手術日+652 日目 2025/12/11(木)(化膿性脊椎炎)

午前の病院での仕事

今朝は薄曇り.
ぐっと冷え込み, 車の外気温モニターは-1 ℃.
クルマのフロントガラスが凍っていて, 溶かすのに少し時間を要しました。

8時前に病棟に上がって, 昨日手術が行われた患者さん2人(関節鏡下半月板制動術, 大腿骨人工骨頭挿入術)が行われた患者さんの経過を確認.
問題なく経過されていました.

8時から朝の病棟回診.
8時半から午前の外来診療を開始.
37人の患者さんの診療を行いました.

腓骨外果骨折のWeber分類.
Type Aは, 足関節より遠位の骨折.
Type Bは, 骨折線が足関節の遠位から近位に達する斜骨折.
Type Cは, 足関節より近位での骨折.

引用元:Kortekangas T. Three week versus six week immobilisation for stable Weber B type ankle fractures: randomised, multicentre, non-inferiority clinical trial. BMJ 2019. 364.

他科に入院中の患者さんが, 足くびをひねって痛めたため, 紹介で受診.
X線写真の結果, 外くるぶし(外果)の骨折(Weber分類 Type B)と診断.
ズレがなかったので, ギプスシーネ固定しました.

11時すぎ, 工場勤務中にカッターで薬指(環指かんし)を切った患者さんが受診.
指先から横に4 cmほど深く切れており, 骨まで達していました.
指神経麻酔語に洗浄し, 縫合して止血.

13時過ぎに午前の外来診療を終了.

午後の病院での仕事と橈骨遠位端骨折の急患

昼食中, 救急隊から受け入れ要請.
庭で転倒し手首痛を訴える後期高齢者とのことで, 午後外来で対応すると返答.

特定の名前が付いた橈骨遠位端骨折.

引用元:Hunter TB. Radiologic history exhibit: Musculoskeletal Eponyms: Who Are Those Guys? Radiographics 2020. 20.

14時前に外来へ戻り, 救急搬送患者さんを診察.
肘と手首に圧痛あり, それぞれX線写真をオーダー.
結果, 橈骨遠位端骨折(Colles骨折).
骨がズレていたため, X線透視下で整復することにしました。

14時からは通常外来で5人を診療.
その後, 放射線部で先ほどの骨折整復を実施.
整復位良好を確認し, 1週間後の再診を予約.

夕方は病棟業務を行い, 16時半から病棟回診.
入院患者さんは81人, 自分が主治医となっているのは35人でした.

化膿性脊椎炎と判明

先週入院した高熱と腰痛の中高年患者さんの造影MRIを夕方に再度撮像したので確認.

第4/5腰椎椎間板の化膿性椎間板炎, 第4, 5腰椎椎体炎, 右大腰筋膿瘍を生じた事例のMRI.
第4/5腰椎椎間板に膿が貯まっていて, 白く写っている化膿性椎間板炎(左).
第4, 5腰椎が炎症によって全体に白く写っている化膿性脊椎炎(中央).
腰椎の右大腰筋(画像上は左)にT2強調像で白く(右上), ガドリニウム造影像で黒く抜けて写る(右下)のが大腰筋膿瘍.

引用元:Jung WS. Infective spondylitis in sdults: A journey through diagnosis, management, and future directions. Antibiotics(Basel). 2025. 14.

その結果, 今回は明らかに所見があり, 第3/4腰椎椎間板炎, 第3, 4腰椎化膿性脊椎炎, 大腰筋膿瘍と診断.
発熱と腰痛の原因が判明して, スッキリしました.
解熱しており, 炎症の程度を示すCRP(C-反応性タンパク:基準値0.3 mg/dL以下)は, 先週24 mg/dLから今日は3.9 mg/dLまで低下しており, 抗菌薬が有効と判断して, 引き続き抗菌薬治療を行うことを説明.

17時半過ぎに病院を出ました.

トレーニング

今日は, VO2 Max 3分 x 5本.
息が上がり, 心拍数が150台まで上がる程度にエアロバイクを必死に漕ぎました.
1時間弱漕いで, 脚がパンパンに.
その後, ゆっくり入浴して, 疲れを癒やしました.

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