初めての自転車
初めて自転車を買ってもらったのは, 小学4年生のときでした. うれしくて, 毎日自宅の近くにあった小学校のグラウンドに出かけて練習しました. 影が伸びた夕焼けの中で, 初めて自転車に乗れたときのフワッと浮いたような, 滑るような走行感覚は, 今でも鮮明に憶えています.
小学5年生になると, 2灯ライト式で5段変速の自転車を買ってもらい, それからサイクリングが好きになって, 自転車で山に虫取りに行ったり, 海釣りに行ったり, 遠出をしました.
中学生の頃
中学1年生時は, 自宅から学校まで, 毎日(積雪の期間を除いて), 自転車通学でした.
中学2年生, 3年生時は, 徒歩通学でしたが, 街に買い物に行ったり, 友人と遊んだりするするときの移動手段として, なくてはならないものでした.
高校生の頃
高校3年間とその後の大学浪人予備校時代も自転車通学でした. この頃もスポーツ車でした. (結局, 今までママチャリは買ったことがありません.)
大学でロードバイク購入
大学に入った時に, 憧れていたクロモリ(クロムモリブデン鋼という金属製)のロードバイク(ブリジストンのロードマン)を買いました. フレームカラーは赤, バーテープも赤でした. 当時のロードバイクは, 今のように変速レバーがブレーキレバーと一体化していなかった(シマノのSTIレバーが発表されたのは, 1991年)ので, ハンドルから手を離さずには変速できず , ダウンチューブに付いているシフトレバーを操作して変速するものでした.
大学4年生の時にクルマを買ってもらうまでの間は, 通学や部活動, 街への飲み会, アルバイトなど, ほとんどの移動に自転車が活躍してくれました. また, クルマを買ってもらった後も, コンビニなどの近場への買い物は, 専ら自転車でした.
15年間のブランク
医師になってからは, 仕事がセブンイレブン(朝7時から23時まで連続病院勤務)となり, 土曜日も外来診療のための出勤があり, さらに, 土曜日の夜や日曜日の日中はいろいろな病院に宿直や日直のバイトに行って生活費を稼がなくてはいけなかったので, 休みはほぼなくなり, 自転車からはすっかり遠ざかってしまいました.
医師になって3年目の年に留学することになりました. 大学に入ったときに買ったロードバイクはさっぱりメンテしていなかったため, チェーンやスプロケットは錆びてしまったこともあり, 転居を機に廃棄しました.
留学から戻ってきた後も, 新しい自転車を買うことなく, 自転車に乗らないで過ごしてきました.
自転車に復帰
医師になってから, 15年が経過して, 週末は休めるようになったのと, 体力の低下を実感していたので, フィットネスとスキーのトレーニングの目的で, 2005年にジオス Giosというイタリアの自転車メーカーのアルミ製クロスバイクピュアフラットpure flatを買って, また, 乗り始めました. 当時, 7万5千円くらいでした. 休日は, 自転車に乗って, 街へ買い物に行ったり, 近くの坂や山に登りに行くようになりました.
カーボン製ロードバイクの衝撃
クロスバイクに5年ほど乗ったところで, 車体が重くて, タイヤも太くてスピードがあまり出ないということに不満が募り, 当時流行しだしたロードバイクを買うことに決めました. どこの自転車メーカーにするか考えましたが, ツール・ド・フランスを7連覇(1999-2005年, 後にドーピングが発覚し, 成績は抹消されました)したロードレース界の絶対王者であったランス・アームストロングにあやかって, 2010年にアメリカの自転車メーカートレック TREKのマドンMadone 4.5というカーボン製のロードバイクを買いました. Giosのクロスバイクは, 医学部の学生さんにメンテナンス後にあげました. ロードバイクに初めて乗った時の, 風を切り裂いて前へ前へと漕ぐ度に加速する走行感覚には感動しました.
折りたたみ自転車での輪行
2011年の東日本大震災をきっかけに, 連絡を取った大学の競技スキー部の同級生が自転車に乗っていることが分かって, 一緒に自転車で走る機会があり, その時に彼が乗ってきた折りたたみ自転車に一目惚れして, 自分も購入しました. それが, イギリスの自転車bd-1 speedです. アルミ製で, 重量が10kgほどで, 折りたたみができるので, この自転車を学会や旅行に持っていって, 家から離れた場所を走ることができるようになりました. 琵琶湖一周, 京都市内散策(大原や鞍馬), 淡路島1周, 広島市内からの宮島1周, しまなみ海道走破などを行いました.
自転車レースやロングライドイベントに参戦
また, フィットネスに飽き足らず, Minouraの3本ローラーを買って室内トレーニングを行うようになり, 200kmを超えるロングライドイベント(ツール・ド・東北, スポニチ佐渡ロングライド230など)に出たり, ヒルクライムという山に登るレースに出たりするようになりました.
自転車を積むために, クルマもセダンからワゴンに替えました.
自転車の技術が上がると, さらに高性能なバイクが欲しくなってしまい, 2014年に出た初代のトレックエモンダTREK Emonda SLR 9という当時130万円近くするバイクを購入しました. カーボンバイクでしたが, マドンのようなしなり感がなく, とても硬い乗り味で, 坂ではペダルを回すとグイグイと登ってくれました.
また2019年には, 2010年に購入したマドンMadone 4.5をエアロ形状, ディスクブレーキ, iso-speed付きの新型エアロバイクであるトレックマドンTREK Madone SLR 6 Discに買い換えました. ペダルを回すと前に出る感覚が鋭くなり, 平地では貧脚の自分でも60 km/h近く出ます.
現在は, レース用がTREK Emonda SLR 9, ロングライド用がTREK Madone SLR 6 Disc, 輪行用がbd-1 speedの3台体制です.
さらに2012年にトレーニング用としてWattbikeというイギリス製のエアロバイクを買いました. Zwiftというバーチャルサイクリングアプリを使って, 平日の夜は毎日30分から1時間エアロバイクをこいでいます.
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