午前の病院での仕事
今朝は, 小雨でした. 天気予報では, 曇時々雨でした.
昨夜は, 当院が整形外科の救急当番日だったので, 早めに出勤しました.
医局で昨日夜勤だった後輩医師に会ったところ, 入院はゼロであったとのことでした.
病棟に上がって, 8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 一昨日入院した腰椎圧迫骨折の認知症の患者さんは, 時々起き上がっていたようですが, 概ね落ち着いていたようでした.
講堂に集まって, 来週予定している手術のカンファランスを行いました.
その後, 外来に降りて, 27人の患者さんの診療を行いました. 今日は, 新規の患者さんが3人いらっしゃいました. 今日の午後は手術があったので, 来週に検査の予約を入れました.
12時すぎから午後に手術を行う大腿骨頚部骨折の高齢患者さんのご家族に手術と輸血の説明を行いました. 患者さんは認知症のために理解できないため, ご家族に代諾していただきました.
12時半過ぎに自分の部屋に戻って, ランチを摂りました.
午後の病院での仕事
13時から他院で勤務中の整形外科医師が当院で手術する予定だったので, 手術部に向かいました.
手術室に着くと, すでに手術が始まっていました. 手術室内で, 手術の見学を行いました.
14時半前に手術が終わりました. その後は, 先ほど手術の説明をした大腿骨頚部骨折の患者さんに対する人工骨頭挿入術でした. 後輩医師に執刀してもらうことになっていましたが, 引き続き後輩医師の指導を行ってくれることになり, 自分はまた見守り役となりました.
1時間半ほどで問題なく手術が終了しました.
16時半過ぎに病棟に上がって, 患者さんのご家族に手術後のX線写真のコピーを渡して, 手術の経過について説明しました.
入院患者さんの指示出しを行って, 先ほど手術が終わった患者さんの血液検査の結果を確認しました. 異常が無いことを確認して, 17時半過ぎに病院を出ました.
カメムシが多いと大雪になる?
今日は, 病院外の事務所で事務仕事があるために, 18時過ぎに事務所に来ました. 外は雨が強くなっていました.
事務所に着くと, 事務員の方たちが, 窓を見て騒いでいましたので, 何事かと窓を見ると, 窓一面に大量のカメムシがへばり付いていました. 気持ちが悪いと言って, ブラインドを下げて, 見えないようにしていました.
昔から, カメムシが大量発生すると, その冬は大雪になると言われています. 科学的な根拠(エビデンス)はない, 俗説とされていますが, 当地でも未だに皆が口にしています.
そこで, 実際どうなのかを調べてみました.
ネット上で, 『カメムシ』, 『雪』で検索すると, 多くの記事や動画が上げられています. そのほとんどは, 根拠がないというものでした.
引用元: 渡辺 謙. 富山県におけるカメムシの越冬飛来に関する長期観察 Ⅲ.クサギカメムシとスコットカメムシの年変化と自然現象について. ベストロジー. 2021.36.
一方, 先週出かけてきた富山県の立山でカメムシの発生数と積雪量の関連を調べた研究論文を見つけました.
国立感染症研究所昆虫医科学部の渡辺謙先生のフィールドワーク論文になります.
1995年から2019年までの間, 富山県の立山の施設に飛来したカメムシの数とアメダスで調べた調査地近くの降雪量との関連を調査しています.
スコットカメムシについては, 飛来数と降雪量の相関係数r=0.46309で, 中程度の正の相関がありました(図2). つまり, カメムシの飛来数が多い年は降雪量が多くなり, 飛来数が少ないと降雪量が少なくなることが示唆されます.
引用元: 渡辺 謙. 富山県におけるカメムシの越冬飛来に関する長期観察 Ⅲ.クサギカメムシとスコットカメムシの年変化と自然現象について. ベストロジー. 2021.36.
スコットカメムシに限ると, 飛来数が多い年は, 少ない年に比べて有意に積雪量が多いという結果でした(表2). すなわち, カメムシが多いと, 大雪になるという俗説は, 全く根拠がないとは言い切れないということになります.
スコットカメムシが, どんなのか調べたところ, 上の写真のような茶色いカメムシでした. ということは, 今晩事務所で見た大量の緑色のヤツは違うカメムシです.
ということで, 今晩見た大量のカメムシが, 今冬の大雪につながるのかどうかは判りません. 昨年は, 記録的な暖冬と少雪で, それが私がスキーで転倒して大腿骨頚部骨折を受傷した原因のひとつでもありました. 今年の冬は, ラニーニャとカメムシパワーで, 大雪になることを期待しています.
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