午前の病院での仕事と胸椎圧迫骨折の急患
昨晩は, 病院から呼び出しがあるかもと2時半まで起きていたので, 起きると眠気が残っていました.
今朝は, 雲が切れて, 陽が射していました. しかし, 午後からは, 大気の状態が不安定になって, 雨になる予報でした.
8時前に病棟に上がって, 昨日後輩医師の執刀で手術が行われた患者さん二人(大腿骨内顆部骨壊死に対する人工膝関節全置換術, 変形性膝関節症に対する人工膝関節全置換術)の経過を確認しました. お二人とも問題なく経過されており, 朝ご飯を召し上がっていらっしゃいました.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 昨日, 昇圧薬を開始した敗血症の患者さんは, 血圧が上がって, 血中酸素飽和度も上がり, 小康状態でした.
8時半過ぎに外来に降りて, 34人の患者さんの診療を行いました. 10時前に, 昨日受診したばかりの骨粗鬆症で治療中の中高年の患者さんが, 仕事中に転倒してから背中が痛くて, 起き上がれなくなったというので, 救急車を呼んで, 当院に搬送しても良いかという電話が救急隊から入りました. 当科がかかりつけなので, 待ち時間はあるが, それで良ければ受け入れることにしました.
10時半過ぎに外来患者さんが少し途切れたので, 診察しました. 背骨(胸椎)の8番目辺りを圧すと強い痛みがあるので, 骨折を疑って, CTを撮像することにしました.

第5胸椎(T5)と第8胸椎(T8)は上(頭側)の椎間板下(終板)に変形が認められ, 第6胸椎(T6)は椎体の前方がつづまっていて, 楔状に変形しており, 骨折が疑われます(A).
特殊なCT(二重エネルギーCT)で確認すると, T8にだけ骨内の浮腫による色調変化(緑色)が認められて, 新しい骨折であることが判ります.
T5, T6は旧い骨折でした.
撮像されたCTを見ると, 第9胸椎が凹んで写っており, 骨折と診断しました. 第10胸椎も骨折しているように見えたので, 確認のために, MRIを追加で撮像することにしました.
13時過ぎに撮像されたMRIを見たところ, 骨折があるのは第9胸椎だけで, 第10胸椎には骨折はありませんでした. 安静目的に入院していただくことになりました.
13時半に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
病院外の事務仕事
午後は予定がなかったので, 病院外の事務所に出かけることにしました. 駐車場に行こうと外に出た途端, 激しい雨が降り出して, 傘を持っていなかったので, 濡れてしまいました.
濡れたまま, 事務所に出かけました. 途中では, 雨が降っておらず, 道路が乾いているかと思えば, ワイパーで拭ききれないほどの激しい雨が降ったりと, ムラがありました.
14時半前に事務所に到着して, 残っていた事務作業を最後までやり遂げました.
15時半過ぎに病院に戻りました.
午後の病院での仕事と看取り
脳梗塞と敗血症のある患者さんを見に行くと, 血圧が下がって, 血中酸素飽和度も低下して, しかし, 呼吸回数が増えていないので, そろそろ亡くなりそうと考えました.
外来に降りて, 午後にMRIを撮像している患者さんのカルテを見ていたところ, 病棟から電話が来て, 件の患者さんの呼吸が停止したとの連絡でした. 5分ほどで心停止したとの連絡が入ったので, 病棟に上がりました.
昨晩, 病状を説明したご家族が来られていました. そこで死亡確認をしました. 死亡診断書を書いてから, また外来に戻りました.
夕方の回診は後輩医師に任せました.
17時過ぎにMRIを撮像した患者さんが外来に戻られたので, その結果を説明しました. すぐに手術が必要な病状ではなかったので, 紹介元で経過を見ていただくようにしました.
その後は, 自分の部屋に戻って, 葬儀会社の方が来られるのを待機しました.
18時過ぎに葬儀会社の方が到着したので, 霊安室に移動しました. 記載した死亡診断書をご家族と一緒に見ながら, 記載内容を説明してから手渡しました. 記載内容に瑕疵がないように, いつもご家族に見せて, 説明することにしています.
葬儀会社のストレッチャーにご遺体を移動して, クルマに乗って, 出発するのを見送りました.
消えた庭木
19時過ぎに帰宅しました. 妻が庭木の剪定を頼んでいたので, 庭に回ってそのの仕上がり具合を見ましたが, 予想外の光景に驚きました. 3本あった庭木(株立ちのエゴノキ1本, コニファー2本)が根本から切られてなくなっていました. すっきりして, 空が広く見えました.
ずいぶんと思い切ったなあと思いました. 妻は時々断捨離スイッチが入って, 家の中がスッキリしていることがあり, その都度驚かされます.
庭木はなくなりましたが, 根が残っているので, どうするかを今後考えます.
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