手術日+580日目 2025/9/30(火)(100歳超の大腿骨近位部骨折)

午前の病院での仕事

今朝は雲ひとつない快晴.
しかし放射冷却の影響で気温は18 ℃. 季節が一歩進んだことを肌で感じました.

8時前に病棟に上がり, 昨日手の軟部腫瘍を摘出した患者さんの様子を確認.
術後の経過は良好で, 神経障害もなく, 創部のガーゼをシールタイプに交換して退院していただきました.

8時からは後輩医師とともに朝の病棟回診.
8時半からは放射線部の技師による院内カンファレンスでした.
新型コロナ感染症の流行以降, CTやMRIの検査件数は減少傾向にある一方で, 当科が行う骨密度測定は右肩上がり. 高齢化の進行を改めて実感しました.

9時前から始まった午前外来では, 35人の患者さんを診療. 予約患者さんのみだったためスムーズに進行し, 12時半に終了しました.

午後の病院での仕事

昼食を済ませて14時に外来へ戻り, 午後は9人を診療.
うち2名が新患で, 診察は15時半を過ぎて終了しました.

その後, 102歳の大腿骨転子部骨折の患者さんのご家族と面談.
手術を行わず保存的に経過を見ていますが, 最近は食事摂取が難しくなり, 現在は点滴で水分と栄養を補っています.

100歳以上の大腿骨近位部骨折の死亡をメタ分析した研究によると, 1年死亡率は53.8 %でした.

引用元:Lastoria DAA. Outcomes of hip fracture in centenarians: a systematic review and meta‑analysis. Europ Geriatr Med. 2023. 14.

100歳以上で大腿骨近位部を骨折した患者を対象としたメタ分析によると, 1年以内に半数以上(53.8 %)が亡くなります.
手術を行っても死亡率は51.2%と大きな差はなく, 治療方針の判断は極めて難しいとされています.

ご家族には,
・このまま点滴を継続し療養型病床で看取りを行うか,
・自宅で訪問診療を受けながら看取るか、
いずれかを検討していただくようお伝えしました.

16時半からは病院の運営会議.
各委員会からの報告に続き, 8月期の経常収支と今後の経営方針を幹部に共有しました.

17時前から後輩医師と夕方の病棟回診.
入院患者さんは74人, 自分が主治医を務めるのは37人となりました.

医師会定例理事会

19時からは医師会の定例理事会.
市長が出席され, 市政の方針説明とご挨拶がありました.
その後, 協議・報告事項を終えて会議は約1時間で終了.

会議中、思わず強い眠気に襲われ、数分ほど意識が遠のく瞬間も。
今夜のトレーニングは控え、完全休養日としました。

かけこみのふるさと納税

夕食後は, 今夜が期限のポイント還元キャンペーンに合わせて, ふるさと納税を一気に処理.
気づけば日付が変わる直前で, 予定額の約8割を達成.
深夜までPCに向かいながら, ささやかな達成感とともに一日を終えました.

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