朝食に野菜サラダ
朝, 6時頃に目が覚めました. 外を見ると星空が拡がっていて, 今日も好天が予想されました.
天気予報では, 今日も快晴だったので, マッターホルングレイシャーパラダイス Matterhorn Glacier Paradiseまで登って, そこからイタリアまで滑りに行くことにしました.

妻と2人で分けて食べました.
7時に起きて, 着替えた後, ホテルの部屋の中で, 昨日スーパーマーケット『coop』で買っておいた野菜サラダとみかんを妻と2人でいただきました. カトラリーは, 置いていなかったので, 日本から持ってきた使い捨てのものを使いました. 食器がなかったので, 容器の蓋を使いましたが, 使い捨ての皿も持ってくれば良かったと後悔しました.

7時半前に朝食を摂りに, 食堂に降りました. 今日も空いていて, 自分達の他は3組しかお客さんがいませんでした. 少し期待はしていたのですが, 朝食のメニューは昨日と全く同じでした.

朝食後, 部屋の窓からマッターホルンを見ると, 頂が紅く染まるモルゲンロートを見ることができました. 時刻は8時6分でした. 夏は, 早起きしないとモルゲンロートが見られませんが, 冬はこの時刻に見られるので, ラッキーでした. 空には雲ひとつなく, 今日も好天が見込まれました. 早速, スキーウェアに着替えました.
マッターホルンエクスプレス
8時半にホテルを出て, 今日もゴルナーグラート鉄道ツェルマット駅前のバス停まで歩いて移動して, グリーンラインの電気バスに乗りました. 今日もぎゅうぎゅう詰めの混雑でした.

バスに揺られて, 10分ほどで, マッターホルングレイシャーパラダイス行きのゴンドラ『マッターホルンエクスプレス Matterhorn Express』の乗り場の下にあるバス停に着きました.

バス停から, マッターフィスパ川にかかる橋を渡って, ゴンドラ乗り場に上がるエレベーター入り口に移動しました. ここから大型エレベーターに乗って, ゴンドラ乗り場に上がりました. エレベーターの中もぎゅうぎゅう詰めでした.

大人数が並んでいましたが, 8人乗りゴンドラには, 空き席なくきっちり8人乗せて運行していたので, どんどん進みました.
こちらでは, ゴンドラやリフトは相席が当たり前で, 空席なく運行するので, 列があってもどんどん進みました.

ゴンドラからうっかり最初の中間駅フリ Furiで降りてしまいました. 他に誰も降りなかったので, 間違って降りたのに気付きました, フリのゴンドラ乗り場を移動して, またマッターホルンエクスプレスに乗ろうとしましたが, 2人分席が空いている搬器がなかなか上がってこなかったので, しばらく待ちました.

ここで直角に曲がってさらに進みます.
中間駅では, 降りることも乗り込むこともできました.

今日も快晴でした.

マッターホルンエクスプレスは, ツェルマットからフリ Furi (標高1,867 m), シュバルツゼー Schwarzsee(標高2,583 m), フルッグ Frugg(標高2,441 m)という中間駅を通って, トゥロッケネルシュテ−ク Trockener Steg(標高2,939 m)までの長いゴンドラでした.
親友から着信
マッターホルンエクスプレスに乗っている途中で, 11年前にオーストリアのキッツビュールに一緒に行った大学のスキー部の同級生で, 現在整形外科クリニック院長の親友から電話が入りました. 彼は, 今日, 蔵王温泉スキー場に年越しに出かけているとのことでした. 蔵王は, 天気が悪くて, 滑らずに宿で休んでいるとのことでした. マッターホルンの写真を送ってくれと頼まれたので, 写真を送りました.
今回の旅行にあたって, 電話が使えるようにeSIMを購入しました. 今回は, 『ホラフライ Holafly』さんのeSIMにしました.

8日間で2人分で, データム制限プランで, 総額8,151円でした. これまで海外旅行に行くときは, モバイルWiFiルーターをレンタルして行っていましたが, それに比べて安く済みました.
マッターホルングレイシャーパラダイスへ

右手の『イタリアItary』の表記の方に進んで, マッターホルングレイシャーパラダイス行きのゴンドラ『マッターホルングレイシャーライド』に乗り換えました.
トゥロッケネルシュテグでゴンドラを降りました. ここで, 『マッターホルングレイシャーライド Matterhorn Glacher Ride』というゴンドラに乗り換えるために右手に移動しました. 1階にトイレがあったので, 寄っていきました.

