間は12時半まででしたので, スキーパトロールからの要請等で時間外対応をしていたのかもしれません).
野沢温泉ホテルで療養
15時半ごろ部屋に戻ると, 右のおしりと脚の付け根の痛みが強くなってきたので, 家人に温泉街にある薬局でロキソプロフェンと冷却タイプの湿布を買ってきてもらうように頼んで, 布団に入って寝ました.
30分ほど寝たところで, 家人に買ってきてもらったロキソニンSを内服して, 右おしりのわき(大転子部)に湿布を貼って, また布団に入って休みました.
その後, 家人は, 買い物や共同浴場の『河原湯(かわはらゆ)』に入りに行きました. 自分は, その間ずっと寝ていましたが, 右のおしりの外側には疼くような痛みが続いていました. ただ, 右脚の付け根を圧してみても痛みはなかったので, 「大腿骨大転子骨折かな?」と考えながら, ひと眠りしました.
夕食の時間となったので, 家人の肩を借りて, ホテル内の食事処に歩いて行きました.
昨日とは打って変わって, 国内のお客さんは減っていて, 4割は外国(英語, 中国語, 韓国語が聞こえました)のお客さんでした. ホテルの食事が和食中心なので, 外国のお客さんが少ないのではという昨日の考察は外れていました.
夕食後, 部屋に戻って, また『ロキソニンS』を内服して, 「明日までに痛みが引いているといいな」と考えながら, 床に就きました. 温熱で腫れるとよくないので, 温泉には入りませんでした.
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