手術日+310日目 2025/1/3（金）（トゥロッケナーシュテーク）

新雪

7時過ぎに起きました.

着替えてから, 7時半頃に部屋で妻と2人で昨日スーパーマーケット『coop』さんで買ってきた野菜サラダとミニトマトを食べました. 野菜サラダは, パッケージの中にドレッシングが入っているので, 別に買う必要がありませんでした.

8時前にベランダから外を見ると, 夜の間に雪が降って, うっすらと積もっていました. ベランダに出しておいたチョコレートを入れたメッセンジャーバッグにも少し雪が積もっていたので, 部屋の中に入れましたが, 凍っていました. 雲のため, マッターホルンは見えませんでした.

8時過ぎに食堂に降りて, 朝食をいただきました. 今日も空いていて, 自分達の他には, 3組しかお客さんがいませんでした.

朝食後, 部屋に戻って, 今日はイタリアに行けるかどうか, マッターホルンパラダイズのホームページを見ましたが, 残念ながらイタリアへの国境はクローズと表示されていました. 天気予報は, 晴れでしたが, 風が強いとの予報でした.

天気が回復して, イタリアへの経路がオープンになったら, すかさずイタリアに滑り降りようと考えて, 今日はトゥロッケナーシュテーク Trockner Steg周辺を滑りながら, 機会を伺うことにしました.

スキーウエアに着替えて, 9時前にホテルを出ました.

ツェルマット駅前のバス停まで歩いて移動しました. 道路にはうっすらと雪がありましたが, 気温が低いため, シャーベット状になっていて, 滑りやすい路面でした. ツェルマット駅前のクリスマスツリーは, 雪化粧していました.

今日もバス停は空いていました. バス停から左手を見ると, 雲は消えて, 朝日を浴びるマッターホルンがきれいに見えるようになっていました.

グリーンラインの村内循環バスに乗って, マッターホルングレイシャーパラダイスに上がるゴンドラであるマッターホルンエクスプレス乗り場に移動しました.

トゥロッケナーシュテークへ

9時半前にゴンドラ乗り場に着きました. 3日前に来たときに比べると, お客さんは大分少なく, 半分くらいになった印象でした.

ゲートを通過すると, ほぼ待ち時間なしでゴンドラ乗り場に来ました. スイスのゴンドラやロープウェイは, 日本のスキー場とは異なり, 階段を登ることがなく乗り場に着くので, 体力的に大変助かりました.

ゴンドラは, グループは奥に進んで乗って, 独りや2人組は手前で待機して, 空いているところに詰めて乗っていくという方式でした.

10時前にトゥロッケナーシュテークに到着しました. 太陽はまだ山の端から昇っておらず, 日陰でした.

トゥロッケナーシュテークからファーグザッテル Fruggsattel（標高3,365m）に登るリフトに乗って, 滑ることにしました. 自分と同じような考えの人が多かったのか, このリフト乗り場は混んでいました.

リフトは, とても長くて, リフトからは フルッグ氷河が見えました. 快晴でしたが, 風が冷たくて, 凍えました.

ファーググザッテルまで登ると, 風が強くて, 冷たく, グローブを外すと指先が痛くなるほどでした.

ここから72番, 71番コースを繰り返し滑りました. 昨晩の雪のおかげで, 雪面は新雪で, これまでで一番コンディションが良くて, 滑りやすかったです. ただ, 風が吹き付けるせいか, 時間が経つにつれて, クラストとなり, 引っ掛かりやすくなってきました.

12時過ぎにトゥロッケナーシュテークに降りて, ランチを摂ることにしました. リフト乗り場まで降りると, そこからトゥロッケナーシュテークのゴンドラ乗り場には登らなければいけないのですが, トンネル付きのスノーエレベーターが設置されていて, スキー板を履いたまま登ることができました.

ランチ

ランチは, トゥロッケナーシュテークのゴンドラ降り場に直結している『ice buffet bar』さんにしました. ブッフェとレストランがありましたが, ブッフェの方にしました. お土産屋さんもありました.

テラス席もありました. いったんテラス席に腰掛けましたが, 風が冷た過ぎて, 外でいただくのは断念しました. 実際に, 外にいたのは, 数組だけで, 皆さんお茶やビールをちょっと飲んでいるだけで, 食事を摂っている人はいませんでした.

ブッフェの店内に入ると, ほぼ満席でしたが, 丁度出て行く人と入れ替わりで窓際に空き席を見つけることができて, 座れました.

