手術日+617日目 2025/11/6(木)(最後の秋の十六夜月)

午前の病院での仕事

今朝も澄み渡る秋晴れ.
昨日ほどの冷え込みはなかったものの, 明日が立冬. 暦の上では, 今日が“最後の秋”です.

8時前に病棟に上がり, 昨日手術を行った4人の患者さんの経過を確認.
全員, 問題なく順調に経過されていました.

8時からは朝の病棟回診.
昨日. 敗血症性ショックで対応した高齢の患者さんは, 血圧が安定し, ショック状態を脱しており, 一安心.

8時半から外来へ. 午前中は32人の患者さんを診療しました.
午後に臨時手術が入っていたため, 残念ながら予約外の方はお断りせざるを得ませんでした.

外来の合間に昨日大腿骨転子部骨折の手術を行った患者さんの採血結果を確認したところ, 貧血が進行していたので, 濃厚赤血球液の輸血を指示しました.

13時前に外来を終え, 来週予定している7件の手術カンファレンス用スライドを作成.
13時半, ようやく自室に戻って昼食をとりました.

午後の病院での仕事と両足壊疽の患者

足部の壊疽事例の写真.

引用元:Ishikawa S. Multiple free dorsal flaps for symmetrical peripheral gangrene of the extremities: A case report. JPRAS Open 2022. 33.

14時から, 骨盤骨折で入院中の超高齢患者さんのご家族と面談.
入院後, 両足に血行障害が進行. 入院時の検査では慢性腎障害Grade 5で、, 透析が必要なレベルの腎機能低下を認めていました.
造影剤を使えないためMRI血管撮像を行ったところ, 両腸骨動脈の閉塞が判明. 年齢や状態から血管内治療は不能であり, 血管拡張薬『パルクス』や抗凝固薬『リクシアナ』の投与を行い, 腎不全→尿毒症→死亡という最悪のシナリオは回避できたものの, 両足が壊疽し黒変していました.

幸い壊疽の進行は止まり, 命の危険は回避.
しかし, 動脈が完全閉塞しているため, 切断しても創傷治癒が見込めず, 今後は経過観察を続ける方針としました.
ご家族には, 療養型病棟への転院, もしくは看取り対応の施設入所について検討していただくことにしました.

14時半からは, 連休中に入院した後期高齢の大腿骨頚部骨折患者さんに対する人工骨頭挿入術.
後輩医師が執刀し, 私は助手としてサポート. 予定通り1時間で無事終了しました.

外来に戻って予約患者さんを1人診療後, 病棟へ.
指示出しや記録整理を行い, 16時半前から夕方の病棟回診.
入院患者は76人, そのうち43名が私の担当でした.

東の空の十六夜の月.

17時前に退勤.
東の空には, 薄雲の隙間から十六夜の月が顔を出していました.
秋の終わりを告げるような, 静かな景色でした.

トレーニング

17時半からはエアロバイクでトレーニング.
テンポ走13分×3本. 軽めのメニューだったので, 汗は少なめ.
このペースで本当に効果が出ているのか少し不安ですが, AIトレーナーを信じてしばらく継続してみます.

講演会

19時からはZoomで講演会に参加.
講師は, 9月に三重での研究会後, 同じテーブルで一緒に飲んだ西日本の大学教授.
テーマは最新のAI画像診断についてでした.
興味深く, 示唆に富む内容で, 大いに刺激を受けました/

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