予報通りの大雪
7時前に起きたところ, 炬燵で眠っていました.
外を見ると, 天気予報通りに15 cmくらい雪が積もっていました.
急いで着替えて, クルマに積もった雪を降ろすために, 外に出ました.

屋根とフロントガラスにだけ積もっていました.
クルマの屋根とフロントガラスにだけ雪が積もっていました. 重い濡れ雪でした. 自分のクルマと妻のクルマの雪を降ろしました.
朝食後, 出勤しました. 道路にはシャーベット状の雪が貯まっていましたが, 大分溶けて, 水たまりになっていました.
午前の病院での仕事と肩関節脱臼骨折の急患
8時過ぎに病棟に上がって, 昨日手術が行われた患者さん2人の経過を確認しました. 2人とも問題なく経過されていました.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.
8時半に外来に降りて, 19人の患者さんの診療を行いました. 昼前に, 102歳の独り暮らしの高齢者が自宅前で雪かき中に転倒してから肩が痛くて, 動けなくなっているので収容可能かという連絡が救急隊から入りました. 午後は予定がなかったので, 受け入れ可能と返事しました.

12時過ぎに救急車が到着しました. 見た目は, 若々しく, 80歳代前半くらいにしか見えませんでした. 痛がっている肩を触れたところ, 肩峰(上図のAcromion)の下が空虚で上腕骨の先端(上腕骨頭)を触れなかったので, 肩関節脱臼と判断しました. 肩関節のX線写真のオーダーを入れました.

大結節が骨折して外側にずれています.
撮像されたX線写真を見たところ, 上腕骨頭が肩甲骨の凹み(関節窩かんせつか)の前方に位置していて, 上腕骨の大結節という部分が骨折して外側にずれていました. 肩関節脱臼骨折と診断しました.
腕を外側に拡げるようにして, 頭側まで上げて, 引っ張る力を加えて, 脱臼した肩関節を元の位置に戻す(整復)ようにしました.
脱臼を整復した後, CTを撮像しました. 骨折してズレていた大結節は, 元の位置に戻っていました.
三角巾で腕を吊って, 帰宅していただくことにしました. しかし, 右腕を動かせないと自宅では過ごせないので入院させてほしいと一緒に来られたひ孫さんが言い出しました. 当院では整形外科の患者が多くて, 不要な入院を引き受けることはできないので, 病診連携室の職員に他の病院を探してもらうことになりました.
しかし, 予想通り, そもそも医学的に入院する必要がない患者さんの入院を引き受けてくれる病院は見つからず, 社会福祉士に探してもらって, 高齢者施設に一時的に入所することになりました. 今後はかかりつけである隣町の整形外科クリニックで診てもらうように, 紹介状を渡しました.
13時半前に自分の部屋に戻って, ランチを摂りました. 窓から外を見ると雨が降っていました. スキー場の雪解けが心配です.
午後の病院での仕事
13時半から昨日入院された大腿骨頚部骨折の患者さんに手術の説明を行いました. 自分が受傷した大腿骨頚部骨折と同じような外反陥入型ではありましたが, 大腿骨頚部の曲がった角度が大きく, 偽関節や大腿骨頭壊死の危険性が低くはないため, 手術をしない治療(保存療法)や私が受けたような骨をつなげる手術(骨接合術)ではなく, 人工骨頭挿入術をお勧めしました.
説明の結果, 手術を受けることに同意をいただいたので, 明後日の午後に手術を予定しました. 手術部と麻酔科の医師に連絡して, 手術を予約しました.
午後は, その他に貯まっていた診断書や主治医意見書の作成, 指示出し等に費やしました.
16時半から後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは87人, 自分が主治医となっているのは49人となりました.
17時半過ぎに病院を出ました. 外は小雨が降り続いていました. クルマの外気温モニターは, 5℃でした.
地域リハビリテーション協議会
18時半から会議があるため, 会場に向かいました. 地域リハビリテーション協議会という会議に医師会の代表として参加しました.
地域リハビリテーションとは, 障がいのある子どもや成人・高齢者とその家族が, 住み慣れたところで, 一生安全に, その人らしくいきいきとした生活ができるよう, 保健・医療・福祉・介護及び地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動のすべてを言います(2016年改定 一般社団法人 日本リハビリテーション病院・施設協会).
医師会, 歯科医師会, 薬剤師会, 看護協会, 栄養士会, 理学療法士会, 作業療法士会, 言語聴覚士会, 歯科衛生士会, 介護支援専門委員協会, 老人保健施設協会, 医療ソーシャルワーカー協会, 市町村担当者, 県保健福祉事務所などの関係者が一同に集まって, 区域内の地域リハビリテーションを進めるための会議でした.
区域内の現況, 今後の見込み, 今年度の具体的な活動報告, 決算報告などについて, 協議しました. 私も発言を求められたので, 今日体験した102歳の患者さんの事例を紹介しました.
20時過ぎに会議を終えて外に出ると, 雨が降り続いていました.
20時半頃, 帰宅しました.
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