ここでも並びましたが, 空席なく詰めて乗るので, 速く進みました.
ゴンドラは, 35人乗りで, 空席がないように詰めて乗るため, 列があってもどんどん進みました.

右手に進むと, イタリア側のテスタグリジア Testa Grigiaやチェルビニア Cerviniaに行けるゴンドラ『マッターホルングレイシャーライドII』の乗り場となります.
マッターホルングレイシャーパラダイスに到着しました. ここは, 標高3,883 mで富士山の山頂よりも高い高山です. マッターホルングレイシャーパラダイスの展望台に登りました. 展望台への通路は凍っていて, 慎重に歩きました.
空気が薄くて, 息切れしました. 今日も快晴で, 雲ひとつなく, スイスアルプスを見渡すことができました.

頭痛はしませんでしたが, 手足がしびれる感じがしてきたので, 高山病のなり始めかもと考えました. 10分ほどの滞在で, 展望台を降りました.

左手にはTバーリフトが架かっていましたが, 稼動していませんでした.
展望台を降りたところで, スキーを履いて, 準備しました.
間違ってチェルビニアまで降りてしまった
さて, いよいよ2日目の滑走です. 今日は, イタリアに降りるためにここまで登ってきました. 10時半過ぎにスタートして, マッターホルングレイシャーパラダイス85番コースを下って行きましたが, 途中平らに近い所もあって, ストックで漕ぎました. 相変わらずのアイスバーンでした. 急斜面は, アイスバーンの削りかすが貯まっているところもあって, 足を取られそうになるので, 慎重に滑りました.

ものすごい高度差です.
予定では, チェルビニア Cerviniaまでは降りずに, 途中のプランメゾン Plan Maison(標高2,555 m)まで降りて, その辺を何回か滑って, ランチを摂って, スイスに戻るつもりでした.

ここで左手のチェルビニア方向に曲がってしまったのが間違いでした.

標高差は400 mです.
しかし, 最初に見た「チェルビニアはこちら」という分岐で左に曲がってしまって, コースを間違えました. プランメゾンへの分岐はもっと下に行かなければいけなかったのですが, 曲がったのは, プラトーローザ Plateau Rosa/テスタグリージャ Testa Grigiaという3,430 m地点でした.

イタリア名はチェルビーノです.
コースを間違えたことに気づかずに, 広いバーンを降りて行くと, イタリア側のマッターホルンが見えました. イタリア側から見たマッターホルンは, 少しずんぐりした山で, スイスで見た峻厳としたイメージはありませんでした. そのせいか, イタリアでの呼び名もチェルビーノ Cervinoとちょっと間延びした名前となります.

街には, ホテルが並んでいました.
ツェルマットはクルマの乗り入れが禁止されていて, 電気自動車しか走っていませんが. チェルビニアには駐車場があって, クルマが沢山停まっていました.
40分ほどかけて下ったところで, ホテル街と駐車場が見えてきて, 間違ってチェルビニアまで降りてしまったのに気付きました. アイスバーンのコースをひたすら滑り降りて, ここまでの滑走距離は11 kmに達しました. チェルビニアの標高は2,050 mなので, 標高差は1,800 mにもなりました. この滑走だけで, 大分疲れました.

とても空いていました.
チェルビニアからゴンドラに乗って, 本来の目的地だったプランメゾンに上がることにしました. ゴンドラ乗り場の1階にトイレがあったので寄りました.

プランメゾンでランチ

この辺は, 雪面が軟らかくて, 滑りやすかったです.

プランメゾンに上がったところで12時前だったので, ランチを摂ることにしました. 今日も素晴らしい天気で, 風もなく, 暖かかったので, テラス席でいただくことにしました.

スイスより安い.

14ユーロでした.
大きかったので, 2人で1つで丁度でした.

『UP Cervino』というカフェで, 昼食にしました. メニューがイタリア語だったので, よくわからず, グーグルを使って, 翻訳した結果, 『ピンサロマーナ Pinse Romane』というピザの原型となった料理にしました. 黒板には数種類ありましたが, この場所の名前『プランメゾン』が付いたのにしました. 14ユーロ(約2,380円)でした. 自分はビール Birra(9ユーロ(約1,530円)), 妻は紅茶 Ti(3ユーロ(約510円))を頼んで, 呼び出しベルを渡されたので, テラス席で待っていました.
10分ほどで呼び出しベルが鳴って, 受け取りました.
ピンサを食べたのは初めてでしたが, ピザよりも生地がサクサクで, とても美味しかったです. しかし, 大きかったので, 2人で1つで丁度でした.

