福岡での学会3日目
今日は昨日とは打って変わった晴天の福岡でした.
早起きして, 朝食後, 学会場に出かけて, 講演を聞きました.
急激に発展するデジタル化について学ぼうと考えて, インターネットの講演とAIのシンポジウムを聞きました. 2045年と予想されていたAIが人間を超える(シンギュラリティが来る)のが10年後に早まったと聞いて, SF映画『ターミネーター』のスカイネット(人類を核戦争で滅ばすことにしたコンピュータ)を彷彿としました. 自分はあと10年もすれば医療の第一線を引いていると予想していますが, 現在30-40代の若手の医師は, 今から本気でAIと向き合っていく必要があることを痛感しました.
太宰府天満宮にお礼参り
午後は, 勝手にお休みにして(言い訳すると, 元々, 土曜日の午後はお休みなので), 32年ぶりに『太宰府天満宮』さんに行ってきました.
福岡バスターミナルから, 『西鉄バス』さんの『太宰府ライナーバス旅人(たびと)』に乗車して, 40分ほどで太宰府に着きました. 途中, 福岡国際空港に寄って, そこで外国の観光客が5人ほど乗った時点で, ほぼ満席でした. 片道700円でした.
太宰府天満宮では昔, 『飛梅』と『本殿』を見た記憶がうっすらとしかありませんでしたので, ほぼ初めてのようなものでした. バスから降りて, 参道を進むと, 沢山のお店が並んでいて, 参拝客も想定の3倍以上で, とても賑わっていました. 外国からの観光客(中国と韓国)が7割程度と感じました.
お昼を過ぎていたので, まずは昼食を摂ることにして, 事前にチェックしていた境内で最も古い梅ヶ枝餅のお店である『小山田茶店』さんに行きました. メインルートから外れているため, 予想通り空いていて, すぐに入店できました. 茶店うどんと梅ヶ枝餅とビールをいただきました. 「今日25日は, 菅公(お店の方を始め, 天満宮の中では菅原道真公のことを親しみを込めて「菅公(かんこう)」と呼ばれていました)の月命日(後ほど行った『菅公歴史館』で年表を確認したところ, 亡くなられたのは, 2月25日)に当たるので, 特別によもぎ入りの梅ヶ枝餅を作ることができる日です」と聞いたので, 普通の白い梅ヶ枝餅ではなく, よもぎ入りの緑の梅ヶ枝餅をいただきました. 焼きたての梅ヶ枝餅(150円)は, 予想外に餅が多くて, 餡はあっさりとして甘口で, とても美味しかったです. 茶店うどんは, 蒲鉾と平天が入って, 650円とリーズナブルでした.
ランチ後, 改めて参道まで戻って, 鳥居から順番に参道を進みました. 手水舎(新型コロナ後の影響か, 柄杓はなくなっていて, 細い竹を模した管に等間隔に開いた孔から水が流れ落ちる)で禊ぎをした後に, 『仮殿』まで進んで, お参りしました. 残念ながら, 現在『本殿』は改修中で, お参りできるのは『仮殿』でしたが, 屋根に植栽が施されており, 荘厳さは感じられました. これまでにこどもの高校と大学の受験の合格をお願いしてきて, すべて願いが叶ったので, その御礼参りをやっとできました(これまでは, 毎年1-2月に京都で研究会があったので, 『北野天満宮』さんで合格祈願を行ってきましたが, 2019年に研究会が解散したのと, その後の新型コロナのせいで, 京都に行かなくなったので, こどもの大学受験の合格が叶った後から, ずっと行けませんでした).
『仮殿』の右脇に進んで, ご神木の『飛梅』を見に来ましたが, すぐ隣や後方に改修工事の覆いが迫っていて, 目立たないためか, 周りにあまり人がいませんでした.
境内の案内図を見ていたら, ウチの地元のお宮様である稲荷神社(鎌倉時代に京都の伏見稲荷大社から分社した九州一古い天開稲荷神社)が奧にあることが判ったので, 階段を登ってお参りしてきました. ここまで来ると, 外国の観光客はいなくて, 日本の方も数人しかいませんでした. 左手に『奥の院』という案内板があったので, さらに登って, 石造りで掘り下げて作られた祠状の『奥の院』まで詣でてきました.
