手術後+12日目 2024/3/11(月)(ビタミン欠乏が発覚)

午前の病院での仕事と骨粗鬆症検査の結果

今朝もいつも通りに出勤.
病棟を回診すると, 週末に退院された方がいたため, 入院患者数は76人に減っていました.
朝礼のあと外来に降りましたが, この日の予約患者はわずか9人.
久しぶりに少し落ち着いた外来でした.

外来の合間に, 自分の電子カルテを開いて先週の血液検査結果を確認.
骨粗鬆症関連の項目を見た瞬間, 思わず目が止まりました.
予想外の数値が並んでいたのです.

2024年3月6日の骨粗鬆症関連の検査検査結果
先週行った骨粗鬆症関連の血液検査の結果は, ビタミンDとビタミンKが欠乏状態でした.

25-ヒドロキシビタミンD(25OHD)は18.9 ng/mLで, 20 ng/mLを下回るビタミンD欠乏の状態.
さらに, 低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)が4.85 ng/mLと高値で, ビタミンKの欠乏も判明しました.

一方, 骨代謝マーカーのうち, 骨吸収マーカーのTRACP-5b(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ)は311 mU/dL, 骨形成マーカーのI型プロコラーゲン-N-プロペプチド(P1NP)は51.3 μg/mLで, いずれも基準値内でした.

骨折後, ビタミンDのサプリを摂るようにしたことは, 先日のブログにも記載しました.

これまで週に3回ほどは納豆を食べていたため, ビタミンK欠乏はまったく予想外でした.
吸収効率の個人差や, 摂取量の問題もあるのかもしれません.
これを機に, 今後は毎日1〜2パックの納豆を食べることに決めました.

外来終了時間を超えてすぐに, 転落事故の救急患者さんが病院に来られたので, 診療を行いました.

右大腿部の手術の跡
ロイコストリップを剥がしましたが, キズは問題なく治っていました.
キズの長さは丁度5cmでした.

13時に自分の部屋に戻って, ランチを摂った後, キズに貼ってあった皮膚を寄せておくシール(『ロイコストリップ』)を剥がしました. キズはきれいな線状瘢痕となっていて, 問題なく治っていました.

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午後の病院での仕事と皮膚剥奪創の急患

午後は, 病棟の指示出し, 患者さんの家族への病状説明, 病院内の会議等を行いました. 

皮膚が剥けるように裂けたキズ(皮膚剥脱創 skin tear)に対する処置の方法.

引用元:Singer AJ. Current management of acute cutaneous wounds. N Engl J Med. 2008. 359.

午後は病棟業務とカンファレンスをこなし, 夕方には新たな救急要請があり, 受け入れを返答.
16時半過ぎに到着した高齢の患者さんは, 前腕の皮膚が7 cmほど裂け, 皮下脂肪が露出していました.
洗浄ののち, 剥がれた皮膚を戻して丁寧に縫合.
皮膚剥脱創(skin tear)は, わずかな衝撃でも生じうるため, 改めて皮膚脆弱性の怖さを痛感しました.

夕方の病棟回診は後輩医師にお願いしました.
入院患者さんは80人, 自分が主治医となっているのは26人でした.

納豆食を開始

帰宅後の夕食には, 早速ひきわり納豆を1パック.
不足しているビタミンKを補う第一歩です.
食事と栄養管理も, リハビリの一部と考えるようになりました.

夜はアンクルウェイトを右足首に装着し, 30分間の筋力トレーニング.
腸腰筋と大腿四頭筋を中心に, 痛みと向き合いながら慎重に負荷をかけました.
膝の屈伸や股関節の外転時にはまだ痛みが残るものの, 術後最も痛かった時期の6割程度まで軽減しています.
少しずつ, 確実に回復へ向かっています.

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