午前の病院での仕事
今朝は, 曇り空の合間から青空がのぞき, この季節らしい爽やかな朝でした.
通勤路の街路樹もすっかり色づき, 落ち葉が風に舞う様子に秋の深まりを感じます.
8時前に病棟に上がり, 昨日骨内異物除去術を行った2人の患者さんの経過を確認. いずれも順調で, お一人は本日, もうお一人は明後日退院の予定です.
8時からは後輩医師と朝の病棟回診. 患者さんの回復ぶりを確認しながら, 次の治療方針について簡単にディスカッションを行いました.
8時半からは講堂でのカンファレンス. 今日は栄養科から「行事食」についての発表がありました. お正月には, お餅の代わりに豆腐と米粉で作った団子を入れた雑煮を提供するとのこと. 見た目も華やかで, 柔らかな味わいが想像できました.
9時前からは午前の外来へ.
24人を診療し, そのうち4名は他院からの紹介患者さん. いずれも精査目的でMRI検査を予約しました.
12時半に外来を終え, 本日退院予定の患者さんの創部を確認. 出血なく, 無事に退院となりました.
13時前に自室に戻ると, 室温が低く肌寒かったため, 今季初めて暖房を入れました. 温かい空気に包まれながら, ようやく落ち着いて昼食を摂りました.
午後の病院での仕事と尺骨鈎状突起骨折の急患
14時から午後の外来を再開し, 7人を診療.
15時過ぎからは病棟でご家族との面談を行い, 病状と今後の方針を丁寧に説明しました.
その最中, 刑務所で服役中の壮年男性が転倒後に肘を痛がっているとの連絡が入り, 急遽受け入れを決定.
16時過ぎ, 刑務官3人に付き添われて来院されました. 昼休みの運動中につまずいて転倒し, 手をついて受傷したとのこと. 肘関節は明らかに腫脹し, 骨折や脱臼が疑われる旨の紹介状を矯正医官の先生から持参されていました.
診察では, 手錠を装着されたままでしたが, 軽度の動きでも強い痛みを訴えたため, 橈骨頚部骨折の可能性を考慮. すぐにX線とCTを撮像するようにオーダーしました.
16時半からは後輩医師と夕方の病棟回診.
入院患者数は81人, 自分が主治医を務めるのは46人でした.

鈎状突起(processus coronoideus)は尺骨の肘関節部分で, 上腕骨と関節を構成する前方部分の突起です.
引用元:Anatomy Standard
17時前に外来に降りて, 撮像されたX線写真とCTを診たところ, 尺骨鈎状突起の骨折でした. 他の損傷はなかったので, まれな単独損傷と判断しました.

骨折した骨片の大きさによって分類されています.
鈎状突起の1/2がtype II, それ未満がtype I, 大部分がytpe IIIとなります.
Regan-Morrey分類 Type I(先端部の小さな剥離骨折), 脱臼を伴わないType Aと判断し, ギプス固定による保存療法を選択しました.
腫れていたので, ギプス副子で初期固定を行い, 1週間後に包帯ギプス固定を予定しました.
17時過ぎに病院を出て, 帰路に就きました.
病院外での事務作業
今日から今月の病院外での事務作業がスタート. 病院から病院外の事務所に立ち寄り, 17時半過ぎから19時過ぎまでの約1時間半で業務を切り上げました.
このあとのトレーニングに備え, 集中して片付けました.
トレーニング
帰宅後, 夕食を済ませてからストレッチを行い, エアロバイクを1時間強.
今日はSST(Sweet Spot Training)15分 × 3セット.
パワーを保って, やり切りました.
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