寝坊
今朝は, 6時に起きてスキー場に向かう予定でしたが, 起きたら11時過ぎでした. 昨日の夜布団に入ってから12時間眠ってしまいました. 妻からは, 「疲れが溜まっているんじゃないの」と言われました.
なお, 今日出かける予定であったネコマ マウンテンの積雪状況を確認したところ, 積雪量は57 cmとのことで, 融雪が大分進んでいるようでした.
11時半に起きて, 朝食を食べてから, 昨日のブログ記事の続きを書きました.
肺癌骨転移による大腿骨骨幹部病的骨折の患者さんの手術方針
昨日判明した肺癌が大腿骨に転移したため, 大腿骨骨幹部の病的骨折を生じた患者さんの治療をどうするか, 論文を調べて検討しました.
当初は, 骨粗鬆症による骨折と判断していたので, 大腿骨に髄内釘という金属製の棒を差し込んで骨折部を固定する手術を今週行う予定でした. この手術の時に骨の一部を採取して, 肺癌の骨転移があるかどうか, 顕微鏡で見て診断する病理組織学的検査も同時に行うつもりでした.
しかし, まずは肺癌の診断を確定して, その進行度(病期)を確認するのが重要と考えました.

もし, 癌の進行がゆっくりで, 余命が半年以上見込める場合, 大腿骨に髄内釘を刺し込む手術だと, 大腿骨の中で癌が広がって, 骨破壊が進んでしまって, 再度骨折する危険性が高くなります(上図参照).
余命が半年以上見込めるのであれば, 大腿骨全体に放射線治療を追加することも必要と考えました.

腕や脚の長管骨の癌骨転移に対する手術後に, 病巣に部分的に放射線治療を追加した群(Partial)と骨の全長に放射線治療を追加した群(Whole)を比較した研究の結果, 癌の骨内の再発は, 骨の全長に放射線治療を追加した群の方が有意に少なかったことが判っています. この研究の結果から, 大腿骨全長に放射線治療を追加した方が, 癌の骨内再発を少なくする効果が見込めます.
また, 骨に転移した癌に対する手術には, 病巣を切り取って, その空洞となった部分に骨セメントという樹脂を入れて金属製の板で固定する方法(プレート固定術)と人工関節に取り換える方法(人工関節置換術)と骨内に金属製の棒(髄内釘)を入れて固定する方法(髄内釘固定術)があります.

大腿骨や上腕骨などの腕や脚の長管骨への癌骨転移による病的骨折に対して, 髄内釘固定を行った群(IMN)と人工関節置換術または骨接合術を行った群(Arthro/ORIF)の生存率を比較した研究の結果, 有意な差はなかったものの, IMN群の方がArthro/ORIF群よりも生存率が低い傾向がありました(上のグラフB参照). この研究の結果からは, 髄内釘固定術ではなく, 転移病巣の切除とプレート固定術を行った方がよいと言えるかもしれません.
いずれにせよ, 当院には肺癌の診断と治療にあたる呼吸器内科と呼吸器外科がありません. 癌の骨転移に対する治療では, 整形外科の他に, その元になった癌を扱っている診療科, 放射線科などの複数の診療科による集学的な治療が必要となります. そのためには, 大学病院に転院していただく必要があると考えました.
ということで, 明日以降, 大学病院の整形外科に転院をお願いすることにしました.
ブログのプラグイン問題
先日, ブログの表示を速くするために, 画像データを圧縮するEWWW Image Optimizerというプラグインを導入しました. その後, ブログの中の一部の画像が表示されなくなるという問題が発生していました.
画像が表示されなくなった原因がわからなかったので, 画像データを作り直して, 再度サーバーに保存するという作業を繰り返しましたが, それでも解消されませんでした. 画像圧縮プラグインが原因ではないかと考えて, プラグインを停止したところ, 写真が表示されるようになったので, このプラグインが原因と判明しました.
上記の作業に今日の午後を費やしてしまいました.
母の日のプレゼント
今日は, 母の日でした.
自分の母親にはカーネーションの鉢植えを贈りました. また, 先週お世話になった妻の実家の義母には, フルーツ盛り合わせを贈りました.
双方からプレゼントが届いたと電話が来て, 喜んでもらえたようです.
なお, うちのこどもたちから妻には何もありませんでした.
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