マッターホルンのスキー場では, 一番混んでいました.
昼食後, プランメゾンからクワッドリフトで上がった緩斜面を何本か滑りました. この辺りは, 雪面が軟らかくて, マッターホルン周辺で滑った斜面では一番滑りやすかったです. そのせいか, リフトも混んでいました.
スイスへ戻る

14時前にスイスに戻ることにしました. プランメゾンからチーメビアンケラーギ Cime Bianche Laghi(標高2,812 m)にゴンドラで上がり, ここで125人乗りの大型ロープウェイに乗り換えて, プラトーローザ/テスタグリージャに登りました.

プラトーローザ/テスタグリージャでは, ゴンドラ降り場からすぐの所に, イタリアとスイスの国境線が黄色い線で引かれていました.

プラトーローザ/テスタグリージャからは, 遠くにヨーロッパの最高峰であるモンブラン(標高4,809 m)が見えました.

プラトーローザ/テスタグリージャからマッターホルングレイシャーライドIIのゴンドラに乗って, マッターホルングレイシャーパラダイスに戻りました. 途中で眼下に初めて氷河(テオドール氷河)を見ました.
さらに, 午前中に乗ったマッターホルングレイシャーライドに乗って, トロッケナーシュテークまで降りました. ここで, 間違ってマッターホルングレイシャーライドに乗ってしまって, マッターホルングレイシャーパラダイスに戻ってしまいました. イタリアに行くゴンドラはイタリアに帰る人でいっぱいでしたが, もう一度乗った下りのマッターホルングレイシャーライドは妻と2人だけでした. ゴンドラから眼下に広がる氷河の景色を堪能しました.
トロッケナーシュテークに降りて, マッターホルンエクスプレスを乗り継いで, 15時半過ぎにツェルマットまで降りました.

ゴンドラ降り場から, エレベーターで降りて, 15時40分頃にバス停まで歩いて移動しました. バス停には既に多くのスキーヤーが列を作っていました. バスは, 8-10分毎にやってきますが, 乗るまでの間に2回やり過ごせざるを得ませんでした. なお, 村内には電気タクシーも走っていましたが, 一律料金で1回24スイスフラン(約4,420円)でした.

16時15分過ぎにホテルに戻ってきました. 携帯には, 日本にいる親や弟たちから「あけましておめでとう」というメッセージがラインで届いていました. スイスとの時差が8時間ですので, 日本では, すでに新年を迎えているのかと, 感慨深かったです. 仙台の実家に集まって年越しをしている母親や弟, そしてこどもに新年のお祝いメッセージを送りました.
シャワーを浴びて, さっぱりした後, 17時過ぎに外を見ると, マッターホルンのシルエットが夕闇に浮かんで見えました. 日課の洗濯をしました.
ディナー前に買い物に行こうかと考えましたが, 疲れていたので, 買い物には行かずに, ビールを飲んで過ごしました.
予約したレストランでディナーをいただくために17時45分に出かけました.
大晦日の夕食
大晦日New year eve(NYE)のディナーの日本で予約を取ろうとしたところ, 有名なレストランはすでに満席になっていました. 各レストランでは, 特別なコースメニューを準備して, NYEの晩餐会 Gala dinnerを催すようでした.

親友の彼(右)は, この夜のためにわざわざ日本からタキシードを持ってきていました.
11年前にオーストリアのキッツビュールで宿泊したホテル『シュロスレーベンベルク Schloss Lebenberg』さんでも, NYEにgala dinnerがありました. 昼間電話をくれた親友は, わざわざ日本からタキシードを持ってきて, 着ていました. 自分は, ブラックスーツにしましたが, ドレスアップしていたのは, 日本人の自分達だけだったので, メチャクチャ浮きました.

比較的空いていて, 予約が取れたのは, 『ホテルペレン Hotel Perren』さんの1階にあるイタリアンレストラン『ラバリック La Barrique』さんでした. このレストランでも, 特別なコースのディナーメニューを提供していましたが, 席だけを予約しました.

窓際や壁には『Happy New Year』のデコレーションが施されていました.
コースのディナーメニューが予約されたテーブルには, コースメニュー表が立っていました.
18時にレストランに入って, 予約していたことを伝えると, 2人席に案内されました. 店内は, 明るく, 清潔感のある雰囲気でした. 窓や壁は, 『Happy New Year』とプリントされた風船やタペストリーでデコレーションされていました.

