手術日+497日目 2025/7/9(水)(大腿骨頚部不顕性骨折)

午前の病院での仕事と大腿骨頚部不顕性骨折の患者

昨晩は2時過ぎまで起きて仕事していたので, 朝は眠気が残っていました.

外に出ると, 晴れ渡っていて, 今朝もすでにクルマの外気温モニターでは31 ℃でした.

8時前に病棟に上がって, 昨日後輩医師の執刀で手術が行われた患者さん二人(外側半月板損傷に対する関節鏡下半月板縫合術, 変形性膝関節症に対する人工膝関節全置換術)の経過を確認しました. 半月板縫合術が行われた高校生の患者さんは, 気持ちが悪くて朝食が摂れず, 薬も飲めないというので, 吐き気を抑える薬(制吐薬せいとやく)であるオンダンセトロンを点滴で投与するように指示を追加しました. 人工膝関節全置換術が行われた中高年の患者さんは, 痛みも少なく, 歩けそうだとおっしゃっていました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.

8時半に外来に降りて, 24人の患者さんの診療を行いました. その中に6月中旬から特にきっかけがなく, お尻の痛みがあって, 歩けなくなったという後期高齢の新規の患者さんが受診されました. 痛みのため歩けないとのことで, 車イスに乗って診察室に入って来られました. 痛みがある方の脚では, 片脚で体重をかけて立てなかったので, 骨折を疑って, X線写真を撮像しましたが, 異常はありませんでした. X線写真に写らない骨折(不顕性骨折)かもと疑って, MRIを撮像することにしました.

大腿骨頚部不顕性骨折の事例のX線写真(A), CT前額断(B) およびMRI(C).
X線写真, CTでは骨折は判りませんが, MRIでは大腿骨頚部に斜めに黒い線(骨折線)が認められます.

引用元:Yoshida N. Occult femoral neck fracture BMJ Case Rep. 2017. bcr2017219868.

MRIが撮れたのは, 13時過ぎになりました. 確認したところ, 予想通り大腿骨頚部に骨折線があり, 不顕性骨折と診断しました. 患者さんとそのご家族に診断結果を説明しました. 改めて転んだりしなかったか聞いたところ, 畑仕事中に転びそうになって踏ん張ったことがあったとのことでした. 安静のために入院していただくことにしました. 入院前の検査のオーダーを電子カルテに入力しました.

14時に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.

午後の病院での仕事

5分で昼食を済ませた後, 他病院に勤務中の後輩医師が手術に来ているので, 手術部に移動しました.

関節鏡下肩関節授動術の手術イラストと関節鏡の写真.
関節鏡で関節の中を見ながら, 肩甲骨の肩関節部分(関節窩かんせつか)に沿って, 肩関節包を高周波電気メスという器械でぐるりと切っていきます.

引用元:Tang J. Arthroscopic outside-in shoulder release for patients with an inaccessible glenohumeral joint. Arthrosc Tech. 2020. 9.

手術室に入るとちょうど手術が始まるところでした. 肩関節の動きが硬くなった(拘縮こうしゅく)の中高年患者さんに対して, 関節鏡で肩関節の中を見ながら, 関節を包んでいる袋(関節包)と靱帯を切って, 関節の動きを改善させる手術(関節授動術関節授動術)でした. 予定通り1時間足らずで終了しました.

15時過ぎに自分の部屋に戻って, 明日の夜開催予定の障害自立支援審査会の書類を確認しました.

16時半から病棟に上がって, 後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました, 入院患者さんは74人, 自分が主治医となっているのは36人でした.

17時過ぎに病院を出ました. 今日も蒸し暑く, ジリジリとした陽射しが残っていました, 今日の最高気温は35 ℃を超えて, 猛暑日でした.

Amazonプライムデー

帰宅後, エアロバイクを漕いで, 汗だくになりました. 外を見ると, 雨が降りそうな雲行きだったので, 庭の水撒きはしませんでした.

夕食後, 7月11日金曜日から始まるAmazonプライムデーで購入するものを確認しました. 今のところ, 病院の電子カルテで使っているマウスの右クリックの反応が低下してきたので, 新しいマウスを購入するつもりで, 調べました.

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