手術日+29日目 2024/3/28(木)(松葉杖タコ)

午前の病院での仕事

今日も通常通りに出勤.
8時から朝の病棟回診を行い, そのまま外来へ.
年度末の影響か, 午前の予約患者数は23人とやや少なめで, 比較的落ち着いた診療となりました.

12時ちょうどに外来を終え, 少し早めの昼休憩へ.
こうした静かな午前は, 年度末の慌ただしさの中では貴重です.

午後の病院での仕事

午後外来は14時にスタート.
予約患者は4人で, 手術も救急搬送もなく, 穏やかな時間が流れました.

一方で, 明日臨時で手術予定の大腿骨転子部骨折の高齢患者さんには, 血液検査で異常が見つかり, 手術に影響しないよう補正を速やかに指示.
来週転院予定の患者さんについても, 必要な指示を事前に入力して準備を整えました.
こうした“段取りの積み重ね”が, 安全な治療体制を支えます。

16時半からの夕方回診を終え, ほぼ定時で退勤.
入院患者は76人, そのうち私が主治医となっている患者さんは22人でした。

松葉杖タコ(胼胝べんち)

両手のひら中央, 手首に近い部分の皮膚が硬く厚くなり, 色も変わってきています.

両手のひら中央手首寄りの皮膚が硬く厚くなって, 変色しています.

手術から1か月.
右脚にはいまだ15kg以上の荷重をかけないように, 両松葉杖生活が続いています.
長時間グリップを握り続けているため, 両親指の屈筋腱炎(腱周囲炎)が出現.
強く握りすぎると, いわゆる“バネ指(肥厚性腱鞘炎)”へ進行する可能性もあり, 現在は手のひら全体で荷重を支えるように工夫して対応しています。

その結果, 手のひらの手首寄り中央部に胼胝(べんち:角化症の一種)が形成されつつあります.

手根管症候群のリスク

手根管の解剖のイラスト.
手のひらの中央にある手根管(carpal tunnel)の手のひら側に正中神経(Median nerve)が通っています.

引用元:Katz JN. Clinical practice. Carpal tunnel syndrome. N Eng J Med. 2002. 346.

手のひら中央には『手根管(carpal tunnel)』があり, その中を『正中神経(median nerve)』が走行しています.
今回の胼胝はちょうどその手根管の直上に位置しており, 圧迫によって神経障害(手根管症候群)を招くリスクがあります.

幸い, 現時点ではしびれなどの神経症状はありませんが, 今後も注意して経過をみていく必要があります.

過去にも右下腿骨骨折(小学5年)や右脛骨遠位端骨折(14年前)で松葉杖を使用しましたが, その際は腱鞘炎や胼胝は出現しませんでした.
年齢を重ねた身体の変化を, 今回はあらためて実感しています.

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