午前の病院での仕事と前腕骨骨折の患者
今朝は青空が広がり, 爽やかな天気でした.
昨日の昼間は当院が整形外科の救急当番でした. 新規の患者さんが入院しているかもと予想して, 早めに出勤しました.
8時前に病棟に上がって, 電子カルテを確認したところ, 雲梯から墜落して, 前腕骨を骨折した小学生の患者さん1人と高齢者施設内で転倒して受傷した大腿骨転子部骨折の超高齢の患者さん1人が入院していました.

小学生の骨折は, 橈骨と尺骨に両方の完全骨折だったので, AO分類は23-M/3.1でした.
それぞれのX線写真を見ましたが, 前腕骨骨折の小学生は, 前腕の骨(橈骨と尺骨)が2本とも手首に近い部分(遠位骨幹端部えんいこっかんたんぶ)で骨折して, ズレていました. AO分類は, 23-M/3.1でした. 手術が必要な状態でしたので, 麻酔科の医師が出勤した後に交渉して, 今日の午後に手術することになりました.
大腿骨転子部骨折の患者さんは, 転倒を繰り返しているようで, 骨盤のX線写真では骨盤の骨にも骨折の跡がありました. 入院時の検査では, 血液中の酸素濃度(酸素飽和度)が低くて, 慢性呼吸器疾患があるようで酸素が投与されていました. ご家族と相談した結果, 手術をしないで骨折が治るのを待つ治療(保存療法)を行うことになりました.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.
8時半に講堂に集まって, 幹部ミーティングを行いました. ゴールデンウィーク中の交通事故に注意するようにとうことを確認しました.
9時前に外来に降りて, 22人の患者さんの診療を行いました. 飛び込みで, 転倒してから腰痛がある高齢の患者さんと転落後から膝関節痛がある高齢の患者さんが受診されましたが, お二方ともX線写真やCTでは骨折は確認出来ず, 入院には至りませんでした.
13時過ぎに外来診療を終えて, 自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事
13時半から前腕骨骨折の小学生の臨時手術があったので, 手術部に移動しました.

骨折部でズレがある場合, 元の形に戻して, 針金(鋼線)を皮膚から骨に貫通させて, 固定します.
後輩医師達が手術することになったので, 外から見守りました. 骨折のズレを戻すのが少し手間取りましたが, 元の形に戻した後に, 皮膚から針金(鋼線こうせん)を2本交差するように骨に貫通させて, 骨折部がズレないように固定しました(上図参照). 針金は短くカットした後, 皮膚の下に埋め込まれました. 後日, 骨がつながった後, 鋼線を抜き取る手術を行うことになります.
14時半から病棟で紹介状を書いたり, 薬を処方したり, 点滴の示指を入力したりなどの仕事を行いました.
16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは80人, 自分が主治医となっているのは39人に減りました. 40人を切ると, やっと目が行き届く感じになります.
17時過ぎに病院を出ました. 雲が厚く垂れ込めて, 雨が降り出しそうな天気でした.
強風と雨, 雪の予報
明日の天気を調べていると, 強風になるようで, 東北本線などのJR在来線は運休や減便するかもしれないと告知していました. また, 冬型の気圧配置となって, 気温が低くなり, 荒れ模様の天気となり, 山では雪が降るかもという予報でした.
実際, 夕食後に外を見ると, もう雨が降っていました.
明日はまた早起きして, ネコママウンテン北にスキーに行こうと考えていました. しかし, 昨日タイヤを交換してしまったので, 雪になるとスキー場には行けないと判断して, キャンセルすることにしました.
スライドつくり
来月に予定している医師会主催の講演会のためのスライドつくりがまだ終わっていなかったので, 帰宅後に取りかかりました.
講演会の締めにclosing remarks(閉会の辞)として10分間話さないといけないので, スライドを20枚くらいつくることになります. 何を話すか検討していましたが, 骨粗鬆症検診に関する講演会だったので, これを機に全県庁所在地の骨粗鬆症検診の実態について調べることにしました.
インターネットで調べれば簡単と考えていましたが, 『骨粗鬆症』, 『検診』, 『◯◯市』で検索したところ, すぐに市のホームページで確認出来るところと, 全く出てこないところがありました. 全く出て来ない場合は, 『医師会』で調べたり, 整形外科の他に内科や婦人科のクリニックのホームページを見て, 検診が行われているのかどうかまで調べる必要があり, 思っていた以上に時間がかかります.
2時まで調べたところで, 力尽きて就寝しました.
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