手術日+204日目 2024/9/19(木)

午前の病院での仕事

今日は朝から雨でした. 久々に傘を持って, 出かけました.

病院に着くと, 雨は小降りになっていました.

病棟に上がって, 後輩医師と一緒に朝の病棟回診を行いました.

8時半前に外来に降りて, 診療を始めた矢先に, 入院中の患者さんが便臭のする吐物を大量に嘔吐したとの電話が病棟からありました. 数日前から体調を崩されていて, 2日前に肺炎と診断して, 点滴や抗菌薬の投与を行っていた高齢の患者さんでした. 血液検査やX線写真の指示を入力しました.

X線写真が撮れたので, 診てくださいという病棟の看護師さんから電話が来たので, 診たところ, 肺炎の悪化は認めませんでした. 一方, お腹に大量のガスが溜まって, 腫れている状態でした. すぐに外科の医師に連絡して, 診ていただき, 腸閉塞が疑われるので, 腹部のCTを撮像することを提案されました.

外来に戻って, 診療を行っていたところ, CTを撮るために放射線部に降りた上記の患者さんが急変したとの電話が入り, すぐに救急外来に駆けつけました. 患者さんは, 呼吸と心拍が停止していたので, すぐに蘇生処置を開始しました. 幸い, 強心剤の投与で心拍は再開したので, すぐにCTを撮像しました. その結果, 腸管のどこかに孔が開いて, 漏れたガスが腹部に認められたので, 腸管穿孔による腹膜炎と診断しました.

すぐに家人に連絡して, 病状を説明しました. 現在の状態では, 全身麻酔をかけて, 腸を修復する手術はできないため, 死亡する危険性が高いことを告げました.

午後の病院での仕事

外来に戻って, 午前中の予約の患者さんの診療を昼過ぎまで行いました. 患者さんの数は, 23人でした.

13時に自分の部屋に戻って, ランチを摂った後, すぐに病棟に戻って, 心肺停止した患者さんの状態を確認しました. 強心剤を持続的に点滴していて, 血圧は80台でした.

14時に外来に戻って, 午後の外来診療として, 5人の患者さんの診療を行いました.

16時半から夕方の病棟回診を行いました. 入院患者さんは76人, 自分が主治医となっているのは33人に増えました.

ほぼ定時で病院を出て, 帰宅しました. 雨は上がっていて, 薄曇りでした.

看取り

いつ患者さんが亡くなって, 呼び出されるか判らなかったので, 今日はトレーニングはお休みしました.

蘇生処置の時の心臓マッサージで汗をかいていたので, 帰宅後にすぐに入浴して, 夕食を摂りました.

20時過ぎに, 病院から電話が来たので, すぐに病院に戻りました.

病室に着くと, 患者さんは心停止状態となっていました. 死亡の確認を行いました.

葬儀会社のお迎えが, 1時間半後になるとのことだったので, 自分の部屋に戻って, 明日の朝にカンファランスで発表するスライドを作成して待つことにしました.

21時過ぎに, 葬儀会社のお迎えが来られたと連絡があり, 霊安室に移動しました.

亡くなられた患者さんに合掌して, 家人に死亡診断書を渡した後, 葬儀会社の方が持ってこられたストレッチャーにご遺体を移して, 退院を見送りました.

整形外科では, 致死的な疾患が少ないので, 死亡されて退院する患者さんも少ないのですが, 患者さんが高齢化しており, 入院中に肺炎や脳梗塞などを発症される頻度が増えていて, それに伴って看取りする事例が明らかに増えています.

22時前に帰宅して, ブログ記事と明日発表するスライドを作りましたが, 2時前までかかりました.

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