自分はビール Schneider Weisse Weisbier 9.1スイスフラン（約1,590円）とまた焼きソーセージとポテト Bratwurst mit Pommes Frite 23.5スイスフラン（約4,110円）にしました. 妻は, 紅茶 Tee 4.9スイスフラン（約860円）と目玉焼きとチーズが載ったポテト Rosti Käse Ei 23.5スイスフラン（約4,110円）でした. 全部で61スイスフラン（約10,680円）でした.

窓際の席からは, マッターホルンがきれいに見えました.

円安の影響なのか. それともスキー場が広すぎたからなのか, 今日もスキー場で日本人を見かけることはありませんでした.

コース閉鎖

13時過ぎにブッフェを出て, トイレに寄ってから, 外に出ました. 陽射しはありましたが, やはり風が強くて, 体感温度は5日間の中で最も低く感じました.

スキーを履いて, 午前中と同じコースを滑ろうと, ファーグザッテルに登るリフト降り場に滑り降りたところ, ナント, リフトがクローズされていました. 風が強いせいで, 危険と判断されたようでした.

ファーグで滑る

上がれなくなったので, ファーグ Furgg（標高2,441 m）まで, 66番コースを降りて, その辺で滑ることにしました. この辺は, マッターホルンのすぐ麓を滑るような景色が拡がっていました.

途中で, 雪原にスキーを履いていない人たちが見えたので, よく見ると犬ぞりのコースがあって, そのアトラクションの順番待ちの人たちでした.

さらに64番コース, 61番コースを滑り降りて, シュバルツゼー Schwarzsee（標高2,583 m）まで降りました. この辺まで降りると, 風は弱くなり, 雪面も荒れていなくて, 滑りやすかったです.

リッフェルベルクへ

昨日はスンネッガ, 今日はトロッケナーシュテグを滑ったので, 最後はゴルネルグラート鉄道にもう1回乗って締めようと考えました. シュバルツゼーからマッターホルンエクスプレスのゴンドラに乗って, フーリ Furi（1,867 m）まで降りて, ここからリッフェルベルク Rifferberg（標高2,582 m）に登るゴンドラリッフェルベルクエクスプレスに乗り換えて, リッフェルベルク辺りを滑ってから, ゴルネルグラート鉄道に乗ってツェルマットに帰ることにしました.

14時前にシュバルツゼーからマッターホルンエクスプレスに乗って, フーリに降りました. すぐにリッフェルベルクエクスプレスのゴンドラに乗り換えて, リッフェルベルクまで登りました.

リフトで上がって, 一昨日滑った45番コースを滑り降りましたが, 一昨日よりもさらに硬いアイスバーンだったので, 危険と判断して止めることにしました.

ゴルネルグラート鉄道でツェルマットに帰る

ゴルネルグラート鉄道のリッフェルベルク駅まで移動して, 列車の到着を待ちました.

到着した列車は空いていました. 左側に座って, マッターホルンを見ながらツェルマットに帰りました.

一昨日妻が転倒した雪崩除けに沿った39番コースが見えてきました. ｢あの辺で転んだよね｣と見ていたところ, 転倒している人たちが見えました. 私は, 老眼にはなっていますが, 子供の頃から視力は2.0を維持していて, 遠くはよく見えます. 妻にも｢見て見て｣と指さしましたが, 近眼の妻には見えなかったようでした. やはりあそこは危険箇所だと認識しました. 今日は雪面がかなり硬くなっていたので, 滑り降りなくて正解でした.

15時にツェルマット駅に到着しました. チケット売り場で, リフト券のデポジットで支払った5スイスフラン（約880円）を払い戻してもらおうと, 向かったところ, チケットの寄附を募る箱が立っているのに気付きました. 妻に｢これ寄附してもいい？｣と聞いたところ, 賛同が得られたので, ボックスの中に2人分のリフト券を投入して, デポジットの10スイスフラン（約1,660円）は寄附してきました.

ゴーグルカバーがあった

ホテルに歩いて戻って, 着替えた後, 借りていたスキーとストックをスキーレンタル店『INTERSPORT Julen Sports』に返しに行きました.

お店に入って, 何気なく左手を見ると, あれほど探しても見つからなかった, 欲しかったスキーゴーグルを売っているのを見つけました. ｢何だ, ここにあったじゃないか｣と叫びたい気持ちでした. スキーを借りたときの印象が悪かったので, このお店だけには探しに来ていませんでした.

