手術日+64日目 2924/5/2(木)(術後9週経過)

午前の病院での仕事

今朝は, やや気温は低いものの, 陽射しは暖かく, 雲ひとつない五月晴れでした.

今日も通常通り出勤しました. 連休のため, 道路は空いていて, 早く職場の病院に着きました.

病棟に上がって, 後輩医師と一緒に回診しました. 松葉杖を使って歩きましたが, なるべく左手の松葉杖に体重がかかるようにして, 右手の松葉杖は浮かせるようにすることで, 右足に体重がかかるようにしました. 昨日手術が行われた患者さん3人は, 私が執刀した小学生の患者さんを含めてみなさん問題なく経過していました.

4つの病棟を回診後, 昨日私が手術した患者さんの病室に戻って, キズを確認後, 今日中に退院できることを伝えました.

外来に降りて, 25人の患者さんを診療しました. 診療中に, ある整形外科クリニックから施設に入所中の高齢の患者さんが, 大腿骨頚部骨折を生じて受診したので紹介したいという連絡が入ったので, 午後に受診に来ていただくことにしました.

12時半過ぎに外来診療を終えて, ランチを摂りました.

手術から9週間後の経過

ランチ後, 放射線部に出向いて, 自分の骨折の経過を診るためのX線写真を撮影しました.手術後9週後の経過

手術直後のX線写真(左)と比べて, 今日撮像したX戦写真(右)では, 骨折して短縮した頚部の骨濃度が薄くなって, 均質化しており, 骨がつながったと判断しました.

14時前に外来に戻って, 予約のあった患者さん2人と, 午前中に連絡があった大腿骨頚部骨折の患者さんの診療を行いました.

外来診療の合間に先ほど撮像した自分のX線写真を確認しました. 骨折した大腿骨頚部の短縮して骨の濃度が濃く(X線写真では白く)なっていたのが, 骨の濃度が薄く(X線写真では黒く)なって, 均質化していたので, 骨がつながって治ったと判断しました. 骨内に入っている器械(Femoral Neck System)の移動や短縮はなくて, 大腿骨頭壊死の所見もありませんでした. 今日から松葉杖を使わずに全体重を掛けて(整形外科業界では, 「全荷重(ぜんかじゅう)」といいます)歩くことにしました.

午後の病院での仕事

その後, 大腿骨頚部骨折の患者さんの検査を行って, 病状の説明や入院のオーダー等を電子カルテに入力して, 16時までかかりました.

自分の部屋に松葉杖を置いてくることにして, 杖なしで歩こうとしたところ, 予想外に右脚の力が弱っていてふんばりがきかないので, 左手の松葉杖1本を使って歩きました(整形外科業界では, 「片松葉杖(かたまつばつえ)」といいます).

16時過ぎから, 先月分の入院レセプト(診療報酬明細書)のチェック(診療内容と傷病名が合っているかどうか, 手術の術式名が傷病名と合っているかどうか等の確認)を行いました. 全部で123枚ありました.

16時半から夕方の病棟回診を行いましたが, 片松葉杖で, なるべく左手に力が入らないように歩きました. 今日の入院患者さんは72人で, 自分が主治医となっているのは, 35人でした.

夜も仕事

定時過ぎに病院を出て, 病院外の事務所に出かけて, 2時間あまり働きました. 事務所の入り口に着いたところ, 左手の片松葉杖だったので, 職員の方からは松葉杖が一瞬見えなかったようで, 「先生, 松葉杖なしになったんですね」と声を掛けられましたが, 「いえ, まだ1本残っています」と左手の松葉杖を持ち上げて見せました.

20時前に事務所を出て, 帰宅しました. 途中, 駅前を通ると, 連休で帰省してきた家族を迎える車で渋滞していて, 通り抜けるのに20分弱の時間を要しました.

帰宅後, 家人に「今日, レントゲン写真を撮ったら, 骨がつながって治ったようだ」と告げて, これからは杖なしで歩く練習をすると宣言しました.

明日からの連休中に松葉杖を使わずに歩けるように練習して, 来週は杖なしで出勤するのが目標です.

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