午前の病院での仕事
今朝も小降りながら雨でした. 気温が低くて, 15 ℃くらいで, 長袖のワイシャツでは, 少し寒さを感じました.
通常通りに出勤しました.
病棟に上がって, 昨日手術が行われた患者さん2人の経過について, 夜勤の看護師さんから報告を受けました. お二方とも問題なく経過されていました.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.
8時半に外来に降りて, 23人の患者さんの診療を行いました. 予約の患者さんだけで, スムースに進み, 12時に終了しました. 診療中に, 痔が悪化して直腸周囲に膿が貯まったので手術が行われた外科に入院中の高齢の患者さんが今日から突然腰を痛がって, 動けなくなっているので, 診てもらいたいという依頼がありました.
11時半に外来診療を終えたので, 昨日両方の大腿骨骨折に対して両脚にギプスを巻いた患者さんのギプスを切って, シャーレ(ギプスを巻いた後に半割状に切ったものをあてがって, 包帯を巻いて固定する)にしました. 脚に褥創があるので, 手当が必要なためです. その後,X線撮像を行って, 骨折のズレ具合を確認したところ, 右大腿骨の顆上骨折の方はズレがほぼない状態でしたが, 左大腿骨の骨幹部骨折の方はズレと短縮が残ってしまいました. ギプスシャーレのままでは, 骨折のズレが解消できないため, 骨に針金を貫通させて, それを重りで引っ張ることで短縮を解消する治療(直達牽引)を行うことにしました.
12時に病棟に上がって, 一昨日手術を行った患者さんのキズの確認を行った後, 予定通り午後に退院していただくことになりました.
腰痛の外科の患者さんが入院している病室を訪問すると, 腰痛のために上半身を起こせない状態でした. 朝から39 ℃台の発熱がありました. 血液検査の結果、炎症があると増加するタンパク質であるC反応性タンパク(CRP)が異常高値を示していました.
腰を圧しても痛みがある部位はありませんでした. 起こしてみると, 腰と言うよりも, お尻の脇辺りを痛がって, 起き上がれませんでした. 発熱と腰痛があるので, 脊柱の椎間板や椎骨が細菌感染を生じた状態(化膿性脊椎炎)を否定する必要があると判断して, MRIを撮像するようにオーダーしました. 本来であれば, MRIよりもコントラストが良い造影CTを撮像したかったのですが, 腎臓の機能低下(慢性腎臓病)があったので, 造影剤を使用できませんでした.
12時半に自分の部屋に戻って, ランチを摂りました.
午後の病院での仕事と大腰筋膿瘍
外科の腰痛の患者さんにオーダーしたMRIの画像が出来たので, 確認したところ, 腰椎の椎間板に膿が貯まっているのと, その左隣にある大腰筋という筋肉の中に膿が貯まっているのが認められたので, 腰椎の化膿性椎間板炎と左大腰筋膿瘍と診断しました(上のFigure 1に似た状態でした).
すでに外科の医師が抗菌薬を投与するようにオーダーしていたので, それで改善が無い場合は, 膿瘍に針を刺して, 貯まった膿を出す処置が必要であることを患者さんに説明しました. 明日から学会で金沢に出張するので, 後輩医師に明日以後の診療を託しました.
また, 両方の大腿骨骨折を生じた患者さんの左大腿骨の直達牽引処置を行いました. 大腿骨の膝関節に近い部分に局所麻酔薬という麻酔の薬を注射した後, 針金(鋼線こうせん)を大腿骨の膝関節に近い部分(顆部かぶ)に刺して, 貫通させました. この鋼線をU字型の鋼線緊張弓という器械で固定してから, 滑車を通した紐に重りを付けて, 引っ張ります. 牽引後にX線写真を撮って, 短縮が解消しているのを確認しました.
16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは79人, 自分が主治医となっているのは34人でした.
学会出張の準備
明日から学会で金沢に出張予定です.
天気予報では, 明日以降晴れて, 気温は25 ℃前後と高めの予報です.
帰宅後にラゲッジに着替えを入れて, 準備しました.
学会の会場が, 金沢駅前と香林坊の2カ所に分かれているので, 効率よく移動できるように, どこでどれを聞くか, 抄録を読んで検討しました.
今日は, 気温が低くて, つま先が冷えました. 炬燵を出そうかとも考えましたが, まずは毛布を出して, 脚をくるんで温まっていたところ, ネコがやってきて, 毛布の上でくつろぎ出しました.
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