地階のレンタルデスクでスキーとストックを返却しました. 12月30日に来た時には, スキー立てにはストックが少なくて, 隙間が開いていましたが, 大分返却されたようで, 沢山置いてありました. その後, 1階にもどって, 早速ゴーグルカバーを購入しました. お値段は, 19.9スイスフラン（約3,480円）でした.

お土産を購入

今日もお土産を買いに街を巡りをしました.

レンタルスキーを借りた『INTERSPORT Julen Sports』の斜め向かいにあった本と文具のお店『ZAP Zur Alten Post』さんで, 留守番してくれたこどもへのお土産として, マッターホルンのペーパークラフトを購入しました. 16.9スイスフラン（約2,960円）でした.

お土産物屋『WEGA』さんで, ヘルメットに貼るために, マッターホルンのステッカーを買いました.1 枚2.5スイスフラン（約440円）でした.

地元の逸品を売っているセレクトショップ『Swiss Artisan』さんで, 自分用にマッターホルンが底に3-Dで描かれたオールドファッショングラスを, こどもには, 地元のウールを使った室内履きを購入しました. グラスは, 26.9スイスフラン（約4,180円）, 室内履きは, 99スイスフラン（約17, 330円）でした. 2人分購入したので, 総額は224.9スイスフラン（約39.360円）でした.

17時過ぎにホテルに戻って, 少し荷物整理をしました.

レストランの予約が入っていなかった

18時15分からレストランを予約していたので, 18時にホテルを出ました.

今晩は, 1月1日に訪れた『Hotel Julen』さんの地階にあるスイス料理のレストラン『シェーフェルスチューベ 』さんでした. 最終日の夜は, スイス料理で締めたいと考えたからでした.

18時15分にレストランのドアを開けて, 予約した名前を告げましたが, ｢予約は入っていない｣と店員さんに言われました. そんなはずはないと食い下がってみましたが, ｢1階のレストランユーレンの方じゃないか｣と言われました. ｢そちらの店は一昨日来ていて, 今日は間違いになくこちらを予約した｣と言っても聞いてくれません. ｢予約するとメールで返信が行くので, メールを見せて｣と言われたので, メールを確認すると, 9月14日に1月3日の夜にレストランユーレンを予約していたことが判りしました.

ホテルの1階に階段で上がって, 『レストランユーレン』さんの入り口で名前を告げると, 予約が入っていて, 席に案内されました. どうやら予約画面で, 間違って予約を入れていたようでした. お店の人に｢また来たの｣みたいな対応をされると気まずいと思いましたが, そんな素振りは見られませんでした. 一昨日とは別の席に案内されました.

一昨日にこのレストランの名物料理である羊料理は食べてしまったので, 何にしようか迷いました. チーズフォンデュは, もう食べたくなかったし, かといって, メインのお料理はどんなものなか, 料理名を見ても見当がつきませせんでした. そこで, まだ食べていないスイスの郷土料理であるフォンデュシノワーズ Fondue Chinoiseを頼むことにしました.

スターターとして, サーモンのマリネ Salmon fillet marinated with sesame oil, pink pepper, thyme and sea salt on a bed of mustard kale saladを頼みました. 2人でシェアしました.  22スイスフラン（約3,850円）でした. 魚を食べたのは, 久しぶりでした.

間もなく, フォンデュシノワーズが運ばれてきました. 豚肉と牛肉が皿に盛ってあって, これを湯煎してから, 各種ソースを付けていただきます. 肉は軟らかくて, 非常に美味しかったです. 最初は, 鍋に当たる火が弱くて, なかなか火が通らずにに, 時間がかかりました. 途中で, 自分で火加減を強めて, 早く火が通るようにしました. しかし, 肉の量が多くて, 自分は何とか全部いただいたものの, 妻は1/3くらいを残してしまいました. 1人前が55スイスフラン（約9,630円）でした.

合間に, 白ワインSauvignon blanc, L’Orpailleur 100mL 9スイスフラン（約1,580円）, 赤ワインCabernet Franc, Serge Roh 100mL 9スイスフラン（約1,580円）をいただきました. お会計は, 192スイスフラン（約33,600円）でした.

20時過ぎにレストランを出ました.

ホテルに着いた後, 荷造りを始めて, 22時過ぎに荷造りを終了しました.

23時頃に寝ました.