地元のスパークリングワイン Bru du Valisをグラスで頼んで(1杯100 mLで9スイスフラン(約1,580円)), 乾杯した後, ミックス野菜サラダ Gemischter Salat, geröstete Kerne, Croûtons(14スイスフラン(約2,450円))を1つ頼んで, 2人でシェアしました.
18時半くらいから, 他のお客さんが入り始めて, 19時過ぎには満席になりました. 日本人というか, アジア人は自分達だけでした. 皆さんは, カジュアルな服装でしたが, イブニングドレスを着た女性も数人いらっしゃいました. しかし, 親友のようにタキシードを着てきた男性はいませんでした.
ウェイトレスの方は, 英語が通じない方もいらっしゃって, メニューを指さして頼まなければならないこともありました. その後は, 英語が通じるウェイトレスの方やフロアマネジャーの男性が注文を聞きに来てくれました.
ツェルマットのあるスイスのバレー州 Valisは, スイスワインの最大の産地です. スイスワインは, ほとんどが国内で消費されてしまい, ほとんど輸出されていませんが, 非常に美味しいとのことでした. そこで, 白ワインはFendant (1杯100 mLで6スイスフラン(約1,100円))と赤ワインはOptimo rot(1杯100 mLで10スイスフラン(約1,840円)という地元バレー州のワインにしました.
メイン料理は, サーモンのソテーパッパルデッレ添え Lachs, Kräuterkruste, Zitronensauce, Pappardelle, Spinat(44スイスフラン(約8,100円))とコック・オ・ヴァン(雄鶏のワイン煮込み) Coq au Vin, Walliser Rotwein, Schmorgemüse, Kartoffelstampf, Speck, Champignons(39スイスフラン(約7,180円))を頼んで, シェアしました.



妻は, さらに『今日のデザート』を頼んでいました. 『今日のデザート』は, 梨のタルトとアイスクリーム(13スイスフラン(約2,390円)でした.
いずれも美味しくて, ボリュームの割に, スイスとしてはお安く感じました. お会計は, 166スイスフラン(約30,540円)でした.
20時15分過ぎにレストランを出ました.
新年へのカウントダウン
外に出るとかなり寒く感じました. 街中のデジタル温度計は, -10 ℃でした.いったんホテルに帰って, 入浴して、年越しに備えることにしました.
飲み過ぎたせいか, 妻はベッドで眠ってしまいました. 自分も, 日記を書いている途中で, 眠ってしまいました.
23時に起きて, 23時45分頃に年越しイベントを見るために, ホテルから出ました.
ツェルマットのメインストリートであるバーンホフ通りは, 酔っ払った人々であふれかえっていました. 通り沿いでは, 臨時の出店があって, シャンパーニュを瓶やグラスで販売していました. 新年の乾杯は, やはりシャンパーニュで祝うようでした. 昨日行ったスーパーマーケットにも, シャンパンのヴーヴクリコ Veuve Clicquotが山積みになって売られていました.
昨日下見をしていた, おそらくここがメイン会場となるだろうと予想していた5つ星ホテル『グランドホテルツェルマッターホフ Grand Hotel Zermatterhof』さんと教会 Pfarrkirche St. Mauritiusの前まで来ると, いよいよ混雑してきました.
23時50分から, 急に教会の鐘が打ち鳴らされ始めて, これがスイスの『除夜の鐘』かと思いました.
23時55分過ぎに, 通りの先の奥の方にカウントダウンのためのデジタル時計が見えたので, これを動画で撮ろうと, スタンバイしました.
23時59分55秒から集まった人々が声を上げて, カウントダウンが始まりました. 「five, four, three, two, one・・・」とカウントダウンは英語でした.
新年と同時にあちこちで「Happy New Year」という声が聞こえ, 打ち上げ花火が上がり始めました. 妻と「あけましておめでとう, 今年もよろしく」と言葉を交わして, スイスでの年越しを満喫しました.
あちこちから上がる打ち上げ花火を見ながら, 12時15分頃にホテルに戻りました. 通りには, まだまだ多くの人が出歩いていました. ホテルの入り口は施錠されていましたが, PINを入力して, 入ることができました.
部屋に戻ってすぐに今日の出来事について, 日記の続きを書きました. 外からは, 打ち上げ花火の音が1時半過ぎまで続いていました.
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