午前の病院での仕事と腰椎圧迫骨折の急患
昨日も2時過ぎまで勉強していたので, 昨日のブログ記事を上げるのが今日になってしまいました.
6時半過ぎに目が覚めたので, そのまま起きました.
朝食後, 外に出ると, 昨日よりは少し寒さを感じました. しかし, 今日も秋晴れの青空でした.
病棟に上がって, 昨日手術された2人の患者さんの経過を確認しましたが, お二人とも問題なく経過されていました.
8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.
8時半に外来に降りて, 午前中は22人の患者さんの診療を行いました.
11時前に外来診療を終えたので, 来週予定している手術の手術前カンファランスに使うスライドを作りました. 来週は, 7件の手術を予定しています.
11時半になって, 自宅内で転倒してから腰が痛くて動けなくなった超高齢者の救急患者を収容可能かどうか, 救急隊から問い合わせた来たので, 収容可能と返答しました.
12時過ぎに救急車が到着したので, 救急外来に診察に行きました. 難聴で, 補聴器を付けていらっしゃいましたが, こちらの言葉を全く聞き取ってもらえず, 病歴は聴取できませんでした. 腰を圧してみると, 圧すところすべてに対して痛いとおっしゃるので, 骨折しているかどうか判断できず, X線写真とMRIを撮像することにしました.
左側の画像（T1強調画像）では, 第1腰椎と第2腰椎と第4腰椎がつぶれて変形していますが. これらの骨の内部は白っぽく写っています.
これらに対して, 第4腰椎は黒く写っています. これは, 骨の中の水分量が増加していることを反映しています.
右側の画像（STIR像）では, 第1, 2腰椎は他の腰椎と同じように黒っぽく写っているので, 以前骨折した跡で, 骨折は治った状態であることが判ります.
一方, 第4腰椎は白く写っています.
これは骨折によって骨の中に生じた出血や浮腫を反映しており, 最近生じた新しい骨折であることが判ります.
引用元：Prost S. Treatment of osteoporotic vertebral fractures. Orthop Traumatol: Surg Res. 2021. 107(1S).
X線写真では, 腰椎が2カ所（第1腰椎と第2腰椎）で潰れていましたが, MRIではこれらの潰れていた腰椎には骨折の所見は認められず, 旧い骨折の跡と判断しました. X線写真では, 異常がないように見えた第4腰椎に骨折の所見がありました（上図参照）.
腰痛のために起き上がることができないので, 入院していただくことになりました. 入院前の検査のオーダーや入院後のオーダーを電子カルテに入力しました. 1時間以上かかりました.
13時20分頃に自分の部屋に戻ってランチを摂りました.
午後の病院での仕事
14時から, 顧問医を勤めている会社の担当者とオンラインで1時間面談を行いました. 問題となっている事例に対して, 資料を見せていただき, 医学的見地から意見を述べたり, 意見書を作成したり, 鑑定書類を作成したりする仕事です. 今日は, 3件の事例について意見を述べました. 裁判となっている事例もあったので, 顧問弁護士の方へのアドバイスなどを行いました.
15時過ぎに昨日来られた新患の患者さんのMRIができあがったので, 外来に向かいました.
MRIを診たところ, 皮膚科の病気と診断しました. 紹介元の整形外科クリニックでも手術が可能かと判断して, いったん紹介元に戻っていただくように, 紹介状の返事を書きました. 対応不能な場合は, 当院の皮膚科を受診していただくように説明しました.
15時半から病棟で紹介状の作成や退院時サマリーの作成などの貯まった仕事を片付けました.
17時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 入院患者さんは73人, 自分が主治医となっているのは37人に増えました.
講演会に参加
19時から製薬会社が共催している講演会があったので, 会場に出かけました. 今日は, 痛風・高尿酸血症の講演会でした. 痛府・高尿酸血症の原因, 痛風治療薬の作用について, 最新のタンパク三次元構造解析などを交えて, 基礎から臨床までの解説を聞きました.
お弁当付きでしたが, 講演会前にいただく時間がなかったので, 持ち帰りました.
帰宅後, お弁当をいただきました. 中華料理のお弁当でした.
夜は, ネトフリでアニメ『ラーメン赤猫』の続きを見ました. 何てことはないエピソードが続きますが, 見ると癒やしと明日への活力が 湧いてきます.
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