午前の病院での仕事と膝関節内側側副靭帯損傷の患者
昨晩は, 一昨日分のブログ記事を書いていたので, 寝るのが1時過ぎになってしまいました.
そのため, 今朝は眠くて, 起き上がるのに気合いが必要でした.
東北地方は, 一昨日の14日に梅雨入りしたはずですが, 今朝は青空が広がって, 爽快な朝でした. 最高気温は, 30 ℃を超える予報でした.
通常通りに出勤しました. 昨夜は当院が整形外科の救急輪番担当病院だったので, 新規の患者さんが入院しているかと考えて, 電子カルテを見ましたが, 昨夜2人, ウォークインの患者さんが2人来ただけで, 救急車はゼロでした.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.
8時半から講堂に集まって, 朝礼と幹部ミーティングを行いました.
9時前に外来に降りて, 18人の患者さんの診療を行いました. 昨日, 大学の医学部で教授を務めているスキー部で一緒だった同級生から, 奥様が運動会の綱引きで転倒した際に膝関節を痛めたので, 診察してもらいたいという連絡がありました.
10時過ぎに, その奥様が受診されました. 同級生とはスキー部での付き合い以外にも一緒に遊んだり飲んだりした友人だったので, 奥様との結婚式にも参加しており, 顔見知りでした.

膝関節を15〜30°程度曲げた状態で, 膝関節の内側が広がるように手または体ですねを外側に向かって動かした時に膝の内側の痛みが出るかどうかや凹みがあるかどうかを診ます.
診察したところ, 膝関節の内側の中央から大腿骨寄りに圧すと痛みがあって, 膝関節の内側を拡げるようにストレスをかける(外反ストレステスト)と痛みが強まるので, 膝関節内側の内側側副靭帯を痛めたと判断しました. 内側側副靭帯損傷は, 損傷の程度によってI度, II度, そしてIII度の3段階に分類されています. I度は軽度で靭帯が少し伸びた状態, II度は中等度で靭帯が部分的に断裂, III度は重度で靭帯が完全断裂した状態です.
関節内に血液も貯まっているので, さらに他の靭帯や半月板も痛めた可能性があるので, MRIを撮像することにしました.
13時に午後に日帰り手術を行う患者さんが来られたので, 麻酔と手術の説明を行いました.

Aは, 内側側副靭帯の連続性があり, グレード1.
Bは内側側副靭帯が一部で肥厚していて, 浮腫を伴っている(白く変色している)ので, グレード 2,
Cは内側側副靭帯損傷が大腿骨側で切れて連続性が絶たれており, グレード 3に該当する.
引用元:Chien A. Magnetic resonance imaging of the knee. Pol J Radiol. 2020. 85.
その後, 同級生の奥様のMRIが撮れたので, 確認しました. 幸い, 内側側副靭帯損傷だけで, 前十字靭帯の損傷や半月板の損傷はありませんでした. 内側側副靭帯損傷の程度は, グレード2でした. 装具を装着しての保存療法を勧めました. 明後日装具を装着するために, 再診していただくように説明しました.
13時半に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事と乳癌骨転移による大腿骨病的骨折の患者
14時から日帰り手術を執刀しました. 足に生じた腫瘍の患者さんで, 15分ほどで予定通りに終了しました. 肉眼所見では, 血管平滑筋腫が疑われました.
15時前に外来に戻って, 手術を終えた患者さんに手術結果を説明して, 明日受診するように伝えました.
15時からは貯まっていた病棟の仕事を片付けました.
16時過ぎから, 先週の木曜日に入院した乳癌の既往がある大腿骨骨折の患者さんのMRIを撮るために, いったん骨に刺し込んだ鋼線を抜き取りました.
16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは76人, 自分が主治医となっているのは32人でした.

白く写っている部位が乳癌が骨に転移した範囲です.
回診後, 乳癌の既往がある大腿骨骨折の患者さんのMRIを確認しました. 予想通り, 大腿骨の骨折した部分には骨腫瘍があり, 乳癌の骨転移と診断しました. 整形外科の他に, 乳腺外科, 放射線科での治療が必要となるため, 大学病院に紹介することにしました.
17時半に病院の外に出ました. 日中の暑さが残っていました. クルマの外気温モニターでは, 30 ℃でした.
芝刈り
帰宅後, 1週間ぶりに芝刈りをしました. 急に暑くなったので, 芝の生育も早くて, 1週間に1回は刈らないといけません.
1時間の作業で汗だくになりました.
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