午前の病院での仕事とびまん型腱滑膜巨細胞腫の患者
体内時計が少しずれているのか, 今朝は5時過ぎに目が覚めました.
起きるか, もう一度眠るか迷いましたが, 結局寝直して7時に起床.
カーテンの隙間から差し込む朝日が, 穏やかな一日の始まりを告げていました.
8時に病棟へ上がり, 昨日後輩医師が執刀した2人の患者さんを確認しました.
どちらも変形性膝関節症に対する脛骨近位骨切り術と, その術後に行った骨内異物除去術の症例です.
お二人とも経過は順調でした.
8時からは後輩医師とともに朝の病棟回診.
8時半から外来へ移動し, 午前中は39人の患者さんを診療しました.
12時前には外来を終え, 翌日の手術カンファレンスに備えて, 来週予定している6件の手術スライドを作成しました.

12時半から, 午後に滑膜生検を予定している患者さんに麻酔と手術の説明を行いました.
この方は約1年前から肘関節の腫脹を自覚し, 大学病院を受診.
抗CCP抗体が高値だったため関節リウマチが疑われましたが, MRIの結果, 滑膜の腫瘍(びまん型腱滑膜巨細胞腫)の可能性も示唆され, 当院での生検を勧められて来院されました.
この腫瘍は, かつて『色素性絨毛結節性滑膜炎(PVNS)』と呼ばれていた疾患で, 現在は滑膜由来の良性腫瘍に分類されています.
中高年女性の膝関節や股関節に多く発生しますが, 肘関節に生じるのはまれです.
これまで私が手術した患者さんも膝関節がほとんどで, 肘の症例は今回が初めてでした.
午後の病院での仕事と大腿骨切迫骨折患者のその後
14時に外来へ戻り, 9人の患者さんを診療したのち, 15時から手術部へ.
滑膜生検は予定通り20分ほどで終了しました.
肉眼的には滑膜が茶褐色を呈しており, 関節リウマチよりもびまん型腱滑膜巨細胞腫の可能性を示唆する所見でした.
15時半に外来へ戻り, 患者さんに検査経過を説明.
明日の受診予約を入れて終了しました.
16時前からは, 大学病院から転院された患者さんの診察を行いました.
腎癌の大腿骨転移による切迫骨折の症例で, 先月当科を初診された方です.

当時は骨折寸前の状態だったため, 大学病院に紹介し, 腫瘍切除+腫瘍再建用人工骨頭挿入術が行われました.
幸い骨折には至らず, 現在は杖歩行が可能な状態にまで回復されています.
16時半から後輩医師と夕方の病棟回診.
入院患者は66人で, そのうち35人が私の主治医症例でした.
17時前に病院を出ると, 小雨が降り, アスファルトがしっとりと濡れていました.
気温は22 ℃前後. 車のエアコンを25 ℃に設定していたため, 温風が流れてきました.
事務作業
その後, 病院外の事務所に移動し, 17時過ぎから21時前までの約4時間, 事務作業に集中.
今月の進捗は6割ほどで, まだ道半ばです.
明後日は『ツール・ド・猪苗代湖2025 in 郡山』で約85kmを走る予定です.
練習不足のため少し不安ですが, 完走を目標にマイペースで臨みます.
自転車の整備もまだ手つかず. 明日中には準備を整えたいところです.
21時過ぎに帰宅し, 夕食を摂ったあと, 翌日の手術に向けた勉強をして一日を終えました.
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