その後, 『菅公歴史館』に入りました. お客さんは1人も入っておらず, ゆっくりと涼みながら見ることができました. 菅原道真公の人生が, 人形による再現シーンとして再現されており, とても判りやすく展示されていました.
樹齢1,500年と言われている天然記念物の『大樟』を見に行きました. 以前, 来たときには見た記憶がないため, 見ていなかったのかもしれません. 幹には洞(うろ)が空いていて, 板で塞がれていました. となりのトトロを思い出しました. トトロが住んでいたのも確かクスノキだったはず(後で, 確かめたところ, やはり大きなクスノキでした).
『宝物殿』にも入ってみました. 自分にとっての一番のお宝は, 愛読している漫画『応天の門』 の作者灰原薬先生による主人公菅原道真のイラストでした.
参道を通って太宰府駅に戻って, 16時に帰りのバスに乗りました. この時間になってもまだ鳥居をくぐって参道を進んでいくお客さんがたくさんいました.
17時前に博多駅に戻って, 博多駅構内で福岡のお土産を買いました
夕食はイカの活き作り
夕食には, イカの活き作りを食べたかったので, 17時になってすぐにリストアップしていたお店(『河太郎 中洲本店』さん, 『せいもん払い』さん, 『中洲鷹勝 本店』さん )に順番に電話を掛けましたが, どこも今日は満席ですと断られてしまいました. いずれも席数が100-300席と多いお店でしたので, 当日でも何とか入れるかと考えていましたが, 福岡の土曜日の夜の状況を侮っていました.
4軒目に『稚加榮』さんに電話したところ, 入り口近くの席で良ければとお返事をいただいきましたので, これから博多駅を出て向かいますと伝えました.
地下鉄空港線に乗って, 赤坂駅で降りて, 17時半にお店に着きました.
門構えが立派で, 敷居が高く感じましたが, 電話で予約してしまったので, えいやと入店しました.
入り口を入るとすぐに, 生け簀の周りにぐるりと配置されたカウンター席と, さらにその周りを取り囲むお座敷が目に入りました. 17時台だったので, お客さんは自分も含めて6-7人しかいませんでしたが, 見渡すと全席に予約席の札が立っていて, 空いていたのは自分の座ったカウンター席の一角の4席だけでした.
生け簀で泳いでいた豊後アジの活き造り, 呼子イカの活き造り, ゴマサバを注文しました. いずれも鮮度がよくて, 特にイカは身がしまっていて, 歯ごたえ良く, 噛むと甘みを強く感じました. アジの頭と背骨は味噌汁に, ゲソとえんぺらは唐揚げにしてもらいました. ビールと白ワインを2杯ずついただきました.
〆は屋台で長浜ラーメン
19時に『稚加榮』さんを出て, 近くの屋台に歩いて行くことにしました. 有名でガイドによく名が上がり, 芸能人もよく来店するという屋台『長浜ラーメンおかもと』さんがお目当てでしたが, 10組近くの列ができていたので, 空いていたすぐ隣の屋台『こがちゃん』ののれんをくぐりました.
今回, 福岡の屋台に行く際に参考にしたブログ『福岡屋台大好きおじさん』さんの中に, お客さんがたくさん並んでいる屋台のすぐ隣に空いている屋台があれば, 並ぶよりも空いているところに入った方がよいと書かれていたので, 実践しました.
焼き鳥, 一口餃子, いわし明太焼きをいただきましたが, どれも美味しかったです. 中学卒業後からお店を始めて25年になるという親方と, たまたま席が隣になった地元に住んで2年になる, 屋台の向かいのスポーツジムで汗を流してきたというオーストラリアの方との会話を楽しみました. ビール1本と芋焼酎を3杯いただき, 〆にラーメンを食べて20時半頃にホテルに帰りました.
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