手術日+217日目 2024/10/2(水)

午前の病院での仕事と両大腿骨骨折(遠位部, 骨幹部, 頚部)の急患

今朝は, 雲ひとつない青空が広がった秋晴れでした. 爽やかな空気でしたが, 最高予想気温は30℃を超えて真夏日になるとの予報でした.

通常通りに出勤しました.

病棟に上がって, 昨日手術された患者さん2人の経過の報告を夜勤の看護師さんから聞きました. お二人ともに問題なく経過されていました.

8時から後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました. 新型コロナの患者さんは1人のままで, 感染の拡大はありません.

8時半に外来に降りて, 20人の患者さんの診療を行いました. 10時過ぎに, 整形外科クリニックから紹介状を持参して, 予約なしで受付に来られた高齢の患者さんが家族に連れられていらっしゃいました. 昨日, 入所中の施設で左の膝がグニャッとしているとのことで, 紹介元の整形外科クリニックを受診されて, X線写真を撮ったところ, 大腿骨が骨折しているのが判ったので, 入院できる病院を受診してくださいと紹介状を渡されたそうです.

紹介状には, 左大腿骨顆上(かじょう)骨折と陳旧性の大腿骨頚部骨折と記載されていました. X線写真は持参されず, 写真をコピーした紙だけを持ってこられました. 診察したところ, 左脚が変形して, ねじれて曲がっていました. 骨折してから脚を動かせない状態のまま大分経っていたようで, 膝とすねに床ずれ(褥創じょくそう)を生じていて, 皮膚が溶けて, ふくらぎの筋肉と骨(腓骨頭ひこつとう)が露出していました. また, 右膝にも褥創があったので, 触ってみると, 右膝もゴキゴキと骨が擦れる音(轢音れきおん)がするので, 骨折を疑って左大腿骨のX線写真の他に右膝関節のX線写真も撮ることにしました.

撮像されたX線写真を見ると, 左大腿骨は, 頚部骨折していましたが, 頚部が溶けて無くなっていたので, 半年以上前に骨折して, 骨がつながらずに偽関節となっていると判断しました. また, 左大腿骨は紹介状に記載された顆上骨折ではなくて, 中央付近(骨幹部こっかんぶ)で骨折していました. 右大腿骨は, 膝関節に近い部分(大腿骨遠位部)で骨折して, 折れ曲がっていました.

通常, 大腿骨を骨折した場合は, 骨をつなぎ合わせる手術を行って治療するのが, 標準的な治療法です.

しかし, この患者さんは, やせ(るいそう)がひどく体重が30 kg程度しかないこと, 脚の筋肉が高度に萎縮していて, ほぼ骨と皮の状態で, 腕くらいの太さしかないこと, 元々歩いていなかったこと, 脚に褥創を形成していることから, 手術治療はリスクが高くて, 意味が無いと判断して, 手術をしない治療(保存療法)目的に入院していただくことにしました.

ご家族には, 左の大腿骨頚部は半年以上前に骨折していて, 放置された結果, 偽関節となっていること, 左大腿骨はらせん状に骨折しているので, おそらくおむつ交換などで, 脚を捻った際に骨折したと考えられること, 栄養状態が不良であることなどから, 入院中に合併症を起こして, 死亡する危険性が低くはないことを説明しました.

骨密度を測定したところ, 大腿骨の骨密度は, 若年成人平均値(YAM: young adult mean)の27 %しかありませんでした. 骨密度が, YAMの70 %以下だと骨粗鬆症と診断されますが, この患者さんのYAMは, これまでに見たことがない低値で, 最重度の骨粗鬆症でした.

両脚にギプス性の副子をあてがって, 包帯を巻いて固定しました.

入院前の検査と入院後の指示を電子カルテに入力しました.

以上の診療で, 1時間半以上かかり, 外来診療を終えたのは, 13時半でした.

午後の病院での仕事と腰椎圧迫骨折の急患

自分の部屋に戻って, ランチを摂っていると, 外来の看護師さんから, 当院にかかりつけの患者さんが木から転落して, 腰の痛みのため動けなくなったので, 救急車を呼んだが, 収容可能かという問い合わせがありました. 当院がかかりつけと聞いたので, 収容しますと返事しました.

10分で昼食を済ませて, 14時に外来に戻って, 予約のあった患者さんの診療を行いました.

15時半に救急車が到着したので, 救急外来に向かいました. ストレッチャー上に高齢の患者さんが腰痛を訴えて寝ていました.

第1腰椎の後方を圧すと痛がるので, 第1腰椎の骨折を疑って, X線写真を撮るようにオーダーを入れました. 撮像されたX線写真を見ると, 第1腰椎が潰れて骨折(圧迫骨折)していました.

動けないので, 入院していただくことにして, 入院前の検査と入院後の指示を電子カルテに入力しました. ご家族に病状を説明して, 入院後の治療計画を説明しました. ご家族の方は, 私が20数年前に大学病院で手術した方で, お久しぶりですと挨拶されました. ここまでで, 16時半になりました.

病棟に上がって, 後輩医師と一緒に夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは70人, 自分が主治医となっているのは29人でした.

昨日受診された患者さんのMRIを今日の夕方に予約していたので, 外来に戻って, 検査結果を説明しました. 幸いすぐに手術を要する状態ではありませんでした.

17時半過ぎに病院を出ました. 空は, 朝とは打って変わって, 厚い雲が広がっていました. 日中暑かったようで, 蒸し暑く感じました.

腰椎圧迫骨折の患者さんのその後

帰宅後, エアロバイクを漕いぎました. 気温が高くて, 汗だくになりました.

入浴後, 夕食を摂っていると, 病院から電話が来ました. 午後に入院した腰椎圧迫骨折の患者さんが, 全く安静をとらずに, 起き上がってしまって, 聞く耳を持たずに, 暴れているということでした. 元々アルツハイマー型認知症があって, 骨折していることも認識されていませんでしたので, ある程度予想はしていました. 安静を保てないのであれば, 退院していただいて, 慣れている環境で療養していただいた方が安全ですので, その旨をご家族に連絡していただくことにしました.

iPhoneのアクセサリー購入

スマホをiPhone 16 Proに変更したので, 昨日Amazonでアクセサリーを購入しました.

まずは, 枕元で充電するためのケーブルを更新する必要がありました. ケーブルやモバイルバッテリーは, Anker製品でそろえているので, 今回もAnkerのケーブルにしました. 妻のiPhoneも12から16に変更したので(まだ届いていませんが), 2本組のAnker USB-C & USB-A 2.0 ケーブルを購入しました. これまでも, Anker製のUSB-A ライトニングケーブルを使っていましたが, 耐久性が高さを買っています.

イヤホンは, 有線のBoseQuietComfort20を, 特に飛行機の中で機内上映の映画を見たり, 音楽を聴くときに, イヤホンジャックに差し込んで使っていました. iPhone 16で使うために, iPhoneのUSB-C端子にイヤホンジャックを差し込めるアダプターもAmazonで購入しました. KHkuahaiという聞いたことがない会社のイヤホンジャック 変換 タイプcを購入しました.

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