整形外科スキー合宿
2回目の骨折は, 右の親指の指先の骨(末節骨まっせつこつ)の骨折でした.
以前の職場であった大学では, 毎年冬にスキー合宿がありました.
整形外科の医師, 病棟・外来の看護師さん, 理学療法士さん, 医局秘書さんなどと一緒に, 貸し切りバスを仕立てて, 土日や祝日を利用して, 1泊2日の泊まりがけでスキー場近くの温泉宿に宿泊がてら, スキーを行う行事でした.
主にスキー部のOBが幹事を務めることが多く, 私も大学に勤務中に10年近く幹事を務めました.
その間に訪れたのは, 安比高原スキー場, たざわ湖スキー場, 蔵王温泉スキー場, 羽鳥湖高原スキー場(現在名はグランディ羽鳥湖スキーリゾート), アルツ磐梯スキー場(現在名は星野リゾートネコママウンテン), 草津温泉スキー場などでした.
母指骨折の瞬間
1998年(平成10)年からは, 後輩医師が幹事となりました.
自分と同じく学生時代にスキーのアルペン競技を行っていた後輩医師のアテンドで, 彼の地元近くのあだたら高原スキー場でスキー合宿が行われました. 後輩医師が自分の後輩である現役のスキー部員を参加させたために, ポール(スキー競技で使うプラスチック製の赤・青の棒)を立てて, 制限滑走(ポールの脇を回るように滑ること)の練習をするという, 今までになく厳しい, ホントの競技スキー部の合宿のようになりました.
卒業後, スキー場主催の大回転競技大会やOB戦という現役のスキー部員と一緒にスキー場の斜面を借りて, そこにポールを立てて, 競技形式で滑る行事に数回出てはいましたが, 競技の練習からはすっかり遠ざかっていたので, 最初は, 転倒しないようにとおそるおそる, ポールから大分離れたラインで大回りに滑っていました. 何回か滑っているうちに大分勘が戻ってきたようだったので, 滑走ラインをポール寄りに直線的に攻めすぎた結果, 右の親指(母指ぼし)をポールに激突してしまって, 受傷しました.
最初は, 打撲かなくらいに考えていましたが, だんだんと腫れてきて, ズキズキと痛むようになりました.
翌日, 右母指のX線写真を撮ったところ, 右母指の末節骨が中央で横に骨折していました.
母指骨折後の経過
幸いズレは少なく, ギプスなどで固定しないで(爪が副子代わりになるので)安静を保てば, 治ると判断しました. しかし, 整形外科では, 仕事上注射を行うことが多いので, 注射器のシリンジを押して, 薬液を注入する動作の時には, 骨折した親指に圧がかかるので, 痛くて大変でした.
3週間くらいすぎると, 痛みが引いてきて, 注射の時の激痛も出なくなってきました. 骨がつながったのかどうか, 確認のためのX線写真は撮りませんでしたが, 痛みがなくなったので, 骨がつながって治ったと判断しました.
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