手術日+540日目 2025/8/21(木)(腹壁軟部肉腫)

午前の病院での仕事

今日も朝から晴れ渡っていました. 陽射しはまぶしいものの, 空が高くなった感じがします. 最高気温は, また35 ℃予想でした.

8時前に病棟に上がって, 昨日後輩医師の執刀で手術が行われた患者さん2人(変形性膝関節症に対する脛骨近位骨切り術の中高年, 膝関節外側半月板損傷に対する関節鏡下半月板縫合術の中高年)の手術後の経過を確認しました. お二人とも問題なく経過されていました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 発熱している患者さんが2人いらっしゃったので, それぞれ血液・尿検査と新型コロナとインフルエンザの抗原検査を行うようにオーダーしました.

8時半から外来に降りて, 午前中は30人の患者さんの診療を行いました. 途中, 先輩医師の整形外科クリニックからこれから患者さんを紹介したいという電話が来ましたが, 予約が目一杯入っていたので, 午後に来ていただくように返事しました.

12時半に外来診療を終えて, 自分の部屋に戻ってランチを摂りました.

今週の日曜日は, 母親が参加している合唱団のコンサートがあります. コンサート後に会食を行うために, レストランの予約をしました.

午後の病院での仕事と腹壁軟部肉腫の患者

14時に外来に戻って, 4人の患者さんの診療を行いました.

また, 午前中に電話がきた後期高齢の患者さんの診療を行いました. 2週間前に腰部にしこりがあるのに気づき, 今日の午前中に紹介元の整形外科クリニックを受診されていましたが, 悪性腫瘍が疑われるとのことで, 照会されてこられました.

腰部の筋肉内に4-5cm大の腫瘤があり, かなり硬いものの, 痛みはありませんでした. 急速に大きくなっていることと, 硬いことから, 悪性の軟部腫瘍(軟部肉腫)も疑われるので, すぐに造影MRIを撮像するようにオーダーしました.

大腿部に生じた粘液線維肉腫という軟部肉腫に認められるtail signのMRI.
脂肪抑制T2強調像(A)では, 白く写っているメインの腫瘍(*)から筋肉の表面の筋膜に沿って細長いしっぽのように白く写る腫瘍が広がっている(→).

引用元:Spinnato P. MRI tail sign in soft-tissue sarcoma. Radiology. 2021. 299.

MRIの結果, お腹の壁を構成する筋肉(腹斜筋ふくしゃきん)の中に5cm弱の腫瘍があることが判りました. 腫瘍の周囲には, 急速に大きくなっていることによる炎症がある変化が認められ, また, 腫瘍の周りには筋肉の表面を覆っている膜(筋膜きんまく)に沿って, 腫瘍が細長いしっぽのように伸びるように広がっている所見(tail signテイルサイン)もありました. MRIからは, 粘液線維肉腫または未分化多形肉腫という悪性の軟部腫瘍(軟部肉腫)が強く疑われました.

患者さんに, 悪性の腫瘍である可能性があるので, 早急に検査と生検(腫瘍組織の一部を採取する手術)と病理組織学的検査(採取した腫瘍組織を顕微鏡で見て, 腫瘍の種類を確定する検査)が必要であることを説明しました. 来週中に, 大学病院整形外科の腫瘍外来で診てもらえるように予約を取得するので, 予約日に受診するように告げました.

新型コロナ感染発生

16時に外来診療を終えました. 引き続き病棟の仕事をしていると, 整形外科に入院中の患者さんが新型コロナの抗原陽性という連絡が来ました. リハビリのスタッフから感染したようだとのことでした.

病院内に広がらないように, 新型コロナ専用の病室に移動していただくことになりました. 病棟で感染が拡大しないように, 気を引き締めました.

18時過ぎに病院を出ました. 日中は, 35 ℃近くまで気温が上がったようでしたが, 昨日と違って, 夕方の涼しさを感じました.

トレーニング

18時半に帰宅して, エアロバイクを30分漕ぎました.

数日前から, ペダルを漕ぐと右膝関節の前方に軽い痛みが出ていましたが, 今日は痛みがなかったので, かなり追い込みました. すると, また右膝の痛みが出たので, 30分で中止しました.

膝蓋骨周囲の痛みなので, 腱を一部痛めているのかと考えましたが, 圧してみても痛みは感じず, はっきりしません.

パフォーマンスが低下しない程度に休息日を入れながら, トレーニングは続ける予定です.

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